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辞めても「アベ政治を許さない」/澤地久枝さんら170人が声上げる
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辞めても「アベ政治を許さない」〜澤地久枝さんら170人が声上げる

動画(7分48秒)

 「アベ政治を許さない」のポスターを掲げる「3の日宣伝行動」は、2015年11月3日に始まった。呼びかけたのは作家の澤地久枝さんで、すでに60回近くになった。午後1時、炎天下の国会正門前には170人を超える人々が集まってきた。

 最初にマイクを握った渡辺一枝さんは「私たちの手で安倍をひきづり下ろしたかった。7年8か月は、安倍をのさばらした私たちの屈辱の記録でもある」と悔しさをあらわにした。続いて落合恵子さん、穀田恵二さん(国会議員)、松元ヒロさんがショートスピーチした。コメディアンのヒロさんは「ここに来ると同じ考えの人がたくさんいるので、元気をもらっている」と述べた。

 澤地久枝さんは、この日ちょうど90歳の誕生日を迎えた。感謝の花束が参加者から寄せられた。澤地さんは、ケガをして体調もよくなかった。しかしタクシーで駆け付け車イスから訴えた。

 「アベは退陣したがアベ政治はさらに継続する。総裁選挙もひどすぎる。選挙民の意向も聞かずに次の総理が決められようとしている。いずれにしろ皆さんに感謝している。今後の3の日行動をどうするかはみんなで決めていきたい」。集まった人たちはほとんどがシニアの女性たち。この人たちが「安倍の改憲発議」をとめてきた主役たちだった。

 行動終了後に、ヒロさんにインタビューした。「安倍退陣についてどう見ていますか?」の質問にかれはこう答えた。「こういうポスターを掲げた声は回りまわって本人にも届いていたと思う。安倍の周りを動かしたはずで、かれは辞めることになった。私たちはこうした活動に自信をもって、これからも続けていきたい。私の家には『アベ政治を許さない』のポスターを貼ってあるが、今度はその前に『辞めても』の文字を加えた。辞めてもアベ政治を許さないことをやっていきたい」。この日は麻生のモノマネも披露したヒロさん。「新政権メンバーも突っ込みどころ満載でネタには困らない」と笑った。(M)


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