川柳むしろ旗にこめた思い〜「あるくラジオ」乱鬼龍さん大いに語る | |
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川柳むしろ旗にこめた思い〜「あるくラジオ」乱鬼龍さん大いに語る→あるくラジオ(こちらから視聴可・1時間) 不定期のネットラジオ「あるくラジオ」が4か月ぶりに再開した。6月20日のゲストは、川柳人の乱鬼龍さん(写真)。ふだんは駄洒落のオジサンと思っている人もいるが、この日は川柳にかけた思いをたっぷり1時間語った。乱さんは川柳をつくるだけなく、つくり手を広げている。2008年リーマンショックを機に増大した「ワーキングプア」層。これからの川柳は「サラリーマン川柳ではなくワープア川柳だ」と直感したという。それがきっかけでレイバーネット川柳班がうまれた。また『救援』というニュースを通じて、獄中者に川柳を広げている。毎月「乱鬼龍」賞も出していて、3畳に閉じ込められた人たちの貴重な表現の場になっている。番組では死刑囚が詠んだ「死刑囚あなたに夢はありますか」や「獄中でたった一人のデモ行進」の句が紹介された。コロナ禍でもありパーソナリティのしまひでひろ・ささきゆみ両氏も含めて、全員「フェイスシールド」をつけての収録となった。配信直後から感想が寄せられ反響の大きさを感じた。以下、寄せられた感想を紹介する。(М) ●乱さんの川柳人生が生き生きと乱さんが高校時代から短詩形――詩や短歌、俳句の創作をしたけれど、川柳が自分の「呼吸にあった」という話に、そういうことある!と同感しました。できた川柳を100均で買ったゴザに大きく書いてデモに行く。季節の造花も添えて。一目で読めるよう難しい表現や漢字は使わないと決めている、という心配りにも納得です。 経産省前テント村での川柳句会の開催、テントが撤去されれば青空句会、と、どんな状況にあっても、つぎつぎ動く。コロナ禍のなかでも、むしろ旗をもって馳せ参ずる乱さん。 レイバーネット川柳班での乱さんの活躍は知っていましたが、軽やかな語りから、乱さんの川柳人生が生き生きと伝わりました。 『救援』での川柳選句を何十年も続けていること、受刑者たちの川柳を初めて知りました。本が近く出版されるとのこと、楽しみです。闘争には、勝利体験も必要で、それが創作にもつながっていくという指摘にうなずきました。 乱さんの声が聞きやすいことに驚きました。かれの知らなかった一面をひき出した聞き上手な二人のパーソナリティーにも感心しました。ダジャレ連発の乱さんの語りに、大笑いしました。ありがとうございました。(中山の魔女)
●久米宏「ラジオなんですけど」よりよかった「あるくラジオ」(「今こそ川柳の出番です」)を聴きました。 13時から久米宏の「ラジオなんですけど」を聴いていて、玉城デニーが登場したので聞き入ってしまい、途中で気がついて慌てて「あるくラジオ」に変えました。久米さんもいいけど、こっちのほうがずっとよかった。アーカイブで改めて聴きましたが、これはもう絶対おすすめの放送です。日ごろから活動の場でおなじみの乱さん。いつもと同じようにダジャレ連発でしたが、なんだかラジオで聞く乱さんの話はとっても新鮮で、深くて面白かったです。デモで登場するお馴染みの「むしろ旗」に秘めた思い。川柳というジャンルがもっとも肌に合っていたという話。獄中(死刑囚)に、俳句でなく川柳を勧めていること。戦争を止められなかった親世代に代わって、とんでもない安倍政権を倒さなくてはという思いが根っこにあり、本気でそれをやるためには「成功体験」が大事なんだという話。引き込まれながら聴きました。志真さん、佐々木さんの合いの手がこれまた絶妙で、プロの仕事だと思います。(堀切さとみ) ●はっきり言って面白かった今日は我が川柳班の若手、乱鬼龍がゲストで「あるくラジオ」があるというので、川柳班員として、「✓」しておかねばと、やらなければならないことを後回しにして、聞きました。はっきり言って、なかなかいい内容でした。というか、面白かったですよ。川柳を通して、乱さんのファンの様子もわかったし、紹介された句も なかなかよかった。 (笠原眞弓)●大人のセンスで、内容が深くてタイムリー私も、あるくラジオききました。乱さんとは10〜20年の古い付き合いでも、知らないこといっぱいでした。レイバーはラジオもテレビも身近な感覚(素朴というか)なのに、大人のセンスで、内容が深くてタイムリー。既存メディアの番組より、断然いいです。(高橋)●死刑囚の川柳にグッときた佐々木さん(と志真さん)がインタビューする「あるくラジオ」、今回は川柳家の乱さんでした。乱さんの語り、すごくおもしろく聴きました。最後のところで松原さんがした乱さんへの質問。乱さんの返事に感動しました。また死刑囚のあの川柳にグッときました。皆さん、ぜひ聴いてください。佐々木さん、ありがとうございました。(根津公子)●眉をひそめる人たちにも届く「工夫」に感心今回のあるくラジオ、乱鬼龍さんゲスト放送回ありがとうございます。311後の国会前抗議や、あらゆる抗議行動の場所で乱さんがムシロを掲げて歩く姿を見てはいましたけど、佐々木さんの実体験で、重たくて風を受けると大変な百均ムシロに書かれた川柳が立体的に見る事が出来る良い放送回でした。私個人は街頭の抗議でただ集まってコールするだけの団体行動は生理的な苦痛を感じるので、乱さんが街頭で眉をひそめる人たちにも届く「工夫」を絶えず考えて、実践している言葉は学ぶものが多くて貴重なインタビューでした。志真さんの紹介された竹久夢二の句も驚きでした。検索してみたら夢二が平民新聞に投句や描画してたテーマには足尾銅山が数多くあるんですね。これも乱さんの故郷と社会運動ルーツとリンクする機会でした。佐々木さんの川柳班から見た傑作選紹介、制作技術の松原さん配信ありがとうございます。(柏原) ●面白い、危ない、楽しい歩くラジオというので、座って聞いてはいけないと雨の中歩きながら聞きました。いや、面白い、危ない。楽しく聞きますから周りに注意力散漫で危ない。これは座って聞きましょう。乱さんの名言集に痺れます。「アベノマスクたった二枚でどう生きる」自薦の傑作です。さすが、川柳界の生ける若手イケメンラジオ向きの乱さんです。この3人のトークが息が合って居心地がよいです。 理論派の乱さんからのお勧めが「死刑囚あなたの夢はなんですか」でした。これは考え込む。誰しも死ぬんだから、みんな死刑囚と同じといえば同じ。特に私は末期がんで余命半年という状況で、死刑囚に近かったような状況がありました。そのときの夢は何だったのか。川柳にしてもナンにしても、言いたいことがいえる、これですね。次回を楽しみにしてます。(柴田武男) Created by staff01. Last modified on 2020-06-22 14:04:00 Copyright: Default |