レイバーネットTV203号速報:新一万円札「渋沢栄一」の虚像を剥ぐ | |
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「渋沢栄一」はとんでもない人物だった!〜レイバーネットTVで明らかに7月3日から一万円札の顔が変わる。なぜ渋沢栄一なのか。なぜ今なのか。家父長制への回帰、労働組合つぶしの原点はこの人にあった。6月28日のレイバーネットTVは、目から鱗の70分の番組になった。特集テーマは、<新一万円札「渋沢栄一」の虚像を剥ぐ>で、出演者は長竹孝夫・佐高信・柴田武男、司会は土田修の各氏だった。 長竹孝夫さんは、足尾鉱山を買収した事業をはじめたのは古河市兵衛だったが、その資金援助をしたのが渋沢栄一であったことを明らかにした。古河・渋沢らは鉱山事業で大儲けしたが、その後、大規模な足尾鉱毒事件が発生し、労働者が亡くなり、地域が汚染され2万数千戸にのぼる農家が被害を受けた。しかし、「渋沢はカネを貸しただけ」と鉱毒事件については、責任逃れに終始した。 佐高信さんは、「渋沢栄一は、青年研修団体『修養団』の顧問で、企業の“みそぎ研修”のもとをつくった人。研修の内容は『こざかい理屈をすてバカになること』であり、いいなりで考えない青年づくりをめざしている。社長であるお父さんに任せろという、家父長制的経営を推奨している。渋沢栄一は『日本資本主義の父』といわれているが、ただしくは『日本資本主義の歪みの父』である」と喝破した。 柴田武男さんは、これまでいっさい報道されることのなかった事実に言及した。それは朝鮮植民地時代に渋沢栄一が自分の顔が入った「第一銀行券」(写真)を発行したことである。柴田さんは「この軍票のような紙切れで、給料を払ったり、米を買い上げた。植民地の収奪に使ったのである。いままで渋沢栄一は植民地支配の先兵と思っていたが、よく調べたら植民地支配の本体であり大将だった」と批判した。「当時も『第一銀行券』に反対運動が起きたが、今回の新一万円札『渋沢栄一』にも韓国から抗議の声が上がっている。このことはメディアはいっさい報じない。私たちは、この問題を日韓歴史問題としてしっかり考えていきたい」と結んだ。 次から次に明らかになる事実は、「渋沢栄一」がとんでもない人物であることを示していた。「渋沢栄一」の考えの基本に「日本は国力をつけることが大事で民衆は我慢すべき」ということがある。日本の支配層がこの新札に込めた意味は何なのだろうか? 「これからますます社会矛盾がひどくなるが、文句を言わず家父長的制経営でうまくやっていこうね」というメッセージではないか。ある出演者からの言葉だった。(M) *参考(以下は柴田武男さんのFBでの解説) 渋沢栄一一万円札に韓国から猛反発があります。なぜなのか。1902年(明治35年)に渋沢栄一の顔が入った「第一銀行券」が発行されたとありますが、これは紙幣ではありません。第一銀行の文書には「降つて明治三十四年大蔵省より韓国支店出張所に於て一覧手形発行の認許を受く。」とあります。つまり、これは一覧手形なのです。第一銀行という一民間銀行が発行した手形なのですが、日本政府はこれを大韓帝国内で紙幣として流通させようとしたのです。流石に、韓国では猛反発があり、簡単に流通しなかったのですが、それでも、軍事力と賄賂で以て手形を紙幣として流通させたのです。その結果、この紙切れで韓国のお米、金が奪われて日本に送られたのです。だから、韓国の人は、渋沢栄一は経済的侵略者の顔として記憶されているのです。 Created by staff01. Last modified on 2024-06-28 17:24:42 Copyright: Default |