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LNJ Logo 戦争犠牲者追悼、平和を誓う8・15集会が開かれる
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 戦争犠牲者追悼、平和を誓う8・15集会が8月15日、千鳥ヶ淵戦没者墓苑で開かれた。平和フォーラム染裕之共同代表は「歴史の忘却を許さず、平和憲法の理念の下に正解の恒久平和の実現を誓う」の挨拶があり、1000人委員会内田雅俊事務局長は「A級戦犯合祀に象徴される靖国神社は、現在もなお日本の近・現代戦争は全て正しいとする『聖戦史観』に拠って立っています。これらは国際社会では受け容れられない」。阿部知子衆議院議員、福島瑞穂参議院議員が来賓で挨拶、参加者の献花が行われた。(報告=宮川敏一)

【誓いのことば】
■平和フォーラム共同代表 染裕之

「犠牲となられました方々の御霊に謹んで哀悼の誠をささげるとともに、遺族の皆様に心よりお見舞いを申し上げます。私たちは、先の大戦の反省から得た「再び戦争の惨禍を繰り返さない」とする決意で、平和の尊さ、大切さを後世に語り継ぐとともに、世界中の人々に「ヒロシマ・ナガサキを原爆による最後の被爆地に」と、訴え続けてまいりました」。

■立憲民主党 阿部知子衆議院議員

「戦争による全ての犠牲者、ここ千鳥ヶ淵に眠る命も名前すらも奪われた戦没者を始め、三百十万余の日本の戦没者、三千万大以上の第二次世界大戦の死者に対して、三度戦争を起こさせない、そして三度原爆投下を許さない、固い決意を申し述べ、本日の追悼、並びに不戦の誓いといたします」。

■社会民主党 福島瑞穂参議院議員

「戦後79年、核使用を阻止してきたのはヒロシマ、ナガサキの被爆者の力です。ウクライナ戦争はすでに2年半にわたって続き、イスラエル軍によるパレスチナ・ガザ地区などへの攻撃は 10月で1年を迎え、すでに4万人近い人々が亡くなりました。その多くは何の罪もない子どもや女性です。一部には核兵器の使用を示唆する発言もあり、世界に衝撃を与えています。「唯一の戦争被爆国」の日本こそ外交努力で停戦と和平へ力を発揮し、核兵器禁止条約の署名、批准をすべきです。国民生活は相次ぐ物価の高騰で困窮の度を深めています。一方で防衛費の大幅な増額は社会保障費や医療・介護、教育など国民生活に密接に関連する予算の削減や消費税率の上昇につながります。さらに健康保険証の廃止とマイナ保険証への移行計画は国民皆保険制度の破壊と国民監視につながるものです。衆院の解散、総選挙が近く予想されます。社民党は改憲を許さず、「がんこに平和くらしが一番戦争をさせない」政治の実現に向け、全力を挙げる決意です」。

■戦争をさせない1000人委員会 内田雅敏事務局長(写真↓)

「琉球列島の軍事要塞化に伴い、自衛隊員に死者が出た場合にどこに祀るかと、自衛隊と靖國神社との関係についてとりざたされています。戦前、靖国神社は、天皇の軍隊の戦死者(戦病死者を含む)の顕彰施設として軍国日本の精神的支柱をなし、日本の海外侵略と共に急成長してきた戦争神社でした。敗戦後、解体の危機にさらされましたが、新憲法の「教の自由」の保障によりかろうじて一宗教法人として生き残ることが出来ました。巷間、中国、韓国等からなされる首相らの靖國神社参拝批判に対し、戦没者らの追悼は、どこの国でもやっており、内政干渉だと反論する向きがあります。これは中国、韓国等からの批判を正確に理解するものではありません。毎年8月15日に行われる政府主催の全国戦没者追悼式を中国、韓国らが批判することはありません。どこの国でもやっていることだからです。中国、韓国らが批判するのは靖國神社参拝についてです。それは何故でしょうか」。

<戦没者の遺骨の混じった土砂を辺野古の埋め立てには使わせない!>

■具志堅隆松さん(沖縄戦遺骨収集ボランテイア「ガマフヤー代表」)が、靖国神社前でハンストを決行!

 戦争犠牲者追悼 平和を誓う 8.15集会に参加された平和フォーラムの皆さんへ!
先の戦争で戦場となった沖縄本島の南部にはまだ多くの戦没者の遺骨が土の中に眠っています。日本政府は、この遺骨の混じった土砂を辺野古新基地建設の埋め立てに使用しようとしています。戦没者への冒涜です。長年、遺骨収集に取り組んでこられた具志堅さんは、「南部で戦死した方のご遺骨というのは沖縄人だけではありません。本土出身の将兵もたくさんいます。これは沖縄だけの問題ではない。全国の問題だと」声を上げ続けています。本土の遺族の方にも訴えるために数年前から8月15日に靖国神社の前でハンストを行っています。具志堅さんの訴えに応えて、本土からも遺骨の混じった土砂を辺野古新基地建設の埋め立てには使わせないとの大きな声を上げていきましょう!


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