投稿者 : 日本大学芸術学部映画学科3年、藤井柚楽
現役日芸生による第14回映画祭
日本のみならず、世界から厳選された全15作品を上映
今年で14回目を迎える日芸生主催の映画祭。これまでも「領土と戦争」 (2022)や「移民とわたしたち」(2023)など、その時々の社会情勢を踏まえ、学生が重要と捉える問題に目を向けてきました。今年のテーマは「声をあげる」。12/7〜12/13、ユーロスペースにて開催します。
2023年の10月、イスラエルによるパレスチナへの激しい攻撃が始まりました。それに対し、アメリカの大学生らは今年4月、各大学を占拠するデモを行いました。彼らの抗議の声は瞬く間に世界に広がり、日本の大学でも東京大学をはじめ、各地で声が上げられていま す。しかし、それはごく一部の学生に限り、私たちを含む大半は「自分の問題ではない」と静観しました。この現実に起きている問題に対して、目を向けないことへの危機感こそがこの企画の発端です。
今回の映画祭では、これまでに起こった古今東西のさまざまな事件や現在にも通ずる社会問題について「声をあげる」人々を扱った映画に焦点を当てています。当時の学生や市民は何に対して怒り、どのような方法で声をあげたのか。私たちがいま「声をあげる」ことを考えた時に、どうしたらいいかを教えてくれるきっかけがありそうです。そして、世界で起こっている事件を自分たちにも関係のある問題として捉え直し、どのような行動を取るべきなのかを 改めて考え直す契機にしたいと考えています。映画を学ぶ私たちにとって、こうした映画を集めて上映することが、最初の「声をあげる」行為だと信じています。ぜひご参加ください。
〈上映作品一覧〉
『蟹工船』(山村聰/1953/日本/110分/北星)
『日本解放戦線・三里塚の夏』(小川紳介/1968/日本/108分/小川プロダクション→アテネ・フランセ文化センター)
『日大闘争』『続日大闘争』(日大全共闘映画班/1968/日本/58分+55分)
『水俣‐患者さんとその世界‐』(土本典昭/1971/日本/167分/シグロ)
『憎しみ』(マチュー・カソヴィッツ/1995/フランス/95分/Le Pacle)
『ソビブル、1943年10月14日午後4時』(クロード・ランズマン/2001/フランス/98分/Why Not Productions)
『沈黙を破る』(土井敏郎/2009/日本/130分/シグロ)
『マイ・バック・ぺージ』(山下敦弘/2011/日本/141分/アスミックエース)
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(ジョージ・ミラー/2015/アメリカ/120分/ワーナーブラザーズ)
『首相官邸の前で』(小熊英二/2015/日本/109分/アップリンク)
『1987、ある闘いの真実』(チャン・ジュナン/2017/韓国/129分 /ツイン)
『燃えあがる女性記者たち』(リントゥ・トーマス、スシュミト・ゴーシュ/2021/インド/93分/きろくびと)
『時代革命』(キウィ・チョウ/2021/香港/158分 /太秦)*写真上
『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』(マリア・シュラーダー/2022/アメリカ/129分/東宝東和)
詳しくは↓
公式ホームページ:https://www.nichigei-eigasai.com/top
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Last modified on 2024-10-14 13:47:49
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