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アベチャンネルを終わりにしよう!〜「前川喜平さんを次期NHK会長に」の運動始まる

動画(7分)

 政権に忖度する「アベチャンネル」を終わりにしようと、新しい市民運動が立ち上がった。来年1月に改選される「NHK会長」に市民の代表として前川喜平さんを推薦する運動だ。これまでの会長は、アサヒビール・JR東海・三井物産・みずほなど、財界出身者ばかりでアベの応援団だった。しかも人事はほとんど官邸主導で決まってきた。

 11月4日、「市民とともに歩み自立したNHK会長を求める会」が衆院議員会館で記者会見を開いた。大手メディア・フリーも含めて、30人以上が集まり関心の高さが窺えた。共同代表の丹原美穗さんは、「公共放送で『みなさまのNHK』のはずがNHKがアベチャンネル化している。受信料で成立しているNHKは市民とともに歩みべきだ。私たちは、今回前川喜平さんを次期の会長に推薦する運動を展開することにした」と会の趣旨を述べた。

 そして前川喜平さんが紹介された。「とても光栄のことで引き受けることにした。私がNHK会長になったあかつきには、あかつきになるかどうかわかりませんが・・」と笑わせてから抱負を述べた。「私は憲法と放送法を遵守して、市民とともに歩み、不偏不党で真実を重視するあり方にNHKをしていきたい。そのために一番大事なので番組制作の完全な自由で、現場が自由に動けることだ。会長は余計なことはしないで、現場にまかせるのがいい。もちろん政府のいいなりには絶対にしない。それが公共をつくっていく道だと思う」と。

 そのあと記者から次々に質問があった。NHK番組の問題について問われ、前川さんはこう答えた。「私はテレビっ子でよく見ている。一番問題があるのが報道・ニュースだ。報道に政権への忖度があってはならない。でもそれ以外の番組は、いいものが多い。ドラマなどを楽しみにしている」。

 また会見では、NHKの現場は忖度があたりまえのモノを言えなくなっている現状が報告された。「NHK内部がファシズム化している」という表現もあった。もっとも自由が必要な現場が縮みあがっているのだ。NHK会長を変える運動は、NHKに働く人々にも大きな影響を与えるだろう。

 もちろん前川喜平さんの会長実現はそう簡単ではない。官邸主導で候補が選ばれ、NHK会長は12人の経営委員会の9人以上の多数決で決める仕組みになっている。だから経営委員会を動かすことがとても重要だ。それは世論の力しかない。さいわい、賛同署名の反応はよく「NHKをなんとかしたい」という市民の声は大きいことがわかった。会は、11月22日の経営委員会開催日にNHK西口前で情宣活動を行い、12月1日の経営委員会には「前川推薦」の申し入れと賛同署名を提出する予定だ。(M)

●前川喜平さん推薦ネット署名→ こちら

●前川喜平さんについて
・日本の文部・文科官僚。文部科学省大臣官房総括審議官、文部科学省大臣官房長、文部科学省初等中等教育局長、文部科学審議官、文部科学事務次官などを歴任した。 67歳。(ウィキペディアより)
・2017年森友学園問題と加計学園問題が発覚しました。その際、前川喜平さんは告発のための記者会見をたった一人で行い、安倍首相ら政権の嘘を暴きました。文部科学事務次官まで上り詰めた官僚として、日本の行政史上かつてない大事件でした。政権からの不当な圧力に屈せず公僕としての職責を果たす。これは放送法にうたわれた公平公正や、真実を追求し健全な民主主義のために資するジャーナリストの精神と深く重なるものです。(署名呼びかけ文より)


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