サンケン木曜行動(3.31)報告 : 韓国サンケン労組の組合員の心にも必ず春の訪れを! | |||||||
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●韓国サンケン労組を支援する会・3月31日第75回木曜行動報告 韓国サンケン労組の組合員の心にも必ず春の訪れを!3月31日、第75回目の木曜行動です。すっかり春めいてきた埼玉県新座市です。本社工場敷地内にある大きな桜の木は今まさに、満開で咲き誇っています。今日で2021年度が終わり、明日から新年度になります。正門前を行きかう社員の皆さんの中には新入社員もいる様で真新しいスーツを着込んでの出勤です。韓国サンケン労組の皆さんが早く現場復帰が出来るよう、日韓連帯の闘いで勝利を勝ち取りましょう。韓国サンケンの組合員の心にも早く春を届けたい。尾澤さんの裁判も警察に通報した会社の総務課長は、証人として出廷するのを拒んでいるようです。起訴しておいて堂々と主張できないような暴行とは一体何でしょうか?裁判は始める前から会社側が敗北を認めたようなものです。また、昌原の工場前テントは雨のため壊れてしまったそうですが、彼らや私達の闘いは勝つまで諦めません。粘り強く闘いぬき勝利しましょう。韓国サンケン労組の組合員一人一人の心にも温かい春の訪れをもたらそう!今日の闘いは本社前・志木駅前・池袋営業所前の行動を延べ93名の仲間で貫徹しました。●本社正門前抗議行動韓国サンケン労組を支援する会のメンバーの発言からスタート。続いてオンラインで韓国からキムウニョンさんが発言。 「今日も正門前を歩いていく労働者、市民の皆さん、そしてまた今日も私達韓国のサンケン労組の闘いに連帯して集まってくれた日本の仲間の皆さん、お早うございます。私は2年前の2020年の1月に事前の私達労働組合との話し合いも一切行われず一方的な通報によって会社の清算、そして私たち自身が不当な解雇をされ、路上に放りだされた労働者キムウニョンです。そして周辺住民には今朝も私達の労働者としての声を伝えるために朝からお騒がせすることについて、心苦しく思っています。ですけれども周辺住民の皆さんも何故毎週木曜日、そして隔週月曜日にこうして日本の仲間の皆さんが訴えをしているのか、そして毎週木曜日には私達がオンラインを通じて韓国から訴えをしているのか、その事情についてはよくご存じではないかと思います。5年前6年前の2016年、2017年にも私達はここサンケン電気の正門前で同じような抗議の声、訴えをしてきたことをそのことを御存知であろうと思います。5,6年前も私達にかけられた不当な解雇が一体どういうことだったのかを知らせるために、そして、私達はこの不当解雇をはねのけて現場に復帰するという要求を掲げて訴えをしました。その過程で、多くの日本の仲間の皆さんが連帯支持をして下さいました。その闘いの結果として私達、生産職を狙い撃ちにした不当解雇を全て跳ね返し、現場に復帰することが出来ました。その際に私達労働組合は会社との間で合意書を結びました。主に2点にわたる内容です。1つは雇用問題に関して、重大な問題が生じた際には必ず事前に労働組合と話し合いをし、会社と労働組合との合意に基づいてその解雇問題の解決に当たると言う事でした。2つ目は工場が正常に稼働するように、充分な資材設備を責任もって整える、そうした内容でした。しかし、この2点とも一切行われませんでした。そして同時にサンケン電気株式会社は、会社の周辺に住んでいる皆さんの家を一軒一軒周りながらお騒がせして申し訳ない、二度とこうした事態を起こさないようにすると住民の皆さんに伝えたはずです。サンケン電気は会社の周辺に住んでいる皆さんに対する約束も、そして日本の市民社会団体に対する約束も、そして私達韓国の労働者に対する約束も守らない、嘘まみれの企業なのでしょうか。企業は勿論、利益追求のために作られ、そのための活動を行っている組織ですが、同時に社会的な責任を果たさなければならない面もあります。サンケン電気は、自らが非常に真面目な企業であると宣伝しています。