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「日韓和解と平和プラットフォーム」が会見、韓国市民への緊急連帯声明
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「日韓和解と平和プラットフォーム」が会見、韓国市民への緊急連帯声明

尾澤邦子

 12月5日「日韓和解と平和プラットフォーム」の記者会見があり、「尹錫悦政権の「戒厳令」措置の暴挙に抗議する韓国市民への緊急連帯声明」が発表されました。(下に全文掲載)

 いきなりの尹錫悦政権の「戒厳令」発令に対し、多くの市民が国会に駆けつけて抗議し、国会議員により解除要求が決議されました。

 来年2025年は、日韓基本条約締結60年、日本の敗戦80年と韓国・朝鮮の解放80年です。11月14日〜16日、日本で行われた準備会議に参加する予定だった日韓プラットフォーム韓国側代表が、韓国からの出国を拒否されました。戒厳令の前兆でもあったのかと話されていました。

 韓国の戒厳令、80年代はいきなり銃撃でした。民主労総慶南地域本部の本部長キム・ウニョンさんはメールでこのように伝えています。

 「韓国は今大変です。おそらくニュースなどで知っているでしょうが…。尹錫悦の非常戒厳令により、ものすごい状態です。正直、労組の幹部や活動家は皆逮捕されるんじゃないか、殺されるんじゃないか、とまで思いました。民主労総では一度事務所で対策を話し合い、市民向けの街宣車放送を準備し、夜通しビラを準備して2千部印刷、出勤途中の人たちに手渡し緊急記者会見、ストライキ、決意大会、民主党とも一緒になった全道民(県民)時局会議など…。」

 「大丈夫です」と伝えていましたが、本当に大変だったようです。12月7日(土)には100万人規模のデモが準備されているとのこと。

 参議院議員会館で行われた記者会見には、許すな!憲法改悪・市民連絡会の高田健さんやピースボートの野平晋作さん、総がかり行動の菱山南帆子さん、宗教者の方や日韓ネットの渡辺健樹さんなどが参加されていました。自由と民主主義のために果敢に戦う韓国の民衆に心から連帯したいと話していました。

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尹錫悦政権の「戒厳令」措置の暴挙に抗議する韓国市民への緊急連帯声明

わたしたちは日本と韓国、そして朝鮮をはじめ、東アジアの真の平和を求め、これまで日韓の市民連帯を続けてきました。

一昨日12月3日、午後10時半頃、韓国の尹錫悦大統領は緊急談話を発表しながら、政権に対する弾劾訴追をはじめとする政治家、官僚をはじめ韓国市民の抗議の声を封殺するために非常戒厳発を宣布する措置を断行しました。それに対し、韓国国会では直ちに190名全員が昨日午前1時頃、「非常戒厳令」解除要求を決議し、その結果、午前5時頃、尹錫悦政権は「非常戒厳令」の解除を発表しました。

この非常戒厳令措置に対し、大韓弁護士協会、韓国金属労働組合、韓国女性団体連合、や韓国カトリック主教会議議長、そして「ユン・ソクヨル違法戒厳令糾弾、内乱罪のユン・ソクヨル退陣 、国民主権実現のための全面的抵抗運動を宣言する全国民緊急行動」などの諸団体から抗議声明が発出され、市民運動の闘いは広がっています。

非常戒厳令宣布はおよそ6時間半後に解除されたとはいえ、尹錫悦政権はこの度の理不尽な非常戒厳令宣布措置によって憲法の保障する市民的権利を蹂躙した責任を追及する声は一層高まりつつあります。さらに国会における尹錫悦大統領に対する弾劾訴追に至るまでの事態をこれまで招いた政治責任追及の動きはこれまで以上に高揚することが予想されます。

わたしたちは今、日韓基本条約締結60年、そして日本の敗戦80年と韓国・朝鮮の解放80年となる来年2025年に向けて日本と韓国・朝鮮とが真の和解と平和の構築のために日韓市民のさらなる相互理解と連帯を深めようとしています。わたしたちは、この東アジアにおいて疑心暗鬼と敵意をあおり、いたずらに軍事拡大に暴走し、南北朝鮮と東アジアの緊張をかえって激化させる日韓両政府の軍事同盟化の道に断固反対します。

わたしたちは、憲法9条の精神を尊重し、対話による平和外交と市民の連帯こそが東アジアの平和構築の唯一最善の道と確信します。 その理念を共有する韓国市民が尹錫悦政権の失政と暴挙に対し抗議しながら退陣を要求する自由と民主主義の闘いに、私たちは熱い連帯の意志をここに表明します。

2024年12月5日
日韓和解と平和プラットフォーム日本運営委員会


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