多田謡子反権力人権賞 36回目の受賞発表会を開催 | |
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久下格 夭折した故多田謡子弁護士の友人たちが運営している多田謡子反権力人権基金は、12月14日、連合会館(東京・お茶の水)に60名が参加して、36回目の受賞発表会を開催しました。発表会では3分野4名の受賞者から講演を受け、正賞として多田謡子の著作『私の敵が見えてきた』と、副賞30万円が贈られました。 ● 飯塚淳子さん、佐藤由美さんと路子さん 飯塚淳子さんは優生保護法による不妊手術を強制された被害者として、もっとも早く、1999年に厚労省に訴えていらい、国による人権侵害を告発して闘い続けてきました。佐藤由美さんと路子さんは飯塚さんの闘いを知り、飯塚さんとともに立ち上がって裁判を開始されました。本人に一切説明も相談もなく、優性思想にもとづいて体にメスを入れられ、子を産む希望を奪われた当事者としての経験を会場は静かに聞きました。 ●阿部一子さん
阿部一子さんが夫とともに名産「幸水」などを育てていた梨園に、2011年、原発事故による放射能が降りました。梨の実、梨の木から畑や庭まであらゆる場所の放射線量を計測し、400本の梨の木、一本一本の樹皮をはぎ、表土をすべてはぎ、重機で掘った大きな穴に埋めるという気の遠くなるような作業映像がスクリーンに映しだされました。徹底的な除染によって、残留放射線量はほとんど検出されなくなりましたが、それでも、「この梨を販売していいのか?」と自問自答しながら、「福島で生きる」「福島で梨をつくり続ける」と頑張り続けている阿部さんのお話に大きな拍手が沸きました。 ● 崔江以子(ちぇ・かんいじゃ)さん
スクリーンに地域の小学校での恒例、児童たちによるキムチつくりの様子が映り、崔江以子さんの住む川崎市桜本が多民族・多文化共生のまちであることが紹介されます。そこにヘイトデモが襲いますが、「わが町は差別を許さない!」という横断幕がかかげられて、地域の人びとが総出で抗議します。 ・多田基金について Created by staff01. Last modified on 2024-12-21 23:45:28 Copyright: Default |