そして実際国内において、こうしたリストラ人員削減を行う場合には、こうしたリストラ人員削減を行うと言う事を知らしめ、その対象となる労働者に対しても、しっかり事前に話し合いを通じて問題が起こらないようにする、そうした態度をとっていると聞いています。国内ではそういう態度をとりながら、しかし、海外ではどうでしょう。サンケン電気は私達に対して私たちを無視し、差別し、そして、踏みにじってそういったことをしても開き直っている。そうした態度をとり続けています。国内でやっていること、国外でやっていること、こうした二重基準を行っている企業が果たして真面目な企業と言えるでしょうか。こうした、ダブルスタンダードをサンケン電気は直ちにやめて私達に対する問題の解決を図るために話し合いに応じるべきです。サンケン電気の今回の一方的に会社をなくすことによって私たちを、職を解き私たちを路上に放り出すことによって私達労働者の生きる権利、生存権はめちゃくちゃにされました。そして、私達労働者の家族も、塗炭の苦しみを味わっています。そうした事を放置してはなりません。私達が一体何をしたんでしょうか。どんな酷いことをして、こんな酷い目に合わなければならないのでしょうか。寒い日も暑い日もビニールテントの中で24時間座り込み闘争を行いそして、家族も生活が破壊される。そうした苦しみを負いながらなぜこのような酷い仕打ちを受けなければならないのでしょうか。サンケン電気は私達に対して謝罪し、この問題を解決して私達がまた、工場で働くことが出来るようにそうした措置を取らなければなりません。 和田会長が今期をもって全ての職から退くと言う事を私達は知っています。会長としての職を維持するために私たちを不当に解雇したのですか。自らが作り出したこの事態を解決しないでそこから安穏と職を引いていくことを行うのでしょうか。和田会長自らが犯した罪を贖うことなく、そして会社を去ろうとするのでしょうか。私達に対する謝罪を行う機会も放り捨てて、会社から出ていくと言うのでしょうか。人間として自らが犯した罪を贖うことなくそのまま、そして、与えられた被害者の許しを得ないまま、生きていくと言う事は人間として生きているのか、そうではないのか、あいまいな存在に出してしまうのではないか。和田会長、貴方の会長職は来る株主総会まで維持されるはずです。この残された期間中に必ず自らが犯した罪を贖い、そして責任を取り、私たちとの話し合いに必ず応じなければなりません。 高橋社長、貴方にも問います。貴方も私達が働いていた韓国サンケンが精算されるその決定の場に貴方もいたはずです。高橋社長、韓国サンケンの工場の清算の手続きの決定を主導的に行ったのではなかったとしても、その決定の場に貴方が確かにいたこと、前社長が犯した過ちがはっきりとしているのであれば現社長としてそれをしっかりと見据え、その誤りを正し、社会的な責任もきちっととる、それが現社長としての責任ではありませんか。世界の同業種の中で売り上げ世界第8位を誇る企業がそして韓国の中においてもその企業活動を拡大し、売り上げを拡大している企業がどうしてその同じ韓国で私達韓国の労働者の生きる権利をずたずたに踏みにじり、労働者本人だけでなくその家族の生活をも破綻に追い込んでいくことが許されるでしょうか。 同時にサンケン電気が解決しなければならない問題がもう一つあります。それは虚偽の通報によって不当にも逮捕され、約7か月半、不当に拘束された尾澤さんに対して謝罪し、裁判において必ず尾澤さんが無罪を勝ち取るようにその当事者として責任を果たすことをサンケン電気株式会社は必ず行わなければなりません。 インターネットを通じてサンケン電気本社の中にある大きな桜の木の花が満開の様子が見えます。新しい春が来ました。サンケン電気もこの桜の花のようにこれまでの過ちを悔い改めて、その問題を解決して、新しい出発を迎えることが出来るように、サンケン電気は私達労働組合との話し合いに応じてこの問題を完全に解決する、その努力を行う必要があります。 今日も私達の闘いに支援連帯してくださる日本の仲間の皆さん、ありがとうございます。皆さんの闘いと存在があるからこそ私たちもこの様に闘い続けることが出来ます。必ず勝利を一緒に掴んでいきましょう。勝利を掴むその日まで一緒に進んでいきましょう。