サンケン弾圧事件・尾澤孝司裁判はじまる/裁判所が傍聴制限と人権侵害 | |||||||
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サンケン弾圧事件・尾澤孝司裁判はじまる〜裁判所が傍聴制限と人権侵害尾澤邦子11月9日、北海道から九州まで日本全国から寄せられた、公正な「無罪判決」を求める署名を、さいたま地方裁判所に提出しました。「尾澤孝司さんを支える会」集約の署名はネット署名も含めて2,913筆、「韓国サンケン労組を支援する会」集約第1次分は、団体署名201、個人署名1,804筆でした。 公判は13時30分開始。傍聴券配布は通常30分前なのですが、2日前にいきなり、傍聴希望者は12時30分までに並ぶようにと裁判所から連絡がありました。9日当日、裁判所には100人を超える傍聴希望者が列を作りました。12時30分ぎりぎりに、タクシーで裁判所内に乗り入れた高齢の二人の女性がいました。杖をついて歩いていました。裁判所の職員は、どこに並ぶのかの指示もせず、「12時半を過ぎたので」と傍聴のための整理券を渡しませんでした。12時半には裁判所の敷地内に入っていたのに、足が不自由で早く歩くことができなかったことを配慮しない裁判所。不当だと思います。 また、傍聴者に対する荷物の取り上げ、身体チェックも酷かったです。私は大腿骨の骨折をして、人工骨頭を入れています。金属探知機が反応して、鳴ってしまいました。それで太ももを触られました。手術で埋め込んである人工骨頭は触ってもわからないのに。触ったのは女性の職員でしたが、とても気分を害しました。いやな思いをしました。人権侵害です。
韓国サンケン闘争への支援、尾澤孝司さんへの弾圧に抗議する闘いの支援は全国に広がっており、傍聴者が多くなることは予想されました。大法廷(約100席)を使ってほしいと要望していました。公判前整理手続きは傍聴者がいないのに、大法廷で行っていたそうです。それを中法廷(記者席8を含めて48席)に変えてきたのです。100人を超える傍聴者がきているのに大法廷を使わない。なぜでしょうか。 しかも「被害者」だという警備員が証人として出廷する時には「遮蔽壁」をつくるので、裁判長から見えなくなる16席は空席にするとのこと。裁判長は、証人の警備員に傍聴者が街で会った時に脅したり、危害を加える恐れがあるからと言っています。酷い予断と偏見です。あきれてしまいます。傍聴できる人数は、さらに減ってしまいます。 憲法82条で、公開裁判は保障されています。裁判長のやっていることは傍聴者の権利を奪うことです。 初公判では44人の傍聴者が見守る中、尾澤孝司さんの意見陳述、検察・弁護人の意見陳述がありました。被告・弁護人は無罪判決を求めました。そして同意証拠の取り調べとして、事件当日の動画が再生されました。しかし、大画面が廷内の両側にあるのに使わず、傍聴者には見せず、小さなモニターで見ていました。1時間15分の間、途中音声ありの動画で、音声だけが少し聞こえましたが、なんだかわからず、ひどく侮辱された感じでした。やることないからじっと裁判長の顔を見ていましたが、時々目が合うのです。裁判長は物音がするとすぐに反応してそちらを見ました。そして「静かにしてください。退廷させますよ」と脅しました。ちゃんと証拠調べをやってるのかよと思いました。 裁判の後の報告集会で、韓国から駆け付けてくれた韓国サンケン労組のオ・ヘジンさんは、「韓国の仲間を代表して参加した。映像を見るのに、大画面があるのに使わないなど、常識的にありえない。尾澤さんに対して自分たちが間違っていると認めたようなものだ。勝利の日まで共に闘う」と、あいさつしました。 Created by staff01. Last modified on 2022-11-12 00:50:38 Copyright: Default |