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LNJ Logo March for Animals すべての動物におもいやりを〜渋谷でデモ行進
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News Item 0126kitaho
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動画
https://www.youtube.com/watch?v=Pqo6cpyBjP0

北穂さゆりです。

1月26日、NPO法人アニマルライツセンター主催「March for Animals すべての動物におも
いやりを」は、心配されていた雨こそ免れましたが気温の下がるなか、子どもから大人ま
で326人が集まり、渋谷・表参道・原宿を1時間半デモ行進しました。以前の毛皮反対デモ
では日本国内の輸入を8割削減するなど成果を上げてきた伝統の行進で、今回は装いも新
たにキーカラーを緑に一新、平和や協調を想起させる行進となりました。

動物保護団体というと、飼い主に捨てられた犬猫の里親を探したり、野生動物を保護する
イメージがあるかもしれません。認定法人アニマルライツセンターは畜産動物、毛皮にさ
れる動物や実験動物を守り、子どもたちに人間は動物を支配してよい存在だと学習させて
有害なサーカスや動物園・水族館に反対する、日本では数少ない経済動物(経済活動に利
用される動物)を保護対象として啓発活動するNGOです。

経済動物への虐待について、人間は食物連鎖の頂点にいるのだから何をしてもよいのだと
抗弁する人がいます。たしかに生物間には力の差があり、人間はその力の差を封じ込める
文明を得てきた点において優勢であることはまちがいない。しかし自然界に、素の人間が
戦って勝ち目のない動物はたくさんいるのは明らかで、自然科学的に人間が食物連鎖の頂
点であるとは言えません。ただ言えることは、男女の性差や大人と子供の差、人種による
外見差に加えて経済格差、能力格差すべてをくるめて人間はヒエラルキーを形成し、その
最下層に動物をおいて命を搾取し、ストレートな暴力で支配しているということです。

経済動物を搾取するのは企業ですが、直接暴力をふるうのは労働者です。その多くは厚く
優遇された被雇用者ではなく、海外では移民やフリーランス、日本では外国人労働者や留
学生が増えています。企業社会において搾取されるのは労働者も動物も同じですが、非力
な労働者は社会的に非力であるほど、労働者よりさらに下位のヒエラルキーにいる動物の
痛みに無関心で、ときに腹立ちを動物にぶつけて紛らわせることもあることは、社会構造
の歪みともいえるでしょう。

諸外国ではこのような暴力の連鎖を断ち切る試み、つまりアニマルウエルフェア(動物福
祉)の観点から経済動物、とくに畜産動物の扱いを倫理的にする動きが早まっていますが
、日本ではまだ、人間は動物より偉いから何をしてもよいという非文明的で夜明け前な状
況です。しいて日本をかばうとするなら、有史前から何千年も動物を食べてきた諸外国と
、まだ150年に満たない肉食の歴史しかもたない日本人との差は歴然としていて、端的に
いえば日本人は未成熟、動物に対し幼稚な考えで処すことしかできない人間たちだという
こともできます。

この状況を打破するために活動してきたアニマルライツセンターのデモ行進は、ときに見
る人を熱く圧倒するメッセージの発信もしてきましたが、今回は犬猫の保護団体など動物
に関わる広範囲な諸団体の賛同を得て、誰でも参加できるハートフルで平和的な行進とな
りました。すべての動物といったとき、よく考えれば本当に食物連鎖の力関係にある動物
同士、その保護団体もあるのですから、すべての差異を超えマーチとして一体となり成功
した意義は大きく、このような試みが世界中どこでも成功するのなら、地球上からあらゆ
る戦乱はなくなるのではないかと思える一日でした。

今回の動画はデモのビジュアルだけでなく、子どもや初めての参加者を中心にインタビュ
ーをまとめました。社会に不満を言うだけでなく、変えていこうと自ら発信する人が多く
集まり語ってくれたことに胸打たれます。

Created by staff01. Last modified on 2020-02-05 11:25:06 Copyright: Default

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