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サンケン木曜行動(6/9)報告 : サンケン電気のビジネスパートナー企業への訪問が相次ぐ!
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●韓国サンケン労組を支援する会・6月9日第84回木曜行動報告

サンケン電気のビジネスパートナー企業への訪問が相次ぐ!

  6月9日、雨がポツリポツリと降っている中、本社前行動が始まった。株主総会まであと2週間だ。今月24日は年に1回の株主総会。韓国サンケン労組の仲間たちはLG電気本社前にもテントを張り3か所の籠城闘争を始めることとなった。これから夏に向かう韓国現地での気候は過酷な条件が積み重なってくる。それでも彼らは精一杯の闘争体制を堅持して闘う。私達支援する会も性根を据えて闘いに向けて頑張らなくてはならない。昨日大阪では支える会の集会が開かれた。大阪では株主総会直前の行動を強めていく決意が語られた。闘いの輪は大きく広がってきて強固になってきた。

株主総会に向けて、サンケン電気の製品を扱うビジネスパートナー企業への訪問が続いている。それぞれの会社で、窓口で趣旨を説明すると担当者が出てきて応接コーナーに招き入れ、丁寧な対応をしてくれる。それが普通の企業の姿である、まともな企業のやり方である。サンケン電気のような無礼な対応は見たことがない。株主総会の当日、本社に向けた抗議行動を展開する。大勢の仲間で本社を包囲し、糾弾の声をぶつけて行こう。

また、今まで閉じられていた国境も自由に行き来できる日が現実的になって来た。本社前に韓国サンケン労組の仲間たちが登場するのも遠くない将来のことになるだろう。その時まで和田会長、高橋社長は首を洗って待っているが良い。

