*写真=ムキンポさん
浅井健治@週刊MDS編集部です。
6月17日、「原発事故は国の責任/6・17判決を正す!/司法の劣化を許さない」と共同行
動が取り組まれ、最高裁を950人のヒューマンチェーンで取り囲みました。
《 「原発事故は終わっていない」950人が裁判所前で抗議》
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1235244?display=1&mwplay=1
週刊MDSの記事データベースを検索したら、2009年11月27日のパナソニックPDP偽装請負訴
訟最高裁ヒューマンチェーンが800人の参加でした。それを上回る歴史的大成功です。
日頃あまり同席することのないような人たちも、ともに手をつなぎました。まさに共同行
動の力です。それはまた、2年前の「国に責任なし」の最高裁不当判決に対する避難者の
みなさんの怒りがいかに深いものであるか、国の原発回帰の流れに対する市民の危機感が
いかに強いものであるかを示しています。
「テレビユー福島」ニュースにはありませんが、ヒューマンチェーン後に議員会館で開か
れた集会・シンポジウムもすばらしかったです。バックに掲げられた山内若菜さんの絵「
お腹に地球をもつひと」「登り龍」に触発され力を吹き込まれたのでしょう。シンポジウ
ムのパネラーの方たち、避難者訴訟原告の方たちみなさんから熱のこもった発言が続き、
これからの闘いに大いなる希望と確信が湧いてきました。会場に来てくださった若菜さん
も「絵と共鳴しているような、凄いパワーを感じた。絵が喜んでいた」とのこと。まさに
文化・芸術の力です。
行動・集会は大成功でしたが、闘いはまだ成功したわけではありません。「国に責任あり」
の判決をかちとるまで、すべての原発を廃炉にするまで、闘いは続きます。でも、パネ
ラーの一人、ジャーナリストの後藤秀典さんが語っていた通り、「きょうの行動は、樋口
英明・元裁判長のような良心に基づいて判決を下している裁判官には全くこたえない。み
んなに囲まれたって、署名出されたって屁とも思わない。しかし、良心に従わないで判決
を下している裁判官にはものすごくこたえるだろう。きょうの950人の声はきっと草野耕
一最高裁判事らにはこたえている」にちがいありません。樋口さんが引用したネルソン・
マンデラの言葉「何事もそれが成功するまでは不可能に思えるものである」に勇気をもら
って前へ進みましょう。
スタッフのみなさん、大変おつかれさまでした。
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Last modified on 2024-06-19 14:08:57
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