

投稿者 : ジョルディ・オリオラ・フォルシュ(カタルーニャ州・バルセロナ)
カタルーニャを攻撃した極右裁判官、今度はスペイン政府に反旗を翻す
スペインは、カタルーニャの自己決定を問う住民投票についてカタルーニャ人との交渉を
常に拒否し、2017年にこの平和的な社会運動が住民投票を自主的に実施すると、スペイン
国家は政治的議論を否定し、司法を通じて運動を犯罪化しようとした。スペインは何とし
てもカタルーニャの独立を打ち負かしたかったので、裁判官たちはカタルーニャの民主主
義を覆す自由裁量権を持ったのである。政治家や活動家を投獄し、カタルーニャ政府の2
人の大統領を解任し、最も投票数の多かった政治家の就任を阻止し、議会での討論や政治
的議案を禁止し、ペガサスによる違法スパイを隠蔽し、3600人の活動家を合法的に迫害し
ているのである。EUがこれらすべてを疑問視していないため、ロシア、中国、トルコの政
府がヨーロッパの批判に対して、スペインがカタルーニャ人に対して行っているのと同じ
ことをしていると主張するというはね返りが起きている。
そして今、この司法の干渉はマドリードの政府そのものに波及し始めている。司法のトッ
プは任期がすぎて4年間も存続している!
裁判官は政党が選ぶので政治色があり、国民党(右翼)が司法機関で多数を占めているの
で、その多数を失わないように裁判官の更新を阻止しているのである。4年がすぎて、社
労党−ポデモス(中道左派)政権は、閉塞感を克服するために裁判官の任命に関する法律
を改正しようとしたが、国民党の要請により、憲法裁判所(この裁判所でも2名が任期切
れである!)は、改正を承認するはずの上院での投票を禁止した。司法が三権分立を破る
ことがあたかも当たり前のように行われていることに、国中が衝撃を受けた。
さらに、緊張を高めるために、野党は、政府が司法機関を刷新するのは刑法改正のためで
あり、カタルーニャ独立に有利になることを望んでいるのだと言っている。これほど真実
から遠いことはないだろう!
彼らは、2017年に活動家たちが判決を受けた扇動罪(欧州評議会が撤廃を求めた犯罪)を
廃止し、秩序悪化罪(裁判官が好き勝手に適用できる曖昧な犯罪)に置き換えたいと考え
ている。独立派は、この新しい犯罪によってスペイン政府はデモの権利を剥奪し、より偽
装された形で独立に対する法整備を続けることができると糾弾している。
私たちはすでに、スペインによるこのような侵害を防がなければ、結局はカタルーニャ以
外にも波及することになると警告してきた。これまで欧州はスペインに対して寛容であり
、最低限の民主主義的基準を満たすことしか保証せず、マドリードがカタルーニャ少数派
を打ち砕くためにルールを逸脱するときは、いつも見て見ぬふりをしてきたのである。む
しろ、成功からほど遠く、カタルーニャ独立への決意をさらに強めさせている。すでにス
ペイン国家の安定性に影響を及ぼしているこの反民主主義的腐敗が、どこまで進むか見も
のである。
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Last modified on 2022-12-25 13:56:39
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