≪6月9日 7時過ぎ 本社正門前≫

支援する会の仲間の発言からスタート、次に韓国からオンラインでキムウニョンさんさんの発言が続く。
「今日このサンケン電気前を通って通学通勤をされる労働者市民の皆さん、それから今日私達の闘いに連帯して立ち上がってくれた日本の仲間の皆さんお早うございます。私はサンケン電気本社の一方的で不当な偽装清算によって路上にたたき出され、不当にも解雇された労働者キムウニョンです。サンケン電気は韓国サンケンの清算問題、不当解雇問題については、これは日本の問題でなく韓国の問題だと言い張り、私達の話し合いを求めるその声を一向に無視し話し合いに応じようとしません。韓国サンケンと言う会社は日本のサンケン電気本社が100%投資をして作られた会社であり、韓国サンケンの設備、建物さらには私達労働者の賃金、また労働条件に至るまでここ埼玉県にあるサンケン電気の承認なしには何も決めれれないのです。そうした状態にある子会社です。私達が働いていた韓国サンケンの清算を決めたのも新座市にあるサンケン電気株式会社の本社です。そしてまた、その後の私達に対してどのようにするのかと言う事について一切すべてを本社で決めているのです。それなのに何故韓国の問題は韓国で解決しろと私達本社とは関係ないと言い張るのでしょうか。私達不当に解雇された労働者の中で短い者でも15年以上に渡ってこの韓国サンケンで働いてきました。それなのに今回の不当な清算に対して事前に一切の話し合いも、そして交渉も何も具体的な話し合いもない中で、一方的に清算が決められ不当にも解雇された、これほど悔しいことは何処にあるでしょうか。このまま見過ごすことは出来ません。世界で同業種分野で第8位の売り上げを誇るグローバル企業であり、そして韓国内でもLGとの提携を通じて生産活動にとどまらず技術開発、研究の分野でも華々しい活動をしている企業活動をしているサンケン電気がどうして私達12名の雇用を踏みにじり、全く無視しているその様な事が出来るのでしょうか。私達はそうしたサンケン電気の酷いやり方に対してテントを建てて、その中に座り込むテント闘争を繰り広げてからあと数日すると700日目を迎えることになります。私達は昨日、この不当なサンケン電気と企業提携を結んで、一緒に企業活動を行っているLGの本社の前においてテントを張り、抵抗闘争を始めました。私達はそのLGの本社前にテントを建てたときに、韓国では引っ越しするときにはジャージャー麵を食べると言う習慣がありますが、それでテントを引っ越したことに対して、一緒にジャージャー麺を食べると言う事で、組合員の仲間と共に一緒に食事をしました。そしてその時に私達はジャージャー麺を食べながら話し合いました。この闘いを開始した時、金属労働組合の事務所で寝泊まりすることから私達は始めた訳ですけれど、今テントの中で抵抗闘争をしていることを考えると金属労組のあの事務所は今の私たちにとってはホテルと同様に非常にいい環境だったと言う話も出ました。そしてまた、韓国サンケン前のテントには発電機が設置されていたので、寒さを何とかしのげることが出来ました。それに比べると先ほど申し上げた金属労組の事務所というのは、まるでホテルの様な所である。それに比べて私達が闘いを始めたLG前のテントには、発電機もないですからゲストハウスのようだ。その様な話も交わしました。その様にまるで設備の整っていないゲストハウスの様だと笑いながらも仲間たちと話した、ここLG本社前のテントも今後更に厳しい闘いを迎えるとすれば、このLG前テントもまるでホテルの様だったとも思えるような、さらに今後も過酷な闘いが、私たちを待ち構えているかもしれない、と笑いながら話を交わしました。本当に考えてみれば不思議なことだと思えます。これまで闘いを丸2年に渡って闘う事になり、700日目に届こうとする、そうした長い間の闘いを続けていく中で、さらに厳しい状況の中で闘いが待ち構えているかもしれないと言う事を、私達はしかし笑いながら語り合い、闘う決意を固めると言う事も事実です。こうした力はどこからきているのか、と考えたりもします。闘いは生易しい物ではありません。テントでの座り込みを終えてその後テントで寝たり、あるいは家で寝れば疲れた体でもう二度と現場に戻りたくないと思う事が正直言ってありますがしかし、朝を迎えると体が自然に闘争現場に向かっている、そうした毎日を私達は繰り返しています。うつ病を患い薬を飲んでいる仲間もいます。それからもう闘いを辞めたいと口にする仲間も正直います。しかし、朝になると自然に体が現場を向いて集まってきます。闘いを開始することになっています。こうした力は同志がいるから仲間がいるからです。仲間の連帯の力があるからこそ、それぞれ個々人の厳しい条件を抱えていながらもまた一つになって闘いを開始することが出来るようになっています。地域の仲間たち韓国各地の仲間たち、全国の仲間たち、そして、海外の皆さんのような仲間たちがいるからこそ私達は一歩一歩歩みを進め一日一日を持ちこたえて連日闘いを続けることが出来ています。そして、私たちと連帯している全国各地の仲間が韓国サンケン闘争の勝利を誓う集いを各地で開いてくれました。そしてそのまま私達が韓国サンケン労組に連帯してくれる仲間たちに対して感謝する場であり、連帯してくれる仲間が私たちに対して健康に気を付けてそして、疲れていると思うけど疲れを癒し、そして必ず勝利に近づいてほしいと言う願いを私たちに伝えてくれるそういう場になりました。サンケン電気は悟らなければなりません。私達は、サンケン電気本社が私達との話し合いの場にでてきて、話し合いを通じて今回の事態を解決するまで決して闘いを辞めないと言う事、そしてまた、韓国各地の連帯してくれる仲間たちが、そしてまた、日本でも連帯してくれる仲間たちがいて、その連帯闘争が勝利の日まで必ず続いてくれるのだと確信の下に私達は闘いを進めているのだなあと、サンケン電気本社ははっきりと胸に刻まなければなりません。私達はサンケン電気本社に対して改めて直接交渉によって今回の事態の解決をすることを望みます。日本で行うと言うのであれば近じか日本に来れるようになった段階で、私達が直接日本に行って皆さんと直接会って解決のための話合いをすることが出来ます。あるいはまた韓国ですると言うならば韓国にいるサンケン電気の関係者と直接私達が韓国であって、話を進め、問題の解決に当たることも可能です。そして、日本の皆さんに改めて感謝申し上げます。私達は勝利するまで闘い続けます。そして、今日一日も力いっぱい闘いを展開していきます。共に闘いましょう。トウジェン」

