
*レイバーネットMLから
みなさま
20年前の今日、東京で女性国際戦犯法廷の「判決の概要」が言い渡され、
天皇裕仁の有罪と日本の国家責任を認定しました。そして、その翌年の
12月4日にオランダのハーグで「最終判決」が言い渡されました。
wamでは、今日から女性国際戦犯法廷から20年にちなんで、
第17回特別展をスタートします。会期は来年の12月4日まで。
1年間にわたって、女性国際戦犯法廷ウェブ・アーカイブズに取り組みながら、
法廷とは何だったのかを伝えていきたいと思っています。
メインタイトルは、悩みに悩んで、「天皇の戦争責任・忘却に抗する声」。
当初は、「忘却する『国民』」にしていたのですが、権力が葬ってきた声を拾い、
圧力がある中でも発してきた声を、丁寧に聞きとりたいという思いからです。
今回は、「ナヌムの家」にご協力いただいて、姜徳景さんの代表的な絵である、
「責任者を処罰せよ」「奪われた純情」の原寸大のレプリカも制作しています。
法廷から5年後に開館したwamの最初の特別展は「女性国際戦犯法廷のすべて」展
でした。10周年、20周年と、法廷に焦点をあてた3回目の特別展となります。
このご時世ですが、頑張って博物館活動を続けていますので、
コロナに気を付けながら、どうぞ足をお運びください(年内開館は12/21まで)。
wam第17回特別展真相究明会員ML <shinsou-kaiinn@googlegroups.com>
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天皇の戦争責任・忘却に抗する声
〜女性国際戦犯法廷から20年〜
会期:2020年12月12日(土)〜2021年12月4日(土)
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2000年に東京で開かれた「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」から20年が
経ちました。日本軍の「慰安婦」として被害を受けた女性たちの「責任者処罰」
の声に応えたこの法廷は、「国家が裁かないなら民衆の手で!」と国際的な女性
ネットワークによって実現し、日本軍による組織的な性暴力システムの責任者と
して昭和天皇を含む10名の日本軍高官を裁いた民衆法廷でした。
しかし、日本社会でその意義はどのくらい理解されているでしょうか。
日本の近代は侵略と戦争の歴史でした。天皇は、軍の最高責任者・大元帥でした
が、敗戦後の極東国際軍事裁判(東京裁判)では免責されました。
天皇の侵略・戦争責任を批判する声は、戦中は「大逆罪」「不敬罪」などで処罰
され、戦後も暴力の対象となって不可視化されてきました。この小さな抗う民衆
の声を伝えることからその忘却を問います。
【主な展示内容】
●エントランス
姜徳景さんの生涯と作品
●展示室
「日本軍性奴隷制を裁く女性国際戦犯法廷」をふりかえる
・各国検事団の起訴と審理、最終判決、その後
・NHK番組改ざん事件と日本社会の右傾化
●展示壁
年表:天皇の戦争責任と民衆:忘却と抵抗の声
戦争/軍隊の性暴力〜兵士と責任者の刑事責任を問う
「現代も続く紛争下の女性に対する犯罪」国際公聴会とその後
アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)
東京都新宿区西早稲田2-3-18 AVACOビル2F 〒169-0051
t 03-3202-4633 f 03-3202-4634
wam@wam-peace.org URL:https://wam-peace.org/
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wam開館日:金・土・日・月 13:00-18:00
(2月11日、2月23日、4月29日、11月3日は「祝わない」ため開館)
wamの展示・調査・連帯活動は、会員のみなさまに支えられています。
ぜひ会員になって、wamの活動を支えてください!
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Created by
staff01.
Last modified on 2020-12-12 19:40:30
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