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利権まみれ!馬毛島に基地を造らせてたまるか!〜「マゲシカデモ」官邸に押し寄せる

動画(9分)

 7月21日夕方、「馬毛島に基地を造らせてたまるか!マゲシカデモ」が首相官邸前で行われた。参加者は40人ほどだったが、全員「マゲシカ」のお面をかぶり自ら「シカ」になって抗議の声を上げた。(主催は「島じまスタンディング」「STOP大軍拡アクション」)

 沖縄・南西諸島では戦争準備のための自衛隊配備・軍事基地強化が続いている。「馬毛島」では島全体を覆う滑走路と軍港建設が始まり、1月の着工からすでに半年が過ぎた。マゲシカは「馬毛島にすむニホンジカ」として「絶滅の恐れのある個体群」に指定されている。推定700〜1000頭といわれるマゲシカはこの基地建設でトドメを刺されようとしている。そんな危機感から「マゲシカデモ」が呼びかけられた。

 この行動には、ハワイに住むアメリカ人の大学院生(写真上)が初めて参加した。「ハワイでも米軍基地の環境汚染問題がある。連帯の意思表示をするために来た」という。
 参院議員(共産党)の山添拓さんも「マゲシカデモ」に加わった。山添さんは国会調査団として現地を視察している。

 マイクアピールをした山添さんの話で強烈だったのは、基地建設が利権にまみれている実態だった。「赤旗がスクープしたが、馬毛島自衛隊基地建設では官製談合の疑惑がある。67件の工事中50件が異常落札だった。差額0.1%未満の神ワザ落札は9件もあった。自然を壊し、戦争を招き入れ、一握りの業者が莫大な利益をつかむ。こんな異常な工事を進めさせてはならない」。そして山添さんは官邸に顔を向けて、「岸田首相はこの声を“シカ”と受け止め、工事を中止してほしい」と結んだ。

 デモを呼びかけた「STOP大軍拡アクション」の杉原浩司さんは、「今回は数十頭だったが次は数百頭になる。他の南西諸島の動物たちも危機に瀕している。基地をつくるな、の声をこれからも大きく上げていこう」と訴えた。防衛を名目に進められている大軍拡だが、そのウラに横たわる大利権構造。それが馬毛島からくっきり見えてきた。こうした現実を明らかにし、知らせていくことの重要性を記者は感じた。(M)

↓官邸前記念写真 撮影=ムキンポさん


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