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「民主主義を取り戻そう!憲法の精神を取り戻そう!」坂本龍一さんのメッセージ
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「民主主義を取り戻そう!憲法の精神を取り戻そう!」〜坂本龍一さんのメッセージ

動画(3分40秒)

 3月28日、坂本龍一さんが亡くなった。「脱原発・平和」を訴えつづけてきた坂本さん。2015年の安保法制反対の運動の中にも坂本さんがいた。12万人が国会前をうめつくした8月30日の大集会で、坂本さんは3分間のスピーチを行った。それは「民主主義を取り戻そう!憲法の精神を取り戻そう!」という坂本さんの強い思いだった。以下、発言を紹介する。(編集部)

坂本龍一さんのスピーチ

 こんにちは。よろしくお願いします。

 シールズと安保法案反対の運動が盛り上がってくる前に、僕はかなり現状に対して絶望してたんですが、シールズの若者たち、そして主に女性たちが各地で発言しているのをみてですね、日本にもまだ希望があるんだなと思っているところです。本当によかったです。

 ここまで政治状況が崖っぷちになって初めて、私たち日本人の中に憲法の精神、9条の精神がここまで根付いていることを、皆さんが示してくれてとても勇気づけられています。ありがとうございます。

 今の日本国憲法は確かにアメリカにいただいたという声もありますけれど、いまこの状況で民主主義が壊されようとしている、憲法が壊されようとしている。ここにきて民主主義を取り戻す、憲法の精神を取り戻す。僕は、いまの憲法を自分たちの血肉化するとても大事な時期だと思います。

 憲法というのは世界の歴史を見ても何世紀も前から、人々が自分たちの命を賭けて闘いとってきたものです。もしかしたら日本の歴史のなかでは、明治憲法しかり、日本国憲法しかり、日本人が命を賭けて闘いとってきたものではなかったかもしれないけど、いままさにそれをやろうとしているんだ。僕たちにとっては、イギリス人にとってのマグナカルタであり、フランス人にとってのフランス革命に近いものが、いまここで起こっているのではないかと強く思っております。

 ぜひこれを一過性のものにしないで、あるいは仮に安保法案が通っても終わりにしないで、ぜひ守り通して、行動を続けていってほしいと思います。僕もみなさんと一緒に行動してまいります。どうも、ありがとうございます。

→参考記事 2015.8.30 レイバーネット報道「安倍はやめろ!国会を包囲した12万人の怒り〜正門前は解放区に」http://www.labornetjp.org/news/2015/0830shasin


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