国境を越えた「民衆のメディア」/日韓市民がコロナ問題を語り合う | |
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国境を越えた「民衆のメディア」〜日韓市民がコロナ問題を語り合う3月22日夜、東京・小金井市で「日韓市民交流を進める『希望連帯』」が主催したイベント「韓国のキャンドル革命とソウルの市民民主主義」が開かれた。コロナ問題があり、規模を縮小して行われたが約50人が参加した。 この日のメインは日本と韓国とのつないだ「生中継ディスカッション」。韓国側はカン・ネヨンさん(大学講師)と上前万由子さん(ソウル市在住アクティビスト/写真下)で、話題の中心はコロナ問題だった。 上前さんは「大学の授業や会議はオンラインになった。バスでも運転士・乗客の100%がマスクを付けている。マスクがないとスーパーにも入れない。最近では、一人カラオケやコールセンターの集団感染が話題になっている」とレポート、生々しい話がたくさん飛び込んできた。運動圏への影響も大きく「みんなが集まって話をするとか、ご飯を食べる機会がなくなった。とてもやりづらい」という。 カンさん(写真上)は「私もフリーランスなので仕事がなくなったが、社会的弱者や生活困窮者が大変な状況になるだろう。これについては政府だけで全て解決することは難しい。地域の力、コミュニティの力が問われている。実際、福祉系の市民団体が手作りマスクをつくって、生活困窮者に配ったりすることも行われている。民間が支えていくことが重要だと思う」と。 また韓国政府のコロナ対策については、「中国・イタリアと比べると自由感がある。きっちり防疫対策をしているが、同時に人権への配慮や市民の自発性を大事にしている。ネット上でも政府・専門家の提言に対して、議論が起きていて、自分の考えで行動している。キャンドル革命で生まれた『市民民主主義』が活きている」と語った。「希望連帯」事務局長の瀬戸大作さんは、「日本の反貧困運動でも生活困窮者の対策をこれから議論することになっている。韓国の取り組みを参考にして共に進みたい」と語りかけた。 本来このイベントは、上前さんが訪日して登壇する予定だった。しかしコロナ問題が起こり、来日が中止になり、急遽、ネット中継に切り換えた。しかしメッセンジャーを使った約40分間の中継は、音声も映像も鮮明で臨場感はたっぷりだった。見ている参加者から笑いや共感の声が上がるなど、ビビッドな反応があった。ライブ中継は約200人がアクセスした。ある視聴者から、「全編を視聴しました。大変、勉強になりました。希望連帯チャンネルも登録しておきました。国境を越えた『民衆のメディア』の力を、存分に感じることができました」との声がメールで寄せられた。 なお集会では、白石孝「希望連帯」代表の報告「『写真集 : キャンドル革命 日本語版』の意義」、瀬戸大作事務局長の報告「これまでの韓国調査を日本の施策に活かすには」や、西田尚史さんの「日韓報道の比較」レポートなどもあり、密度の濃い集まりになった。(M) Created by staff01. Last modified on 2020-03-23 21:26:17 Copyright: Default |