トウジェン 「お早うございます。ペクウンジュです。数日間雨が降り続いて、テントが大きな被害を受けました。台風が来たり大雨が降ったりすると、テントは大丈夫かなといつも思っているのですが、今回の雨でテントが潰れてしまうとは思ってもいませんでした。600日を超える日にちが過ぎる中で、どこまでテントが持つのかも分からない状態ではありました。私達はこのテントの中で、一日一日を闘いの中で過ごしてきました。最近は韓国の中でも桜が満開となり、そして暖かい日々が続いています。2日前に私は久しぶりに釜山の日本領事館の前に行って花がきれいに咲いているのを見ました。2020年から今年2022年まで、欠かさずに私達への連帯を続けてくださる日本の仲間の皆さんに感謝申し上げます。韓国の私達労働者そして家族にも暖かい春が本当の意味で暖かい春が一日も早くやって来ることを心から望んでいます。 サンケン電気株式会社は韓国において利益だけを上げて、それを全部日本に持ち帰り、そして、後は何が起きても知らないと言う態度を決め込んでいる食い逃げ企業です。食い逃げするに飽き足らず、不当にも会社を清算して、なくしてしまうと言う事を行っていながらも自分たちには一点も悪いことはないと開き直っている不道徳な企業です。私が2001年に高校を卒業して入社した時には、本当にいい会社だなと思って、韓国サンケンに入社しました。しかし、時間がたつにつれて分かったのはサンケン電気が労働組合を嫌悪していて、労働組合を弾圧する事実でした。そして、その中で先輩の特に女性労働者の先輩の闘う姿を見て、生きる権利を守るためには命をもかけなければならない、生活をかけて闘わなければならない姿を見ました。女性の先輩労働者たちの闘う姿を何としても受け継ぐ、その闘いによって作られた今の労働条件、更には私達サンケン労働組合と言う労働組合一体の存在をきちっと守らなければいけない気持ちになっています。会社は廃業になりましたけど、この廃業は全く正当なものとは言えないからです。 サンケン電気株式会社に問いたいです。企業とは何か、企業の活動はどうあるべきかと言う事を問い正したいです。韓国の地に子会社を作った時に、始めから食い逃げをするつもりで会社を作ったのでしょうか。外資系企業で働く労働者の権利を守る法律がないから、何をやってもいいのだと開き直っているのですか。私達が働いていた韓国サンケンの工場を廃業にした理由は累積赤字だと言いますが、その累積赤字の責任は全的にサンケン電気株式会社本社にあります。しかし、どうして累積赤字の責任を私達労働者に全てを押し付けるのでしょうか。この問題が起きたのは全て会社の経営の責任ではないでしょうか。未来に対する投資をサンケン電気は韓国サンケンの工場に対して何も行いませんでした。そして、その結果残ったのが私達労働者12人です。時間が長引いたからと言っても問題が解決するものではありません。 和田会長、貴方は今回のこの事態を解決するために私達労働組合との話し合いに必ず出なければなりません。廃業になった韓国サンケンの工場をもう一度私達の手に取り戻させてください。韓国サンケンを守るのは今も残って闘っている労働者です。もう一度工場に戻って働くその姿を未来の姿を思い浮かべながら今日もこれからも闘っていきます。私達の闘いに支援そして連帯してくださる日本の仲間の皆さん、ありがとうございます。」 「今日も私達韓国サンケンの工場の偽装廃業を撤回させるために闘いに連帯して立ち上がってくださっている日本の仲間の皆さん、お早うございます。キムヒョンガンです。朝早く起きて電車を乗り継いで、ここに駆けつけてくださる方、自転車に乗って駆けつけてくださる方、この近くに住んでいる方等連帯してくださる方に本当に感謝の気持ちでいっぱいだと言う言葉から私の発言を始めたいと思います。 季節が変わりました。春の訪れはやはり、桜の花がきれいに咲くその姿を見て確認することが出来ます。しかし、私は他の労働者とは違って闘いから闘いの現場に移動するその中で桜の花が咲いていることに気が付きました。私達が闘っている昌原の地には桜並木で有名な場所があります。その有名な桜並木の花が咲いているのを見て春が来たんだなあと初めて気が付きました。