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LNJ Logo ユン大統領弾劾!新宿駅に響き渡った韓国の若者たちの声
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News Item 1214yun
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笠原真弓(レイバーネット川柳班)
     写真 shinya

動画(8分)


 2024年12月14日、 新宿南口にハングルが溢れ、若者の声が響いた。この日は韓国国会でのユン大統領訴追案の投票日だった。それに合わせ、日本でも在日韓国人を中心に、応援集会が開かれたのだ。


 15時半過ぎに南口に着くともう集会は熱気を帯びている。若い女性のリードで元気よく「ユンソンギル大統領をやめさせろ」と韓国語のコールが続く。参加者もそれに応えて大きな声で合わせていく。そして次々韓国の歌。きっと本国の集会もこんな感じなんだろうな、本国の国会前にも届いているだろうなぁと思う。
 日本語はほとんど聞こえてこない。手に手に「内乱首魁 尹大統領拘束しろ 弾劾しろ」と書かれた赤と白の小さなプラカードと赤いペンライトを手に、どんどん人が増えていく。


 戒厳令を発令した時、韓国の議会に駆けつけた市民たちの想いが重なる。警備に入った軍と議事堂を護ろうと駆け付けた市民たちの対峙の速報写真を見た時、この軍隊は銃を撃たないだろうと思った。駆け付けた市民たちから出てくるオーラがあたりを埋めていた。そして今日の新宿南口にも、弾劾成立の絶対の自信を持った人々の力強い声が響いていた。


 17時を回るころ、司会のマイクが韓国国会の音声を拾う。弾劾成立の瞬間だ。飛び上がる人々!思い切りの歓声!500人(主催者発表)の南口の雑踏にまさる歓声が響き、新宿のビル群にこだました。
 韓国の市民のこの力強さは、どこから来るのだろうか? 日本の「与えられた民主主義」とは違う「自ら掴み取った民主主義の強さ」を思う。彼らの余裕さえ感じさせる強い信念に、ただただ敬服するのみだ。
 参加者の喜びの合唱とコール、お一人、二人の短いスピーチを聞きながら、パンパンに張った足を引きずって帰路についた。胸の奥では、こうして守られた民主主義、守った人々の信念などをグルグルと考えながら、本物の市民の政治を日本にもほしいと強く思った。


*川柳で参加。「銃口の先きにムグンファ咲き誇り」(白眞弓)「韓国のパワーに日本学びたし」(乱鬼龍)

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20代の女性たちは力強かった

                 堀切さとみ

 「弾劾せよ!」のシュプレヒコールの間にも、たえまなく歌が流れる。集会はほとんどがハングルだったが、歌なら一緒に歌える。『イムのための行進曲』や『朝露』といった定番だけでなく、韓国で流行りの「少女時代」。圧倒的に多いのは大学生を中心とする若い女性たち。そして、親や祖父母世代が、一緒に声を合わせている。


写真:堀切さとみ

 師走の人通りの多い新宿南口だが、足を止める人はほとんどなく、「日本じゃなくて韓国でやればいい」という声も聴こえた。
 司会の若い女性が「何もしない国民に銃口をつきつける。そんな大統領がいる国が隣国で、日本の皆さんは平気ですか?」と問いかけていた。留学生の女性は「日本にいても社会運動したい。祖国のために役に立ちたくて、この集会を準備した。迷惑だと思わないでほしい」と話してくれた。
 新宿で、素敵な集会をありがとう。もっと対話できるようになりたい。


Created by staff01. Last modified on 2024-12-15 22:47:48 Copyright: Default

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