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「絶対あきらめません!」ウィシュマさんの真相解明/23日に帰国するワヨミさんが会見
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「絶対あきらめません!」ウィシュマさんの真相解明〜23日に帰国するワヨミさんが会見


*会見で答えるウィシュマさんの妹ワヨミさん

 名古屋入管で死亡したウィシュマ・サンダマリさんの遺族は、5月に来日して以来、事件の真相とビデオ全面開示を求めてきた。しかし、8月12日に入管庁は編集したビデオの一部を遺族に開示したが、代理人の立ち会いを認めなかった。妹のワヨミさんは、代理人がいない極度に不安な環境で残酷な内容の映像を見せられたため、精神的な負荷に耐えられずに体調を崩した。その後も精神的ストレスが続いた。それに加え、スリランカに残した母親の健康状態が悪化したため、ワヨミさんは夫と共に23日に帰国することを決めた。日本に残るのは下の妹のポールニマさんだけになる。

 9月21日、その報告のための記者会見が参院議員会館で行われた。ワヨミさんは弁護士の質問に答える形で、とつとつと語った。「ビデオのひどい情景が何度も浮かんきて苦しかった。入管は不誠実でいまだに責任逃れをしている。死因も解明されずインペイするばかりだ」。「帰国してからも頑張るのか?」のメディアの問いに対しては「絶対頑張ります!絶対あきらめません!」と語気を強めた。「今回は母のことが心配で戻るが、あきらめて帰るわけではない。やり続けるし、必要があればこれからも来日する」と答えた。

 会見で、指宿昭一弁護士は新たな事実を発表した。「きのう専門医師から説明があったが、ウィシュマさんの死因は『餓死』の可能性が高いことがわかった。2月15日の尿監査から『餓死』状態になっていた。入管がちがうというなら入管が証明すべきだ。何も反論しないなら『餓死』と言い切っていい」と。入管施設で「餓死」が起きていたのだ。駒井知会弁護士は怒りを押さえきれず、叫ぶように語った。「スリランカの母親は娘2人を日本に送って真相を求めてきた。しかし入管は何も応えなかった。入管は母親までをも苦しめてきた! 恥を知れ!」と。

 オンライン署名などで支援してきた学生グループ「BOND」(外国人労働者・難民と共に歩む会)のメンバーも会見に参加した。「心底怒っている。とても恥ずかしい。幕引きなど絶対に許さない」と訴えた。

 真相究明のたたかいは終わらない。9月25日には、「ビデオの全面開示を求める一斉行動」が東京、名古屋、大阪、京都で行われる。東京デモは、25日15時日比谷公園霞門出発の予定。広く参加の呼びかけがあった。(M)

〔追記〕9.25全国一斉行動の情報
●仙台アクション
日時:9月25日(土)13:00〜14:00
場所:藤崎ファーストタワー館前
主催:仙台弁護士会の弁護士有志およびNPO法人POSSE仙台支部
●群馬(高崎)アピール第2弾
9月25日(土)11:00〜約1時間程度
JR高崎駅西口(ペデストリアンデッキ)
みんなの法律事務所 弁護士 船波恵子・高見智恵子
交通ユニオン
●東京 9・25ビデオの全面開示を求める一斉行動 "東京デモ"
9月25日(土) 14時半集合、15時出発
集合場所:日比谷公園霞門
BOND〜外国人労働者・難民とともに歩む会〜
●名古屋スタンディングデモ
9月25日 11:00〜12:00
名古屋駅桜通口 名古屋駅交番付近
●京都デモ
集合場所:仏光寺公園(四条木屋町下る)
日時:9月25日(土) 15:30集合 16:00デモ開始(京都市役所前まで)
呼びかけ:AWCYouth(アジア共同行動関西青年部)
●大阪デモ
9月25日(土)13:00集合 13:30出発
集合場所:中之島公園女神像前広場
●高知スタンディング&署名
日時:9月25日(土)13時〜14時 
行動:街頭でのスタンディング、および署名活動
高知行動主催:橋人(はしんちゅ)
場所:高知中央公園北口(帯屋町商店街)


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