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再開発を許さない!〜大山商店街で第4回目のデモ

大場ひろみ

 レイバーネットTV201号でお伝えした、再開発問題に揺れる東京・板橋区のハッピーロード大山商店街だが、10月6日、第4回目の「再開発反対!アーケード解体反対!」の住民デモが行われた。今回のデモも出発地のコモディイイダ大山店前には、朝から続々人々が集まってくる。小さなお子さん連れのお母さんの姿も見える。コモディイイダの飯田社長が、東京都・板橋区、一部の地権者、デベロッパーのために押し付けられた理不尽な計画に断固反対の熱弁をふるった後、ジョニーHさんの「大山ハッピーロード」愛に満ちた唄と共にデモは始まったが、行く手の商店街アーケードの一部分が解体されていて、湿った曇天の空が虚しく見える。こんなにぽっかりと削られたら、さぞかし雨やら風やらで、不便だろうなあと実感する。

 アーケードの解体計画は、第一期(約70m)・第二期(約110m)の予定だが、第二期の範囲については、全くの未定状態にあるとのこと。アーケード解体計画のそもそもの理由である、都道補助26号線による商店街中央部の分断計画は、用地取得が全く進んでいない。何と事業認可(2015年)から約9年経過して、道路用地の取得率は、51%と停滞している。このような状況下において、第一期部分のアーケード解体工事の強行は、時期尚早である。「アーケードを部分的にでも壊して、26号道路による街の分断をあきらめさせる気だ!」と、飯田社長は憤る。

 「タワマン再開発で大山のまちを壊すなー!」「これからもアーケードを守り抜くぞー!」反対デモは、ハッピーロード大山商店街で、板橋区役所前で、一層の気合のもと「板橋区はみんなの声をもっと聞けー!」のシュプレヒコールが続いた。

 終点場所の四ツ又公園では、「大山問題を考える会」田原さんから「今までよりチラシを受け取ってくれる人、声を聞いてくれる人が増え、反応がよかった」とデモ行進の手応えの感想があった。商店街の中で、和菓子店を経営されている栗原さんは「我々は、商店街のお客様、生活者、住民の暮らしが良くなるまちづくりを望んでいるのに、今の開発計画は、全く住民の声を聞かないから反対をしている。開発に関心を持ち、反対する人が増えているから声を上げよう!」と訴えた。

 「くらしにデモクラシーを!板橋ネットワーク」の和田さんは「(デモの運動で)確実に、26号道路計画の進行を止めている。困惑する地域住民の声を、代弁していると思っている。テコでも動かない少数派が、多数派を動かすこともある。これからもデモをやり続ける!」との決意を語った。飯田社長は「デモ行進をする度、商店街の皆様の本来の顔が見えてきた。コモディイイダ大山店は、立ち退きを迫られ、訴訟を起されても、最高裁まで10年かかろうが、闘い続ける!」と力強い。

 「大山問題を考える会」の石田さんによれば、ピッコロスクエア地区の再開発計画は、現在、権利変換の段階にあるとのこと。建築費の高騰・事業計画の変更・諸計画の遅延等により、地権者の合意形成が得られない場合、再開発組合自体の解散もあり得るという。

 声を上げ続けることの大切さを大山の人々から学んだ。「大山問題を考える会」のHPを、ぜひ一度覗いていただきたい。彼らの闘う知恵にもヒントをもらえるはずだ。

「大山問題を考える会」HP
レイバーネットTV「大山商店街」特集


Created by staff01. Last modified on 2024-10-07 11:08:17 Copyright: Default

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