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〔週刊 本の発見〕『地域における鉄道の復権〜持続可能な社会への展望』 | ||||||
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すべては「国鉄分割民営化」から始まった〜「公共」壊した「改革」を超えて『地域における鉄道の復権〜持続可能な社会への展望』(宮田和保・桜井徹・武田泉 編著、緑風出版、3,200円+税、2021年3月)評者:黒鉄好
このような惨状を生み出したのは国鉄分割民営化であり、本書はその全体像を改めて捉え直し批判を加える。鉄道をめぐっては、北海道のローカル線問題を中心としながらも、安全問題、経営問題、「改革」反対派組合員の不採用などの労働問題、リニア、整備新幹線と並行在来線などあらゆることを取り上げている。 「改革」の背景にある新自由主義はいかにして生まれてきたのか。どのように社会の隅々にまで浸透し世界を持続不可能に追い込んできたかについても分析、批判を加えている。国鉄分割民営化の総決算と新自由主義批判。一方だけでもじゅうぶん1冊の本になり得るほどの重い2つのテーマのどちらとも手を抜かずに格闘した労作である。*写真=分割化された鉄道
13人もの共著者が30回以上も討議を繰り返す中から本書は生まれた。SDGs(国連「持続可能な開発目標」)の評価をめぐっては共著者間で激しい議論もあった。北海道ローカル線と住民の関係、鉄道再建策を論じた節のほか、尼崎事故遺族・藤崎光子さんを取り上げたコラムの担当として私自身も共著者に加わった。公共交通問題をライフワークとしてきた私にとってもこれまでの活動の集大成になったと思っている。 *「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人・志水博子・志真秀弘・菊池恵介・佐々木有美・根岸恵子、黒鉄好、ほかです。 Created by staff01. Last modified on 2021-07-01 11:31:09 Copyright: Default |