そしてまた、黄色いケナリ・れんぎょうの花がありま。その花を見ながら桜の花、そして黄色い花を見ながら本当に春の訪れを身体に感じました。しかし、私は闘いの最中であるために暖かくなって春が来た、体感温度が下がって寒くなれば冬が来た。暖かくなれば春が来た、と感じます。私が働いていたころは、通勤中の車の中から眺める花を見て、春が来たなあ、季節が変わったなあと感じたものでした。そして、周辺にあるチリ山に行くと様々な色とりどりの花が咲いている、その花をめでることが出来ました。でも、今は花を綺麗だなと感じて楽しむ心の余裕すら今はありません。それはサンケン電気本部が決定した韓国サンケンの工場の偽装廃業撤回させる闘いの最中だからです。 サンケン電気の本社は私達が働いていた韓国サンケンの工場の偽装廃業を決定し、そして、私を不当にも解雇し15年間働いてきた工場から追い出してしまいした。サンケン電気に出勤されている社員の皆さん、会社で生産活動を行い、利益を生み出しているのは誰でしょうか。そして、その生産活動に企業活動に責任を持たなければならないのは経営陣のはずです。しかし、サンケン電気の経営陣は韓国サンケンで起きた赤字の責任を自分たちが取るのではなくて、全て私達労働者に押し付けてきました。私達が働いていた韓国サンケンはここサンケン電気株式会社の子会社であることを皆さんご存知なはずです。子会社である韓国サンケンが赤字で苦しんでいるとき本社であるサンケン電気株式会社は一体何をしたでしょうか、作れば作るほど赤字が膨れるそうした製品しか命じず、そして、膨れ上がった赤字に対して何の対処もしなかったのがサンケン電気本社です。食べ物を無理やり食べさせてそのことによって腹が下って腹を壊す、そうした状態を何度も何度も反復させてきたのが、サンケン電気本社が韓国サンケンの子会社に対する仕打ちです。サンケン電気は47年間に亘って韓国で生産活動を行いその利益の殆どを日本に、本社の方に持ち帰ってきました。韓国で得た莫大な利益の一部でも私達が働いていた韓国サンケンに投資をしていたならば、今のような事態は起こらなかったはずです。赤字に子会社が苦しんでいるのであれば、それを助けるために新規の製品、新規の技術を投入するのが本社の務めではないでしょうか。ところがサンケン電気は子会社が赤字で苦しんでいるにもかかわらずこれを放置し、逆に別の会社などの合弁などを通じて他の新しい工場を作り、そこでサンケン電気の製品の生産をし続けています。自分の家族に食べ物がなく飢えているのにこれを放置しながら、外に出て他の所に行って食べさせているそうした仕打ちにほかなりません。サンケン電気は数十年間に渡って働いてきた家族のような存在として働いてきた労働者を一挙に捨て去りました。私達はかつて、大雨で工場の地帯が水浸しになったその時に、夜を徹してその機械を守るために努力をし、また、会社の経営状態が思わしくないと言う事で会社から命じられた休業をすべて受け入れて、そしてその企業としての経営回復に十分に協力をしてきました。おなかをすかしている子どもに、食べるものを十分に与えることが親としての務め、喜びではないでしょうか。しかし、親会社であるサンケン電気本社は子会社の韓国サンケンが苦しんでいても救いの手を差し伸べようと言う気持ちが一つもなかったようです。自分達が利益を得るためには、家族を捨ててしまう、そういった態度をとっているのがサンケン電気経営陣です。私達、韓国サンケンの労働者の声を無視し、そして、黙殺するそうしたサンケン電気の経営陣のやり方が本当に許せませんし、悔しいです。サンケン電気が行った韓国サンケンの工場の廃業は偽装です。こうした不当な措置は直ちに撤回されるべきです。サンケン電気の代表がこうした事態を作った原因です。労働組合があるから工場を廃表すると言ったと聞いています。工場の廃業の原因だと言っている累積赤字の責任を全て工場の労働者に押し付けるのは言語道断です。サンケン電気がグローバル企業であるならばそれにふさわしい社会的責任を取らなければなりません。自分がこれまで働いてきた職場の中でサンケン電気が一番暖かかった、そのように言える状態をサンケン電気は作らなければなりません。