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グローバル企業の横暴を許さない!〜ユナイテッド闘争団の控訴審はじまる


*闘争団の吉良紀子さん・千田正信さん(報告集会で)

動画(7分)

 会社合併に伴い2016年に行われたユナイテッド航空の整理解雇事件。解雇されたのは子会社コンチネンタルミクロネシア航空で働く日本人客室乗務員だった。経営は順調で整理解雇の理由はなく、日本の組合を嫌った「組合差別の解雇」だとして、当該は「ユナイテッド闘争団」をつくり裁判に立ち上がった。しかし、2019年3月の東京地裁判決は、会社の主張を丸のみにした「不当判決」だった。

 この判決に失望して4名の原告のうち2名が戦線から離脱。残った吉良紀子さんと千田正信さんは厳しい状況に追いこまれたが「おかしいことはおかしい」と控訴の道を選んだ。弁護団も指宿昭一弁護士を中心にした新しい陣容になった。そして10月11日午後、東京高裁で初めての控訴審が開かれた。2人の当該を応援しようと50席の傍聴席は支援者であふれ、入れない人が続出した。


*指宿弁護士(右)と萩尾弁護士(左)

 会社合併に伴う複雑な経緯で行われた解雇事件のため、指宿弁護士は「組織変更図」をつくって裁判官に詳しく説明。ユナイテッド航空グループが巧妙な手口で解雇をすすめたことを示した。やりとりの中で野山宏裁判長から「本件は雲をつかむようでわからない。教えてほしい」との発言があった。指宿弁護士は弁護士会館の報告集会で「飛行機の事件だから雲と言ったのかわからないが、その発言をきいて一審では負けたが高裁ではイーブンな状況に押し戻していると思った」と自信をみせた。 


*報告集会(弁護士会館)

 当該の吉良紀子さんは「一発結審をさせなかったのはよかった。まっすぐ前をみて信じる道をすすみたい」、千田正信さんは「納得できないから闘う。あきらめなければ何かが見えてくると思う」と決意を述べた。弁護団の萩尾健太弁護士も意気込み十分だった。記者のインタビューに「この争議は、ユナイテッド航空というグローバル企業と米国乗務員組合という大労組を相手に少数組合がたたかう構図。グローバル時代ではますますこういうやり方がはびこるだろう。そうしたやり方を許さないやりがいのある裁判だ」と語っていた。

 第二回控訴審は、12月23日(月)15時30分、825号法廷。また10月18日にはユナイテッド闘争団とメトロコマース支部が合同で「上野デモ」を開催する。(M)

→上野デモ詳細はこちら


Created by staff01. Last modified on 2019-10-12 09:51:12 Copyright: Default

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