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入管法改悪が緊迫した状況に!〜「誰一人取り残さない」社会こそ私たちの道

動画(7分)

 衆院で審議されている「入管法改悪法案」。4月28日、法務委員会の理事会で稲田朋美議員は「あと3時間の審議で終わらせ5月7日には採決したい」と言い出した。事態が一挙に緊迫するなか、国会前で座り込みをつづける鳥井一平さん(移住連代表/写真下)に同日午後、現場で話を伺った。

 鳥井さんはこう述べた。「稲田議員の発言に立憲の階猛(しなたけし)議員が強く反発。スリランカ女性ウィシュマさんの名古屋入管死亡事件の全容を明らかにすることが審議の前提であり、ビデオ・資料の開示を法務省に要求した。立憲も昨日、党として法案反対を決定したばかりで、廃案の声も出てきている。私たちもこれを受け廃案に向けていっそう声を上げたい」と。

 法務委員会の日にあわせた国会前シットイン(座り込み)は、4月16日から始まっている。「当初、粛々と審議が進みそうだった。黙っていられず一人でも座り込もうと思った。でも移住連も組織的取り組みを決めて、いまでは日に日に参加者が増えている。毎回200人から300人になった」と鳥井さんは日焼けした顔に笑みを浮かべた。そしてこう強調した。「この問題の当事者は、外国人だけでなく日本の私たち一人ひとりです。SDGsの目標である『誰一人取り残さない』社会をつくっていくのか、それとも入管法改悪で逆の方向にしてしまうのか。私たちの民主主義社会が問われている」と。

 パソコンを見ながら座り込みをしている女性がいた。「毎回参加しています。ここでテレワークもできるんです。入管では長期収容があたりまえになっているが、本当にひどい。誰かの尊厳が侵害される社会は私の尊厳が侵害されること。自分事として考えています」と話してくれた。

 入管の人権侵害を象徴するウィシュマさんの死亡事件。5月1日には、ウィシュマさんの遺族3人が急遽スリランカから来日することが決まった。入管は遺族に真実を明らかにすべきだろう。こうして入管法をめぐるたたかいは、連休明けにいよいよ正念場を迎える。(M)

↓夜の部に駆け付けた乱鬼龍さん

行動情報(移住連HP)


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