日本の支援連帯してくれる仲間の皆さん、皆さんの闘いが私達韓国サンケン労働組合の闘いの原動力です。今日も一緒に闘っていきましょう。ありがとうございました。トウジェン!」 埼玉市民の会の仲間からの発言をお願いします。ここ正門前での締めくくりとして全統一労働組合の仲間からの挨拶を頂きました。最後に、正門に向かってシプレヒコールをぶつけて行動の締めくくりとしました。 ●志木駅前宣伝行動宣伝行動隊は志木駅南口に移動して駅頭で宣伝行動を始めました。始めに埼玉市民の会の仲間からスタート。つぎに韓国からオンラインで発言です。キムウニョンさんです。 「志木駅を利用している市民の皆さん、それから今日も私達の闘いに支援、連帯して立ち上がってくださっている日本の仲間の皆さん、お早うございます。私は埼玉県新座市に本社があるサンケン電気株式会社の一方的な決定によって働く工場を失い、不当にも解雇された労働者キムウニョンです。この様にインターネットの映像を通じて日本の仲間の皆さんとサンケン電気に対する訴えを行ってから、もう1年半が過ぎました。そして、この間2度の夏を迎え2度の冬を私達は過ごしてきました。新しい春がやってきました。日本でももう春は来ていますよね。今日ここ志木駅前に来る前にサンケン電気正門前で同じような抗議行動を行いましたが、画像を通じてサンケン電気本社の敷地内にある大きな桜の木の花が可憐にそして美しく咲いている様子を見ることが出来ました。この志木駅前にも桜の木があって綺麗に咲いているのではないかと思います。 今から5〜6年前の2016年そして2017年にその時も私達はサンケン電気から不当に解雇されその撤回を求めてここ志木駅の前でも宣伝活動を行いましたが、その当時も志木駅の周辺にある桜の木が本当に眩しいそうした美しさでした。今も志木駅前に桜の木は咲いているでしょうか。もしコロナがなかったのなら私達が直接、ここ日本に来て、ここ志木駅前でも皆さんに訴えをしていたことでしょう。今から5年前の2017年に私達は闘いのその結果として現職復帰を勝ち取ることが出来ました。その時、私達労働組合は会社側と合意を結びましたが、その中には雇用問題に関して重大な問題が生じた場合、会社側が労働組合と事前に協議をして、その合意に基づいて事に当たると言う内容が含まれていました。サンケン電気本社は私達に対してそうした合意を結んでおきながら、しかしその裏では密かに別の工場を手に入れて、そして、そこでの生産を開始するととともに、一方では私達に対しては虎視眈々とその解雇をいつ行うのかを準備を着々と進めてきました。そして、コロナ事態が起こるや、サンケン電気はコロナによって私達韓国の労働者が再び日本には来られないだろうと見越して、私達に対する一方的で不当な解雇を行いました。私達はサンケン電気の蛮行に抗してその撤回を求めて闘いを始め今では600日を超えるそうした日々を迎えています。サンケン電気の経営陣はコロナ事態で私達が5年前のように本社の前に遠征闘争をして、本社前やここ志木駅前でも宣伝が出来ないだろうと言う事を見越して、私達に対する不当な解雇そして働いていた工場の偽装廃業を強行しました。しかし、私達に代わって今皆さんがご覧になっているように日本の仲間たちがビラを配り発言をし、宣伝活動を行ってくれています。そして、私たちも直接日本に来られないまでも、こうしてインターネットを通じて日本の皆さんに訴えを続けることが出来ています。この1年半の間、私達はテントを張り、その中に寝泊まりをしながら闘いを続けてきました。暑い夏には、身体が火照って、痩せるような日差しを浴びながら闘いを続け、真冬の寒さに凍えながら、この寒さに耐えてこの闘いを続けてきました。家族に対して十分に一緒に過ごすことが出来ない、そして家族の子供たちの面倒を見ることが出来ないことに対する自責の念、あるいはほかの家族に対してもきっちりと責任を取ることが出来ない、そのことに対する辛い気持ち、それをいつものように通勤し、そして退社するそうした労働者市民の皆さんの姿を見ながら本当に羨ましいと言う気持ち、等々私達12人の組合員はそれぞれに、それぞれの事情の中で辛い苦しい気持ちを抱きながらも、何とか耐えて厳しいながらもこれまで闘いを続けてきています。