「お早うございます。ペクウンジュです。6月8日組合員全員がソウルに上京するそういう闘いが行われました。朝8時に出発して、まず非正規職労働者の大会に参加し金属労働組合の仲間と共にLGの本社の前に総結集しました。今月24日にサンケン電気の株主総会が開かれますが、これに向けて闘いの水位を一段と高めていく闘いとして、私たちは韓国LG本社の前にテントを建ててそこでの抗議行動を連日展開することにしました。そうした段階に入りました。そして現在すでにテントが張られているサンケンコリアの前にもスイートのテントが張られるそうした事が予定されています。今日6月9日は韓国サンケンの創立記念日です。会社から不当に捨てられ不当に解雇された私たちですけれども、私達が長年にわたって働いてきたそうした会社の記念日を決して忘れません。本来であるならば、会社の設立記念日ですから私たち自身は勿論ですけど、家族と一緒にこの日を祝う楽しい一日を過ごす日であるはずですけど、しかし私達はそういうことも出来ず、ソウルに上京して闘いを展開しなければならない。私たちの気持ちは非常に重たかったです。しかし同時に多くの仲間たちが私達の闘いに関心を寄せて勝利するまで一緒に闘ってくれると言う事を誓ってくれるその誓いを耳にすることが出来る。そうした嬉しい場でもありました。韓国の大企業であるLGはサンケン電気との協力関係を結びながら、しかし私たちに対する不当解雇、韓国サンケンの偽装清算、そして労働組合弾圧をはっきり把握していながらも、しかし私たちを取り巻く事態を解決する、そうした事に対して一切手を打たない、そうした恥ずかしい状態であります。韓国の諺に、「『殴るよっ』ていうより、それを傍観している人間がよっぽど憎い」と言うこ諺ありますが、LGが正にそういった存在です。どうして一体LGは、そうした事態を傍観することが出来るのでしょうか。昨日の集会の中で私は発言の機会を得ました。その場でまず、地域の労働者にまず感謝の言葉を述べるとともに、今回の事態の一括、経過、この問題が一体どういう問題をはらんでいるのかと言う事について詳しく説明をしました。私達は今回の廃業に至る過程の中で、韓国の前社長がもしも5年前に不当な解雇撤回闘争をそのために日本遠征闘争を行っていなければ、今回の廃業と言う事態はなかったと言い放った、韓国サンケンの前社長の言葉、それから5年前の不当解雇を撤回させたことに対して企業として恥ずかしく思うとその会長が言い放ったと言う事がそしてまた、コロナが流行する中で2年間、3年間に渡って私達韓国の労働者が抗議をするために日本に行き事が出来ないだろうと踏んでそして、今回の韓国サンケンの偽装廃業を強行した事、このことをひと時も忘れることが出来ない、と言う事を私は昨日の集会で発言しました。これまで厳しい状況が続いていますけれど、しかしその中でも闘い続けることが出来たのは、ひとえに日本の仲間の皆さんの連帯闘争がのおかげです。私達は決して諦めることなく、話し合いによる事態の解決と言うまっとうな要求を、これからもサンケン電気に対して、これからも突き付けていきたいと考えています。そして絶えることなく粘り強く闘い続けるならば、必ず勝利を手にすることが出来ると私達は確信しています。サンケン電気は、私達労働者の声に耳を傾け事態を見据えて、どうしたらこれを解決することが出来るのか、具体的な策を真剣に検討しなければなりません。揺れ動かない動揺しない、そうした事がないと言う闘いはないと言います。私達はこれからも動揺するでしょう。それから倒れるかもしれない。しかしその度に立ち上がって、もう一度立ち上がって闘いを続けていく。これまで厳しい状況が続いていますけど、しかしその中でも闘いを続けることができたのはひとえに日本の仲間の皆さんの連帯闘争のおかげです。私達は決して諦めることなく話し合いによる事態の解決というまっとうな要求をサンケン電気に対してこれからも突き付けていきたいと考えています。そして弛むことなく、粘り強く闘い続ければ必ず勝利することが出来ると私達は確信しています。サンケン電気は私達労働者の声に耳を傾け、事態を見据えてこれを解決することが出来るのか具体的な策を真剣に検討しなければなりません。揺れ動かない動揺しないそうした事がないと言う闘いはサンケン電気は韓国サンケンの偽装廃業が誤りであったと認め、これを撤回し問題をどのようにすれば解決できるのかと言う事について真剣に検討しなければなりません。雨が降っても雪が降っても私達の闘いに連帯してくださる日本の仲間の皆さんに改めて感謝申し上げます。トウジェン」

