このハチャメチャな感じがたまらない〜レイバーネット夏合宿日誌 | |
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堀切さとみ(合宿担当) 8月24日(土)合宿一日目
スキャットセミナールームのオーナー、金野正晴さんから「ハチの巣が三つもある。退治しないと危ない」との連絡。こんなことは初めてだとのこと。自然環境の変化で、民家にクマが出没することを考えれば、蜂の巣くらい当然か。 対策を考えているうちに、待ち合わせ場所の武州長瀬駅には参加者が続々と集まってきた。初参加者多し。今までで最高かも。
今回一つ目の講座は、『週刊金曜日』の編集人・岩本太郎さんが、現在のメディア事情について話してくれた。彼は2008年に三分ビデオ講座を受講した仲間でもある。雑誌業界の内情が知れておもしろい。地方の大学を出て上京してからの自身の半生を、岩本さんはまるで講談のように語るので聞き惚れてしまった。 二つ目はジャーナリスト・西里扶甬子(ふゆこ)さんによる「能登リポート」。731部隊、戦後補償、そして福島第一原発事故後はドイツテレビで『フクシマの嘘』を発表した西里さんだが、組織に束縛されることなく個人でビデオカメラを回す楽しさについても話してくださった。 ちょうど一年前のこの日は、福島から汚染水が海洋放出した日でもあり、橘優子さんが手作りの横断幕を持参。そして記念写真。 双葉町から加須市に避難を続けている鵜沼さんも、松坂肉と野菜、最近ハマっている渓流釣りで釣ったイワナを届けてくれた。にもかかわらず、台風に備えて畑仕事を片付けなくてはならないとトンボ返り。残念だ。 遠くで雷音も聞こえたが、バーベキューも盛り上がった。火を起こす人、野菜を切る人に分かれて準備。美味しい煙がたちこめても、蜂たち(スズメバチか、そうでないのかも判明できないまま)はおとなしくしてくれていた。 初めて参加してくれた40歳の青年。能登町の出身で、この三が日を震度七の実家で過ごしたという。子どもの頃は夜七時には真っ暗になる町が嫌で、18歳で都会に出てきたが、今回の震災でいかに故郷が見捨てられているかが身に沁みた。父親は今もひとり、実家に暮らしている。近所は住めなくなった家も多い中、ここから離れる気はないと。でもこの先どうなるのか。話は尽きない。 日帰りの方々とは、ここでお別れ。それでも20名ほどが宿泊する。みんな汗だく。近くの温泉に行くにはタクシーを呼ばなくてはならず、希望する人は誰もいない。シャワーくらいは浴びてくれたと思うが、どーだか。オーナーの金野さんが、ひとりで布団干しすることを考えると胸が痛みます。 ゲバラТシャツを来た石垣敏夫さんが「労働組合の歴史」についてレクチャーしたいということで、再び教室で討論会。(有志のみ) 別室では明日の川柳講座に備えて、短冊を前に575を考える人アリ。 8月25日(日)合宿2日め 朝食のカレーを前日から仕込んでおいたものの、米がない。毛呂山町のスーパーはどこも品切れだそうだ。さいわい期限切れ間近のアルファ化米があるというので一安心。ヒト騒動だったが、朝6時まで台所で論議していたチームは、朝食時間を迎えるころに眠りについたようだ。 9時から恒例の川柳講座。笠原さんと乱さんの二人が久しぶりに並ぶ。 そして次は、レイバーネットТVでも特集を組んだコロナワクチン〜巨大製薬会社の闇についてさらに考えるために、映画『ナイロビの蜂』(2005年/イギリス)を上映&討論した。2時間以上の長い映画だったが、ファイザー社がモデルであること、また日本だけが強制的に実施しようとしているレプリコンワクチンの怖さについて、根岸さんが解説し、大いに議論となった。 昼食を準備していると、夜勤を終えた前田さんが神奈川から駆け付けてくれた。それで、懸案だった蜂退治を決行することに。前田さんを含めた男性陣、原発作業員並みの防御で、三つのハチの巣を網で押さえて薬剤を噴霧。自然との共生は難しい。ともあれ、無事に済んでよかった。 ハチャメチャ感を残しつつも、そういうのが嫌いではないという人たちが集まってくるのだろう。勝手にそう信じている。 Created by staff01. Last modified on 2024-08-31 13:26:29 Copyright: Default |