春が来ると言う事はその前の寒い冬の中で積もりに積もった雪が解け、そして水が流れ、その中で新たな生命の息吹があちこちに芽生えていく、そうした時期です。サンケン電気本社によって働いていた工場が一方的に閉鎖になり、会社が無くなって解雇され、路上にたたき出された私達,被解雇者の韓国サンケンの労働者にとって春が来るとは一体どういうことですか。サンケン本社が自らの過ちを認めて私達労働者との話し合いに応じてそして、問題が完全に解決されて、そして私達が工場に復帰し、朝になれば出勤し、夕方、夜になれば退勤して、仕事が終われば家族のもとに行き、そして家族と一緒にご飯を食べそして過ごしていく、そうしたこれまでの平凡だけど幸せな日常を取り戻す、それが私たちにとって、春が来ると言う事を意味しています。 サンケン電気本社にとって春が来ると言うのは一体どういったことでしょうか。この1年間を振り返り、その中で企業活動がどうであったか、そういうことを振り返りながら、様々な会計決算や手続きを行いながら、今後一年の計画を立てそしてそれを株主総会での承認を得て確定する、それがサンケン電気にとっての春でしょうか。サンケン電気はこの春を迎えて本当の意味でこれまでの時期、過去の時を真剣に振り返らなければなりません。利益が出たか出なかったか、と言う事と同時にこの一年正しいことをしてきたかあるいは、過ちは何をしてきたのか、と言う事を振り返らなければなりません。サンケン電気のこれまでの過去は特にこの過去の1年半と言うのは自らが犯した酷いこと、その事によって企業のイメージが大幅に低下した事、地域社会において日本において、そして全世界において悪徳企業であると言うイメージが次々に固まっていった、そうした時期であると言う事をサンケン本社はしっかりと認識しなければなりません。 サンケン電気にとっても真の意味での新しい春とは一体何でしょうか。それは過去私達に対して行った酷い仕打ち、非道なやり方をしっかりと見つめ反省し、私達労働組合と労働者との話し合いに応じてこの問題を解決し、工場を再稼働させそして、私達が現職に復帰できるそうした事態を作ってこそ、サンケン電気にとっての新しい春を迎えると言う事が出来、新たな出発点になると言う事をサンケン電気は自覚しなければなりません。私達は必ず工場に戻ります。勝利するまで闘いを続けます。そしてその勝利を今こうやって訴え、闘っている日本の仲間の明さんと必ず勝利の日を迎えます。私達韓国サンケンの労働者が現場に復帰し、工場で再び職場を取り戻し、そして、家族との幸せな日々を取り戻すことが出来るように日本の市民の皆さん、是非とも私達の話に耳を傾けてそして考えて下さることを訴えます。と同時にサンケン電気本社に対する抗議の声を是非伝えていただきたいと思います。日本の仲間の皆さん、今日も一日力いっぱい闘っていきましょう。どうぞ、そして、健康には何とぞ気を付けていただければと思います。そして、勝利の日まで一緒に進んでいきましょう。今日も闘いましょう。トウジェン ペクウンジュさんです。 サンケン電気に問い正したいです。会社の経営状態が思わしくないと言う事で賃金削減にも全て応じてきました。そして、台風が来て大雨が降り工場の機械が水浸しになる恐れがあるそうした事態に対して私達は夜を徹して工場を守って来た、そうした事を行ってきたのが私達韓国サンケンの労働者です。そしてまた、これまでサンケン電気株式会社が韓国において、莫大な利益を上げておきながらも、その利益の殆どを日本に持ち帰っていった。そして、経営状態が厳しいことに対しては私たちもしっかり、全面的に協力してきたそうした労働者が私達韓国サンケンの労働者です。それなのに、その様に会社の経営の向上を願って全面的に協力してきた私達が、何故に二度も解雇されなければならないのでしょうか。私達は日本のサンケン電気から解雇されてはならない、日本のサンケン本社がその生活をきっちりと守らなければならない対象である労働者であるはずです。 先日うちの中で机を整理していた時2016年のそして、2017年の不当解雇撤回闘争の記録を記したノートを発見しました。