続いてキム・ヒョンガンさんが発言する。
「お早うございます。今日も私達の闘いに連帯して集まってくださった日本の皆さん、ありがとうございます。今、韓国サンケンの工場の有ったテントの中には、ペク・ウンジュ同志等数名がいます。サンケン電気の株主総会の前にして総力闘争をするために私達昌原に残る人間を除いて、全ての組合員がソウルの上京闘争につきました。韓国でのサンケン電気の最大の協力会社であるLGの本社の前で大きな集会をしました。皆の力でLG本社の前にテントを張り、籠城闘争を昨日開始しました。しかし私は地域の事情があり、また昌原に戻ってきました。残る組合員に対して申し訳ないと言う気持ちと、それからまたたくさん集まってくれた地域の仲間に対して感謝の気持ちで一杯でした。今日ソウルは雨が降っています。雨が降ると闘いもスムーズにできないと言う事がありますから、一つ心配になっています。サンケン電気本社が韓国サンケンの偽装清算をしなければ、こんなことをしなくても済んだのにと言う気もします。自社の利益のためには労働弾圧も躊躇わない、そして労働者との大切な約束である合意を、踏みにじってもなんとも思わないのが、サンケン電気本社です。韓国サンケンの経営陣は、本社の指示を受けて、労働者との合意である約束を、ただの一つも履行しない、踏みにじるこうした事を行いました。それ以外にもこれまで長い年月に渡って韓国サンケンの経営者は、本社の指示に従って私達労働組合との労使協定や合意など様々な約束を踏みにじったことは、決して少なくはありませんでした。結局労使間の合意と言うのはサンケン電気本社の経営陣にとっては自分たちの利益にかなう部分だけ履行すればいい、そういう物でしかなかったのだと思っています。経営陣にとってみれば自分たちが不利益にならない部分だけ履行するのが、本社の経営陣にとっての合意書の位置付けだったと思います。しかし労働者にとって全てが履行されなければならないのが労使間の約束であり、合意であります。そして団体交渉での結んだ合意した内容です。これまで様々な条件を改善するために、労働者が労働組合が血と汗を流して勝ち取って来たのが合意であり、そしてまた労使協定であります。ですから合意と言うのは労働者にとって何よりも大切なものです。それはサンケン本社と韓国の労働組合と結ばれた合意も又同じです。この労使間の合意と言うのは、日本の仲間の皆さんの連帯の闘いによって、そして私達の闘いが一つになって勝ち取ったそうした結晶です。しかしサンケン電気本社の経営陣は、この労使間の合意に対して、恥ずかしいとまで言いながら、この内容を一つも守らず、踏みにじりました。この合意の中の約束と言うのは、サンケン電気の本社が私達だけにした約束に限られたものではありません。サンケン電気本社は5年前の合意の中で労働組合にだけでなく、ここ新座市のサンケン電気がある周辺に住んでいる住民の皆さんに対しても、二度とお騒がせするようなことはしないと言う誓いを立てたはずです。約束と言うのは守らなくてはなりません。サンケン電気の周辺にお住いの住民の皆さん、どうぞサンケン電気に対して約束を守らないサンケン電気の経営陣に対して抗議の声をお寄せいただけたらと思います。もしもサンケン電気本社の経営陣が、労働組合との関係を敵対関係と言う風に見なさずに、むしろお互いに共生関係だとみなしていたのであれば、今回の偽装解散と言った事態は起こらなかったはずです。私達金属労組韓国サンケン支会の仲間たちは、会社の状況が厳しいと言う事であれば、たとえ自分たちの給料が凍結,削減されたとしても、それを甘んじて受け入れ、そして働いてきました。そしてこの3年間の廃業に至るまでの3年間、物価が上がる中で賃金は凍結される、つまり実質賃金は下がる、中でも私達はこれを受け入れて働いてきました。こうした労働者、社員である私たちに対して今回の会社が無くなる、工場が無くなると言う事態は余りにも過酷です。サンケン電気本社の経営陣に改めて訴えます。今も闘って残り続けている韓国サンケンの社員労働者に対してこれを全員復職、現場復帰させなければなりません。そして一旦なくなってしまった韓国サンケンの工場も改めて再建すべきです。サンケン電気が韓国での事業展開を放棄することはないと言う風にすべての人間が見ています。サンケン電気の資料を見ると韓国における事業の売上高が続けて伸びていることを私達は見ることが出来ます。そしてこの間LGの子会社の工場を手に入れ、またLGとの技術研究関係、協力関係を結んでいることから察するに、今後ともサンケン電気は韓国に対する投資を拡大することは火を見る事より明らかです。その様にサンケン電気が、増やし続けている韓国への投資が、もしも私達が働いていた韓国サンケンに向けられていたのであれば、この様な悲惨な事態は決して起こらなかったでしょう。全てが奪われてそして死に絶えようとするものに与えなければならないものは、水であり、食料です。韓国の働く私たちの工場に対する投資が何よりも大切です。サンケン電気は韓国において47年間事業を展開してきました。その中で莫大な利益を上げて続けてきました。その10%でも韓国サンケンに投資されるのであれば私達がこの様な苦痛を被ることはありません。私達がどのように一生懸命働いてきたかを会社は知っているはずです。サンケン電気が韓国においての売上をさらに上げるためにも、今回の事態を一日も早く解決するべきです。朝早くから私達の闘いに支援してくださる日本の仲間の皆さん、本当に有難うございます。コロナによって今も国境が実際に閉ざされたままではありますが、しかしそのようにして離れた国でも心を通わせ心を一つにして闘いを続けることが出来ています。天気がだんだん暑くなってきています。水分の補給是非続けてください。今日一日も力いっぱい闘っていきましょう。トウジェン!」
続いて、埼玉市民の会の仲間からの発言です。最後に本社に向かってシュプレヒコールをぶつけて志木駅に向かう。

