被ばくした子どもたちに責任を負わせるニッポン〜3・11子ども甲状腺がん裁判 | |||||||
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堀切さとみ
12月11日、東京地裁103号法廷で、12回目の311子ども甲状腺がん裁判が行なわれた。 100万人に2人という極めて稀な小児甲状腺がんに、387名の子どもたちが罹患したという現実。福島第一原発事故後に急増したことから、放射能による被曝が原因であるのははっきりしている。 精神科医の蟻塚亮二さんによれば、PTSDは死に直面するような大きなトラウマがないと発症しないというのは間違いで、ガンの苦痛も含まれる。この日の口頭弁論では、若い人たちがガンになるということが、どれほど大変なことかを、杉浦ひとみ弁護士が主張した。学生生活や就職、結婚、出産など、人生におけるあらゆる可能性が奪われるかもしれない。同じガンでも、ある程度の人生経験を経た年代の人とは違う。 その後、日比谷コンベンションホールで報告集会があった。こちらも満席で、ものすごい熱気に包まれた。
原告Aさんは、わが身に起きた病理について、二万八千字に及ぶ陳述書を書いた。これは次回の裁判で、証拠採用されるものだ。そのごく一部(10分の1程度)を読み上げる、Aさんの音声が会場に流れた。 「大学二年になる前の春休み、体調が急変しました。生理が二週間周期になり、身体がむくみ、唾をのむとき異物感がありました。 「裁判したいと思ったのは、ガンと診断された日。「因果関係はない」という県立医大のドクターの言葉が、私に火をつけました。 あどけなさを残しながらも、強く芯のある声だった。 次回期日は2025年3月5日、14時30分より東京地裁103号法廷。若者を中心に、多くの人たちに集まってほしい。 Created by staff01. Last modified on 2024-12-14 00:13:16 Copyright: Default |