そこの記録されている写真を見ると5年前6年前に一緒に闘った仲間たちの姿があります。しかし、その中にも、一人二人と闘いから離れて行って、今一緒に闘うことが出来ない仲間たちもいます。しかし、これまで残った私達はお互いを支え、励ましあって、今回の二回目の撤回闘争を今も闘い続けています。日本の仲間の皆さんの写真もあり、当時のことを沢山思い出します。時の流れと共にお互いいろいろ変わったことがありますけれど、しかし、当時のことを思い出しながら本当に仲良くなった、一緒に心が通じ合ったそういった関係であったこと、そのことを思い出します。毎週木曜日遠いところに住んでいる方は、朝早く起きてここに来る準備をされて一緒に立ち上がって連帯闘争をしてくださっている日本の仲間の皆さん、その日本の仲間の皆さんとこの闘いのスタイルは私達が必ず勝利を手に入れて、そして、私達が工場に戻り、その喜びを分かち合うその日であることに間違いありません。その勝利の日が来た時こそがみなさんの、日本の仲間の皆さんの心の中にも、そして私達韓国サンケン労組の組合員の心の中にも本当の意味での暖かい季節が訪れるその日だと思っています。私達の胸の中に暖かい季節が新たな春が来ることをしっかりと確信して今日も闘っていきたいと思います。トウジェン! ゆいの会の仲間の歌、ノレの会の仲間の歌、日韓連帯の仲間の歌、サンケン太郎さんの歌、そして締めくくりとして明大生協労組の仲間のアピールでこの集会を閉じました。 ●池袋・東京事務所前埼玉市民の会の仲間の発言からスタートしました。続いてオンラインで韓国サンケン労組の仲間からの挨拶を受けていきます。キムヒョンガンさんです。 「池袋ご通行中の市民の皆さんこんにちは、私はサンケン電気が韓国で設立した子会社韓国サンケンで働いていた労働者です。サンケン電気は韓国の子会社韓国サンケンを2020年に廃業させました。この廃業は一応会社側の説明では累積赤字が理由だとそのように言っています。しかしながら、この廃業に当たっては、労働者側と何の約束も話し合いもなく、一方的に行われたものです。韓国の経営陣の責任である経営の失敗の責任をどうして韓国の労働者が責任を追わなければいけないのでしょうか。子会社を管理監督するべき本社の経営陣の問題ではないでしょうか。労働者というのは現場で一生懸命に働く人たちです。私達労働者は現場で製品を生産するのが役割です。それによって利益がどうのこうのという金勘定をするのが私達の仕事ではありません。しかしながらこの韓国サンケンの累積赤字というものは意図的に作られたものであり、そのようにして意図的に操作された数字によって行われた偽装廃業だと私達は考えている。この長い間韓国サンケンが38年間、営業を続けてきたこの利益を韓国サンケンの労働者のために使っていたならば、このような工場の廃業というのはあり得なかったと思います。そして、韓国サンケンに通っていた労働者たちは2回も解雇される、このようなこともなかったはずです。韓国サンケンは労働者に対して涙と苦痛を与えるそれしかできない会社です。サンケン電気は日本にある子会社を整理するときには長い時間をかけて交渉と準備を積み重ねてその後、整理をします。しかしながら韓国の労働者に対してはその様な丁寧な準備の期間を置かず、ひたすら労働弾圧で対応するこれがサンケン電気という会社です。これはサンケン電気、グローバル企業となったサンケン電気の国籍や人種を差別しないというそのような社是に反する行為です。このように自分たちが掲げておいた方向性に反する行動をする経営陣には気を付けなければいけません。このサンケン電気には韓国サンケンの工場にだけ30年も通って働いていた労働者がいます。20代で韓国サンケンの職場に入社してもう今では50歳になろうとしている、そのような社員に対して偽装廃業による解雇だということは、そのような行為はあるべきではないと思います。自分たちが通っていた会社を、これ以上働くことが出来ないような歳になって辞めることを私達は定年退職と言っています。労働者として、会社で働く人間とした自分が働いてきた会社を定年退職するということはこの上ない誇りです。このような会社人間としての誇りを奪ってしまったのが、サンケン電気という会社です。