≪6月9日 9時 志木駅前≫

埼玉市民の会からの発言でスタート。オンラインで韓国サンケン労組からの発言はキムウニョンさんです。
「志木駅周辺をご通行中の市民の皆さん、そして今日も私たちと連帯するために集まってくださった日本の仲間の皆さんお早うございます。私はこの近くにあるサンケン電気の本社が設立した韓国の工場で働いていました。しかし、韓国サンケンの工場を解雇されたキムウニョンと言います。韓国サンケンと言う工場は日本のサンケン電気が100%出資して設立した工場です。そして韓国サンケンで生産される製品は全て日本の本社からの指示によって生産され、様々な技術的、その他もろもろ日本の本社の指示によって動いてきたその様な会社です。しかしながら私達が働いてきた韓国サンケンの工場の廃業、そして私達の解雇と言うものも日本のサンケン電気本社の指示によって行われたものです。ですから韓国サンケンの社長と言うのは名ばかり社長で、韓国サンケンの社長が決定したわけではありません。それなのに日本のサンケン電気本社は、それは韓国であったことだ、我々の知ったことではない。その様に行って私達の交渉をずっと回避し続けています。そして、私達韓国サンケンの労働者たちは日本の指示は非常に不当であると、その様に主張して解雇撤回の闘いを開始しました。来月には満2年になります。テントを張って座り込みを始めてから700日になる、その様な時間です。この様に長い時間ですから私達は疲れもし、そして苦労もしました。しかしこのような長い闘争をしてくることが出来たのは、その力があります。そして私達は仲間と一緒にLGの本社の前にテントを張りました。日本のサンケン電気と合弁して私たちを踏みにじるLG電子を許すことが出来ないからです。そしてテントを張りながら、私達はこのように闘っていく私達の力をまた実感しました。ですから私達はこのように長い間しつこく闘い、長い間闘い続けてきた力と言うのは、それはもちろん韓国サンケンに対する怒りと言うのもありますが、私たちを支えてくれている仲間たちの力、そして日本で私たちを支援してくれている仲間たちの力、その様な力があったからこそ私はこのように頑張って闘っていられる、そういうことを実感したのでした。現在残っている韓国サンケンの組合員は12人です。12人と言う少ない人数で、韓国サンケンの工場があった前の場所、ソウルにあるサンケンエレクトロニックの本社前、そしてLG本社の前、この3か所にテントを張って座り込みをすると言う事は、決して並大抵なことではありません。さらに大きな闘争を約束しながら私達は笑顔でいることが出来ました。路上でジャージャー麵を出前でとって食べました。私達は笑いながら、冗談を言いながら私達は闘ってきました。本当に韓国サンケンの仲間たち凄いと思いませんか。辛い中でも笑いの花を咲かせ、そして揺す振られながらもしっかりと立ち上がる。その様な韓国サンケンの仲間たちです。日本の支援してくれている仲間たちのことを考えながら私達は毎日毎日闘いを続けています。サンケン電気は必ず交渉の場に出てくることになります。そしてサンケン電気は韓国サンケンの工場の再稼働と言う問題を認めざるを得ないでしょう。そしてサンケン電気は虚偽の暴行の罪で告訴をし、そして裁判にかけられている尾澤さん、サンケンを支援する日本の仲間ですが、この尾澤さんに対する謝罪をしなければなない、その様な事になるはずです。私達の闘いの結末がどうなるか、誰にもわかりませんが、私達は勝利でこの闘いを締めくくることが出来るよう、闘いを続けています。日本もコロナの影響が軽くなって、外国人を受け入れるようになってきていますが、韓国からのノービザ訪問は行われていません。ノービザ訪問が出来るようになれば私達は日本に行くことが出来ます。その日を今か今かと待っています。志木駅をご通行中の皆さん、私達の話を耳を澄まして聞いてください。そしてこのサンケン電気と言う会社に対して、私たちの怒りを伝えてください。サンケン電気が最も恐れるのは日本の市民の声です。このサンケン電気が最も恐れる市民の声を是非サンケン電気に伝えてください。そろそろ梅雨の季節になります。この梅雨のじめじめした季節、皆さんの健康も心配ですが、皆さん頑張って闘争しましょう。皆さんありがとうございました。トウジェン」

