本文の先頭へ
LNJ Logo 伊藤忠はパレスチナ虐殺の加担をやめろ!/若者たちが声を上げる
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 0115hokoku
Status: published
View


伊藤忠はパレスチナ虐殺の加担をやめろ!〜若者たちが声を上げる


動画(9分)

 総合商社大手・伊藤忠商事の本社ビルは、東京・青山にある。地上22階、とにかくデカイ。入口には「ひとりの商人、無数の使命」の文字を刻んだ石碑がある。「人権尊重」を掲げる会社で、隣には「ITOCHU SDGs STUDIO」という施設もある。こどもたちが「遊び」を通してSDGsの考え方を体験できる場、だという。


 1月15日昼、そんな立派な巨大ビルの前で約70人の若者たちが声を上げた。<パレスチナ>を生きる人々を想う学生若者有志の会のメンバーだ。「伊藤チュー、伊藤チュー、虐殺加担チュー」「殺しで儲ける 伊藤忠許せぬ」のリズミカルなコールが響く。

 2023年3月、「伊藤忠商事、伊藤忠アビエーション、日本エヤークラフトサプライ」の3社は、イスラエルの最大の軍需会社「エルビット・システムズ」と業務提携の契約を結んだ。エルビット社は、イスラエル軍のドローンや陸上兵器の85%をつくり、文字通りパレスチナ人虐殺を主導している会社だ。

 学生若者有志の会は、日本は虐殺に加担するな、という強い思いから、「伊藤忠はイスラエルの“死の商人”エルビット・システムズと手を切れ!」というオンライン署名を12月下旬に呼びかけた。SNSなどで反響がひろがり、あっというまに24000筆をを越えた。1月15日は署名提出日だが、伊藤忠商事は対面受け取りを拒否したため、東京本社前での抗議スタンディングデモとなった。

 マイクアピールでは、署名者の声を紹介されたが、中に「伊藤忠グループ社員」もいた。「私は伊藤忠グループ社員10万人のうちの1人です。“伊藤忠が虐殺に加担している”というフレーズを目にするたび、自分もその片棒を担いでいるような気持ちになります。1日も早くエルビット社との契約を破棄してください」と。

 現在、就活中の学生(21歳)も行動に参加していた。手にしているプラカードには「私の就活の軸 : 虐殺に加担しない」とある。話を聞いた。「伊藤忠は、就職人気企業1位で高い評価を得ている有名な企業だけど、就活生の高い志を虐殺に利用しないでほしい。ガザの報道に接すると心が痛い。今までろくに知らなかった自分が恥ずかしい。一刻も早く虐殺を止めたい」と語ってくれた。

 この日、午後3時からは、衆院議員会館で「オンライン署名提出」に関する記者会見が開かれた。会見では、署名を呼びかけた「学生若者有志の会」のメンバーと賛同団体はじめ、松下新土氏(作家)、鵜飼哲氏(一橋大学名誉教授)、今野泰三氏(中京大学教授)らが参加し、ガザの虐殺を止めるために、さらに運動を広げていこうと各々の視点から発言があった。とくに「学生若者有志の会」の戸田翔さん(早稲田大学3年)は、「私たちの特権と黙認が虐殺を支えている」と淡々と語ったが、心をえぐるような訴えだった。
 会では今後、伊藤忠ボイコット運動も視野にいれて活動を広げていく方針だ。(M)

↓「無数の使命」に「死の商人」が入らなければいいが・・


Created by staff01. Last modified on 2024-01-16 09:21:17 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について