サンケン電気の東京事務所前を御通行中の市民の皆さんに訴えたいと思います。昼食時に同僚と共に出てきたその帰り道で、ここを通りかかり、私達の訴えに耳を貸してくだされば幸いです。サンケン電気は日本ではできないような、悪辣な方法で韓国の労働者を解雇するというようなことをしてきました。サンケン電気本社が韓国の工場を廃業するのは累積赤字が膨大になったからだと言っています。もしそうだとすれば、そのような累積赤字を作ってきた経営の責任そして、あるいは生産計画をしっかり立てることが出来なかった本社の経営陣の判断ミスです。それが第一の責任だと思います。そして、会社は自分たちに物を言う組合をなくそうとして、この職場そのものを潰してしまったのです。市民の皆さん、労働組合と言うのはどういう目的で設立するのかご存じでしょうか。労働組合と言うのは労働者が主体になって団結して設立し、そして会社に対して労働条件の向上、その他さまざまな交渉を行うその様な組織です。韓国の労働者には憲法によって与えられる3つの大きな権利があります。私達はそれを労働三権と言います。日本でも同じですが、団結権,交渉権、団体行動権です。しかしながら韓国サンケンはそのような労働組合を嫌って、工場を売却してしまいました。まず、会社がするべきことは大韓民国の憲法の精神を守ることです。労働者の権利を尊重し、そして共生という言葉を学ぶべきです。憲法で労働三権の一つとして認められた、団体交渉権を認め、そして韓国サンケン労働組合と交渉を行うべきです。嘘や横柄な態度で私達に対するのではなく、しっかりと責任をもって交渉が出来る人と私たちは交渉しなければなりません。サンケン電気の経営陣も労働者の権利を尊重すると言っています。韓国サンケンの私達労働組合の労働者の声を無視することは労働権を尊重するということではないはずです。サンケン電気は5年前に韓国サンケンの生産職労働者を対象として整理解雇を行ったことがあります。その時の整理解雇もやはり私達韓国サンケン労働組合といかなる話し合いもなく、一方的に行われたものでした。当時、私達は韓国と日本を行き来しながら、日本遠征闘争を行いました。当時多くの日本の仲間の支援によって私達は1年後に全員復職と言う結果を勝ち取ることが出来ました。そして、復職した時に会社側と労働組合が合意書を交わしました。その合意書の中の大きな合意事項の一つは今後労働者の地位に重大な変更が生じるときには必ず労働組合と話し合いをするということがありました。ところがサンケン電気本社はこのような合意書を交わしておきながら、合意書の内容を全く無視して一方的に何の話し合いもなく、労働者を解雇してしまったわけです。市民の皆さんに是非訴えたいと思います。合意書というものは労働協約というものは、会社と労働組合との約束です。約束というものを軽く見るサンケン電気に対して是非市民の皆さんも抗議の声を寄せてください。最後にサンケン電気に対して言いたいことがあります。この事態の解決を望むのであれば韓国サンケンを元の姿に是非戻して下さい。会社がなくなったから、工場がなくなったからと言って私達は動揺するような労働者ではありません。サンケン電気の実力と経済力があれば私たちを元の状態に戻すことは十分に可能なことです。そして、善良な市民を嘘の情報によって逮捕させる、そして拘束させると言うようなことは、こういったことについても謝罪をするべきです。自分たちの利益のために無辜な市民を苦しめるこのようなことに対してサンケン電気は心からの謝罪をしなければなりません。裁判所で無罪の判決が出るように、サンケン電気本社は可能な限りの努力を尽くさなければなりません。韓国サンケンの私達労働者に連帯してくれている日本の皆さん、今日も本当に有難うございます。春になりましたけれど皆さんお身体に気を付けて一緒に頑張りましょう。トウジェン! 次に全労の仲間からの発言、旭ダイヤの争議当該からの発言、女闘労倶楽部の仲間からの発言、京浜ユニオンの方の発言、最後にシュプレヒコールを上げて終わりました。 Created by staff01. 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