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報告:関東大震災101周年朝鮮人犠牲者追悼式典
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小池都知事の追悼文送付拒否弾劾! この悲劇繰り返しはせぬ!〜関東大震災101周年朝鮮人犠牲者追悼式典

近藤徹

 台風の影響で一般の人の参列は遠慮して欲しいとの実行委の「お知らせ」があったが、どうしても追悼碑の前で手を合わせたいと、9月1日11時、両国・都立横網町公園での「関東大震災101周年朝鮮人犠牲者追悼式典」に参加した。

 追悼式が始まる頃には、大勢の参列者で溢れかえる状況だった。今年の追悼式は、時間を大幅に短縮して行われた。日朝協会東京都連会長・宮川泰彦さんの開式のことば、浄土真宗本願寺派僧侶・小山弘泉師の読経、韓国伝統舞踊家・金順子(キム・スンジャ)さんによる毎年恒例の「鎮魂の舞」と続いた。最後に4人の人が代表して献花した。

 私は舞に合わせて、自らの「鎮魂」の思いを再確認した。101年前、関東大震災の混乱の中、「朝鮮人が井戸に毒を入れた」「暴動を起こした」などのデマで6千人以上の朝鮮人、約700人の中国人が軍隊・警察・自警団により虐殺された悲劇の歴史、また震災後のどさくさの中で、近くの亀戸地域の少なくとも10名の社会主義者・労働運動活動家らが、軍隊、官憲により虐殺された事件(亀戸事件)、震災直後の9月16日の大杉栄とその妻伊藤野枝、甥の橘宗一(6歳)の3名が甘粕憲兵大尉によって虐殺された大杉事件のことを思った。

 さて、この追悼碑は、二度と不幸な歴史を繰り返さないことを願って、震災50周年の1973年に都立公園内敷地に建立された。それ以来歴代都知事は例外なくこの式典に追悼文を寄せてきた。ところが小池都知事は2017年、追悼文送付を取り止め、今年で8回目となる。小池都知事は、追悼式典実行委員会、多くの識者、都議会野党議員らの要請にもかかわらず、震災101周年の今年も、「震災犠牲者全体の式典をしている」ことを理由に追悼文送付を拒否した。すなわち震災という自然災害の犠牲者と権力などによる人為的な朝鮮人・中国人大量虐殺を同列に置き、歴史上の事実を否定する歴史修正主義であり、民族排外主義に他ならない。虐殺された朝鮮人・中国人犠牲者を踏みつけにする「人類の敵」といわなければならない。


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