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強行採決見送り!野党は法務委員長解任動議を提出〜入管法改悪反対、議員会館前で市民がシットイン

レポート=松本浩美
*バケツで抗議する人

動画(5分)

 4月下旬から、入管法改悪反対に対する抗議行動に参加している。5月に入ってから、7日、12日と強行採決が予定されていたが見送り。そして、いよいよか!?と目された14日(金)、朝から参加した。

 午前11時頃国会議員前に到着。当日は、法務委員会15時30分から法務委員会が開催される予定で、朝10時からシットイン開始。衆院第二議員会館前で行うのだが、すでに人が多くの人が集まっていたため、私は参院議員会館のほうへ。前日の雨とは打って変わった晴天というか、思い切り夏日で日差しが強い。30分も座ると、汗が噴き出てくる。

 主催団体である移住連の代表・鳥井一平さんが数時間ごとにアピール。本来なら、思い切り声を上げたいところだが、コロナ禍のため鳴り物で応援する。

 「入管法改悪反対、改悪ノー、私たちは誰一人として取り残さない社会を目指しています。上川法務大臣はビデオを開示してください。遺族(ウィシュマさんの遺族)に説明してください。入管法改悪反対、改悪ノー。誰一人として取り残さない社会を目指しましょう」

 抗議行動での楽しみはプラカードの撮影だ。手書き文字、写真を使用したもの、デザインアプリでつくったもの、4コマ漫画形式などなど、プラカードには人それぞれの思いが詰まっている。凝ったデザインも好きだが、手書き文字も味がある。プラカードを見ているだけで、名前を持った一人の生身の人間がここに集まって抗議していることが伝わってくる。

 予定の15時30分を過ぎても、法務委員会は始まらない。石川大我議員(立憲民主党)が駆けつけて報告。「委員会は休憩中で、議員は議員会館へ戻っている。16日に行われる名古屋入管で亡くなったスリランカ人女性・ウィシュマさんの葬儀に、上川陽子法務大臣に参列するよう伝えた。19日にはウィシュマさんの遺族が東京に来る予定」。

 法務委員会が17時30分に開かれるとの情報が入る。「本日の採決は見送り」との情報も流れる一方、「与党はあきらめていないのでまだ油断できない」との見方も。もやもやした時間が続く。すでに日が落ち、ライトアップされた国会議事堂が夜空にくっきり映える。

 午後7時近く。参院議員の福島みずほ議員(社民党)がかけつけて報告。「野党議員はずっとウィシュマさんの亡くなる48時間を記録したビデオの提出を求めてきたが、与党は相変わらず応じない。協議決裂のため、法務委員長(義家弘介・自民党)の解任動議を提出する。動議については審議しなければならないため、本日の採決は見送り」  慌てて検索してみると、すでに毎日新聞が「採決見送り」を報じていた(18時26分)。回避できた! ホッとする。

 今後の予定だが、18日(火)に本会議で野党が提出した委員長解任動議を審議する。「与党は否決して、採決へ持ち込むことが想定されるが、野党は何としてでも阻止する」(福島議員)。

 次のヤマ場は18日(火)。主催団体の移住連では引き続きシットインを行う予定。https://migrants.jp/index.html

 なお、せっかくの機会なので友人とともに福島さんに質問。「この法案はいつまでに通さなければならない、というリミットがあるのか?」と友人が問うと、次の回答を得た。

 「6月16日が都議選の告示がなされるので、これがデッドラインとされるが、本来はなし。日程が延びれば、『参議院で審議する時間がない』と訴える。問題だらけの法律を成立させないためには、延ばすしかない」

 「本来なし」と聞くと、勇気が出てくる。コロナ禍での持久戦、無理して現場に行かなくてもOK。ステイホームしながら、反対の声をあげていこう。ちなみに、自民党にはSNSやメールより、ファックスが有効とのことなので、ぜひあなたの声をファックスしてほしい。

●自民党本部 03-5511-8855(ふれあいFAX)


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