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レイバーブッククラブ報告 : スペイン連帯経済に学ぶ、助け合い文化を取り戻すこと
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佐々木です。
ようやく秋らしくなってきました。 以下、ブッククラブの報告です。  9月26日、「レイバーブッククラブ」が、オンラインで開催されました。参加者は7人。今回は、工藤律子著『つながりの経済を創る―スペイン発「もうひとつの世界」への道』(岩波書店)を取り上げました。2011年5月15日の大市民デモから始まったスペイン社会の変革。それは時間銀行や労働者協同組合など、新自由主義(資本主義)の人間切り捨てとは180度異なった、人間のつながりを大切にする経済社会の構築でした。移民・難民やお年寄り、障がい者も支援されるだけでなく、自分の力を発揮できるしくみ。足元の変革から世界を変えようとする人々は、政党を作り、行政を巻き込み、暮らしを具体的に変えてきました。
 ディスカッションは盛り上がり、以下のような意見が出されました。「著者の謙虚に学ぶ姿勢に好感をもった。助け合い文化を取り戻すことが必要。コロナ後のあるべき社会を示している」「おもしろかった。生協活動と重なる部分があった。人間は人とのつながりの中でエネルギーがわいてくる」「現実に実践しているのがすばらしい。日本は遅れている。様々な活動はヒントに満ちている」「1930年代のスペイン革命の中に、こうした活動の原型がある。連帯経済の試みは現在の日本でも行われている」「励まされた。写真がすばらしい。対抗社会のイメージが明らかになった。」  次回の予定は、10月31日(土)午後2時〜 斎藤幸平さんの注目の新刊『人新世の「資本論」』です。また、あらためてご案内します。

Created by staff01. Last modified on 2020-09-27 15:52:21 Copyright: Default

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