「ペクウンジュです。私は日本の本社の決定によって解雇されてしまいました。ご通行中の市民の皆さん、皆さんは闘っている私たちを見てどうお思いでしょうか。会社が無くなれば終わりじゃないか、何でそんな闘いなんかしているのだ、その様に思われるかもしれません。私達は日本のサンケン電気本社が行った労働弾圧を決して許すことが出来ません。ですから私達は、はたから見て、なんか無謀だなと思われるような闘いではありますが、その様な闘いに乗り出しました。韓国サンケンは1999年から労働弾圧を続けてきました。しかしながらその度に私達は私達の闘争で私たちの労働を守ってきました。いろいろありましたけれど、結局韓国サンケンの工場の黒字を上げてくることが出来たのは、労働者たちの力だったわけです。2000年代に入ってから、その様な収益は全部本社の方へ持っていかれ、私達韓国の労働者に渡る賃金と言うのは雀の涙ほどの物でした。盆暮れも夏休みも休暇の季節も私達は働きづめに働いてきました。しかしながらその様な労働者を忽ち首にしてしまったわけです。約束をやぶり、労働協約と言うもの、これは法律よりも重要な労働者と経営者間の約束ですが、この労働協約も無視して、そして会社は裏でこっそりと別なことをやっていました。韓国サンケンの工場をなくしてしまおうと言う事だったのです。赤字が、累積赤字が出たと言いますが、しかしそれは結局のところ、2000年から会社は韓国サンケンに対してどのような収益事業に対する投資も行わず、結局のところ無策による経営の失敗が累積赤字の増大と言う事になったのです。しかしながらその様な事に対して、会社は認めようとせず、全て労働者の責任だと言っています。サンケン電気は本当に信じることが出来ない会社です。工場を再開すると言っておきながら、結局のところ私達の工場を潰してしまいました。日本のサンケン電気本社は私たちには責任はない、その様な事を言っています。しかし韓国の労働者から見れば、全ての責任は日本のサンケン電気にあると考えます。日本のサンケン電気は自分たちのイメージを自分たちで失墜させると言うその様な事をやっています。サンケン電気本社は、2年間私たちを路上に追い出し、一切話し合いに応じようとはせずに、この問題の解決を傍観しています。そして日本の市民の皆さん、このようなサンケン電気の態度に対して、抗議の声を上げてくださるようお願いたします。私たちには守るべき家族がいます。ですから私達は職場を守らなければなりません。日本のサンケン電気本社が、私達に対する弾圧を止めるよう、日本の市民の皆さんからも、日本のサンケン電気に対して、抗議の声を上げてくださるようお願いいたします。そして私たちの闘争を支援してくださっている日本の仲間の皆さんに対しても本当に心から感謝いたします。」

「今日も韓国サンケンの偽装廃業に対して抗議の声を上げてくださる日本の仲間の皆さんが集まってくださいました。どうもありがとうございます。私は韓国サンケン労組の事務局長をやっているキムヒョンガンです。市民の皆さんこんにちは。私は志木駅からちょっと離れたところにあるサンケン電気と言う会社が韓国に100%の投資をして設立した韓国サンケンと言う工場で働いていた労働者です。このサンケン電気は新型コロナの流行で国の行き来が出来なったことを利用して私達の韓国サンケンの工場を潰してしまいました。このサンケン電気と言う会社は日本の埼玉県民からは優良企業だとそのように考えられていると聞いています。しかしながら韓国の地ではサンケン電気は非常に悪辣な、渡り鳥企業だとその様な評価をされている会社です。この韓国サンケンと言う会社は、馬山自由貿易地域に設立された、様々な外国からの投資によって設立された会社の一つなんですが、馬山自由貿易地域の企業は、外国からの投資を呼び込むために様々な税制上の恩恵を国や自治体などから手厚い支援を受けてきて、それは非常に莫大な金額に登る支援でした。その様な恩恵によって手にした莫大な収益をサンケン電気は地元の方に還元することなく、工場に再投資をすることもなく、全て日本の本社の方に利益を持って行ってしまったのです。この様な再投資のない工場と言うものはどの様なものになるか、非常に低調(?)なものになってしまいます。再投資がない、つまり設備がない工場でどのようにして生産しろと言うのでしょうか。サンケン電気はインドネシアに工場を移転すると言う計画を立てていましたけど、その計画が無くなってから、非常に大きな利益を上げてきた企業です。しかしながら日本のサンケン電気本社の非情に無理な、そして先見性のない、経営戦略によって韓国サンケンは赤字会社になってしまいました。

