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LNJ Logo プレカリアートユニオン : 組合に対する名誉毀損訴訟で完全勝利判決
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プレカリアートユニオンの清水直子です。
このたびのプレカリアートユニオンの完全勝利判決について、判決文を引用し、コメント
を公開しました。
闘う労働組合に対して「反社会的勢力」というレッテル貼りが行われていることに鑑み、
今回の完全勝利判決は、意義深いものだといえます。
ブログ記事 https://precariatunion.hateblo.jp/entry/2021/12/28/223951

【DMU総合研究所(DMU民主一般労働組合から名称変更)と宮城史門(前田史門)氏
に対する名誉毀損訴訟で、プレカリアートユニオンの完全勝利判決が出されました】

 2021年12月24日、東京地方裁判所が、プレカリアートユニオンと執行委員長の
清水直子が、DMU総合研究所(DMU民主一般労働組合から名称変更)と宮城史門(前
田史門)氏を被告として提訴した名誉毀損訴訟において、判決を言い渡しました。被告側
の主張をすべて退け、DMU総合研究所及び、宮城史門氏に損害賠償金を支払うことを命
じる判決でした。プレカリアートユニオンと執行委員長の清水にとって、完全勝利といっ
てよい内容です。原告代理人は、リンク総合法律事務所の山口貴士弁護士、佐々木大介弁
護士です。

 判決では、DMUのウェブサイト上の記事について、「原告組合がアルバイトとして雇
用している者に対して残業代を支払わないこと、原告組合への拠出金が間接的に反社会的
勢力や暴力団の資金源になっていること、原告組合が組合員に無断で和解協定をするなど
の非弁活動を行っていることを表現するものであり、その主張に係る事項は証拠等をもっ
てその存否を決することが可能であることからすれば、上記表現に相当する事実が摘示さ
れているものと認められる。」「そして、上記摘示事実は、一般の読者の普通の注意と読
み方とを基準にすれば、原告組合は、雇用しているアルバイトに対して支払うべき賃金を
支払っておらず、原告組合に対する拠出金を反社会的勢力に流している上、組合員の意思
に反する非弁活動も行っているとの印象を与え、原告組合の社会的評価を低下させるもの
といえる。」と判断しました。

 また、被告は、「連帯ユニオンは平成29年頃、東京高等裁判所において反社会的な活
動を行う集団であると認定されていたところ」(プレカリアートユニオンが連帯ユニオン
近畿トラック支部と全日本建設運輸連帯労働組合にカンパしたことについて)「原告組合
と反社会的勢力との関係が存することが真実である旨信じるにつき相当な理由がある」と
主張していました。
 これに対して、判決では、「関西地区生コン支部らが原告となり、株式会社宝島社らを
被告として提訴した損害賠償等請求事件において、東京高等裁判所が、関西地区生コン支
部が反社会的な活動を行うことのある集団であるとの事実について株式会社宝島社らにお
いて真実であると信じるにつき相当な理由があると判決中で説示しており、同判決は、最
高裁判所の上告棄却及び上告不受理決定により確定していることがそれぞれ認められる。
」「しかしながら、上記判決は、関西地区生コン支部が反社会的な活動を行うことのある
集団であることを認定したものではなく、飽くまで株式会社宝島社らにおいて当該事実が
真実であると信じるにつき相当な理由がある旨説示したものにすぎず、関西地区生コン支
部と連帯ユニオン近畿トラック支部等を直ちに同視し得るか否かも判然としない上、被告
らが投稿1及び2を行うに際して上記判決に依拠したとは認めがたいところであり(弁論
の全趣旨)、そのほかに原告らと反社会的勢力との関係を認めるに足りる証拠はないこと
からずれば、選定者において、上記事実の重要な部分を真実と信ずるにつき相当な理由が
あるとも認めがたい。」と判断しました。

 さらに、DMUのツイッターで、プレカリアートユニオンについて、解決金を「組合員
に1円も渡さない(100%ピンハネ)の事例に遭遇してしまいました」と書いたことに
ついて、判決では、「和解協定書の当事者は飽くまで原告組合であり」「全額を■■が受
領できるものとすることにも合理性がない」として、「真実であると信じることにつき相
当な理由があるとまでは認められない。」と判断しました。

 裁判所は、上記のような主な投稿に関する判断を含めて、DMUによる各投稿について
「違法性ないし責任の阻却事由を認めることはできない」と判断し、損害賠償金と訴訟費
用の一部の支払いを命じました。

 昨今、闘う労働組合に対して「反社会的勢力」というレッテル貼りが行われていること
に鑑み、今回の完全勝利判決は、意義深いものだといえます。今後も、プレカリアートユ
ニオンに対する誹謗中傷については、代理人と相談しながら、適切な対応を行っていきま
す。

【労働相談は】
誰でも1人から加入できる労働組合
プレカリアートユニオン
〒160-0004東京都新宿区四谷4-28-14パレ・ウルー5F
ユニオン運動センター内
TEL03-6273-0699 FAX03-4335-0971
メール info@precariat-union.or.jp
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