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いまの双葉町を伝えたい〜『原発の町を追われて・十年』ギリギリ完成

堀切さとみ(制作者)

 レイバー映画祭で50分の枠をもらって、この4月から編集を始めました。何しろ10年分の素材テープとデータは膨大で、懐かしい人や思いがけない場面に思いを巡らせることしばしばでしたが、過去のエピソードではなく、いまの双葉町を伝えたいと思って作りました。映画には出てこないたくさんの双葉町民や、区域外避難者のことを思い浮かべながら。

 「十年という区切りに何の意味があるのか」という人もいるでしょう。でも、国の側の「十年たったから終わりにしよう」という意図がみえみえで、このことが多くの原発避難者を苦しめているのです。

 この映画を作る中で、双葉の人が言っていたことの意味がようやくわかったということが何度もありました。何を伝えようとしていたのか。受け取ったつもりが、まだまだわかっていないことが沢山あるのでしょう。だから私は10年たったから終わりではなく、これからも双葉町を追いかけると思います。

 いくつもの偶然や出会いのおかげで、映画を作ることが出来ました。7月26日に完成! ギリギリ間に合いました。上映は、7月31日14.50からです。会場(東京・全水道会館)で、オンラインで、ぜひご覧ください。

映画祭詳細ページ


Created by staff01. Last modified on 2021-07-28 20:59:28 Copyright: Default

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