サンケン電気は韓国サンケンの赤字を、解消する方法として、整理解雇と言うものを選択したのです。しかしながら、労働者の首を切ると言う事が赤字を解消する方法などと言う事はとんでもない話です。そしてこのようなとんでもない解雇を撤回し、そして復職をするために我々韓国サンケンの労働者は日本に行き遠征闘争と言うものを行いました。そして日本の多くの人々の支援のおかげで、私たちは復職をすることが出来ました。ところが今度はこのような労働者たちを復職させたにもかかわらず、更にサンケン電気は赤字を問題だとして今度は工場の閉鎖と言う手を打ってきました。その様な事をしてきたのに、私達は復職するときに労使で合意書を締結しました。しかしその様な合意書に書かれた内容などは何ひとつ守られることはありませんでした。この様な問題解決の努力と言うものを労使はするべきなのですが、サンケン電気本社はこのような問題解決の努力と言うものは一切行う事は有りませんでした。結局のところサンケン電気は本社の態度が韓国サンケンの赤字を益々膨らませて行ったのです。そして赤字が増大するのを傍観し、赤字が耐えきれなくなったところを見計らってサンケン電気は韓国サンケンを廃業すると言い始めたわけです。何十年間も韓国で各種の恩恵を受けながら莫大な利益を上げて行った韓国サンケンですが、その様な会社の問題を赤字が出るとなると、赤字を解消するために日本のサンケン電気は何の手も打とうとしませんでした。日本のサンケン電気本社の役員たちは新型コロナの流行によって韓国の労働者たちが日本に来ることが出来ない、その様に踏んで廃業に踏み切ったと聞いています。しかしながらその様な役員の判断は間違っていました。私達韓国の労働者が日本に行けないとしても、私たちを支えてくれている日本の多くの労働者の仲間たちがいると言う事を、サンケン電気の役員たちは考えていなかったのです。志木駅をご通行中の市民の皆さんにお聞きします。労働組合と言うのが一体何のために存在しているのでしょうか。労働組合と言うのは強欲な資本家から労働者を守るためにあります。そして不合理な弾圧を受けないように労働者が安心して働けるようにするために存在する組織です。そして労働者たちが働き続けることが出来るようにするため、サンケン電気本社は労働者の権利を保護するんだと言っていますが、実は私たちを踏みにじり、労働者の権利を奪っています。貪欲な資本家によって抑圧されているのは常に労働者です。その様な労働者を守るのが労働組合です。サンケン電気の経営陣は会社に労働組合があるのが嫌だと言って廃業したと聞いています。しかしながら労働者を守るために存在する労働組合が廃業になるはずがありません。その様な労働組合を弾圧し、私たちを一方的に解雇するようなサンケン電気と言う会社に対して市民の皆さんも抗議の声を寄せていただくようお願いいたします。そして日本のサンケン電気は利益のためであれば日本人さえも弾圧を行っています。この偽装廃業を撤回しろと言う抗議の活動を行っていた日本の仲間に一人を暴行と言う嘘の罪をでっち上げて逮捕させました。そもそも労使の問題と言うものは話し合いで解決すべきものです。しかしながらサンケン電気は公権力を使って、警察力を使ってこの問題に対応しようとしてきました。サンケン電気はこの問題の解決のために韓国サンケンの偽装廃業の撤回、現在罪に問われている日本の仲間の無罪放免、これは条件になります。その二つの条件だけが問題を解決できる方法です。今日も私達の闘争に連帯して集まってくれた日本の皆さんに心から感謝をいたします。日本の仲間たちの連帯の力によって私たちは今日まで闘い続けることが出来ました。罷業を撤回して私達が工場に戻れるようになれるその日まで私達は力を尽くして闘います。どうもありがとうございました。」

ここで日本の三団体から歌と音楽をお願いします。ノレの会の方々です。ゆいの会、ジョニーHさんです。最後に明大生協労組の仲間からの発言でこの集会を閉め、池袋の東京営業所へ向かう。

≪6月9日正午 池袋東京事務所ビル前≫

埼玉市民の会の発言でスタート、続いてオンラインでオ・ヘジン支会長が現地韓国からの発言です。
「池袋藤久ビル前をご通行中の皆さま、そして今日も変わらず私たちと連帯するためにこの場に駆けつけてくださった日本の仲間の皆さん、こんにちは。私達は現在も闘いを続けていますが、サンケン電気は全くなしのつぶてで無視をし続けています。私達が行っている要求と言うのは常識的なものだと思っています。私達が要求しているのは、私達の職場韓国サンケンの工場を廃業に追い込んだのがサンケン電気本社の取締役会議であり、だからこそサンケン電気本社が私達労働組合と直接話し合いを行わなければならない、と言う事を要求しています。そしてまた、平和的に解決するためにサンケン本社前で話し合いを要求していた日本の仲間を、警察に逮捕させて、現在裁判になろうとしている訳ですけど、この時サンケン電気が直接この問題に関わることになったと言う事を明らかにしてそして、無罪判決を勝ち取るために、この告訴などを取り下げるよう努力しなければならないと言う事を要求しています。しかしサンケン電気は私達のこの様な常識的な要求に対して全く答えずに無視で一貫しています。そしてまたサンケン電気は一方では自分たちで廃業を決定しておいて、韓国の問題は韓国で解決しろと言うようなことを言って、私達との話し合いにも応じていません。この様なやり方をとっているサンケン電気が果たして自分たちが掲げているCSRだとか、そして高い道徳性などとはっきりと言う事が出来るのでしょうか。私達の常識的な要求に答えず、私たちの質問にも答えない、その様なサンケン電気は本当に恥知らずな企業だとしか言いようがありません。サンケン電気がこの様に私たちを無視し続けているのは自分たちが無視してそのままほおっておけばいつか私達が私たち自身が闘いを辞めるに違いないと思っているからに他なりません。しかし私達は闘いを辞めていません。むしろ私達は闘いのレベルを一段階上げました。それは何かというとサンケン電気の韓国でのメインの取引先であるLGグループ、LG電子の建物の前に、日本で言う丸の内みたいなところですが、そこにツインタワービル(LGの本社ビル)と言うのがあるのですが、そのツインタワービルの前にテントを設置しました。サンケン電気はこのままほおっておいたとしても、決してこの闘いは終わらないと言う事をしっかりと認識しなければなりません。サンケン電気が私たちと話し合いをしない限り私達の闘いは続くであろうし、そしてまた連帯してくださっている日本の仲間の皆さんの闘いも続くことでしょう。正直言って私達の闘いは楽ではありません。更にきついしんどい闘いになってきています。巨大な資本と真正面で向き合って闘う事がどれほど大変な事か、日本の仲間の皆さんもよくご存じだと思います。私達の闘いの結果がどうなるのかと言う事は誰にも分かりません。しかし私達は10年以上に渡って、サンケン電気と正面から渡り合い、私たちの民主的な労働組合を守り続けてきたのが私達韓国サンケン労組です。その闘いの裏には長い間の血と汗がありそして粘り強い闘いがありました。コロナの状況の下で私達が直接日本の本社の前に立つことは出来ませんが、私達の代わりに日本の仲間の皆さんが本社の前に立って様々な闘いを展開してくださっています。この様なことを考えると私達は勝てる闘いをしているような気がしてきています。今や世界中のコロナの状況が収束状況に入ってきています。今は完全に自由化されているとは言えませんが、もう少しすると自由に日本に行くことが出来るようになると思います。これまでサンケン電気の闘いに連帯し、そして共に闘ってくださった日本の仲間の皆さん、本当に心からお礼を申し上げます。まだまだ道の先は見えないですが、共に闘ってくださっている日本の仲間の皆さんにもう一度心からお礼を申し上げます。皆さんと直接お目にかかって共に闘えるその日を楽しみにしながら、私たちもこの韓国の地で頑張っていきます。皆さん共に頑張りましょう。トウジェン!」

ここからは日本の方々の発言しました。サンケン太郎さんの歌に続いて、ユナイテッド闘争団、尾澤邦子さん、朝鮮学校を支援する市民、東京中部労働者組合 京浜ユニオン、連帯労組武蔵学園などが発言し、藤久ビル7階に向けてシュプレヒコールを上げて終了した。

支援する会ニュースNO.85(pdf)


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