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暗雲たちこめるNHK〜「アベチャンネルNO!」の声がこだまする

   牧子嘉丸

動画(6分)

 6月25日12時30分から「アベチャンネルNO! 板野専務理事ヤメロ! NHK門前集会」が渋谷の放送センター入り口で開催された。梅雨の合間に初夏を思わせるような青空がひろがったが、NHKの首脳人事には暗雲がたちこめている。そのドス黒く覆われた闇を一太刀、また一太刀と切り裂いていくようなリレートークがはじまった。元民放プロデューサーやメディアを考える会の人たち、そしてNHKの元職員たちの懸命な訴えは、白い巨塔の暗部にも届いたはずだ。

 集会で印象に残った発言を記して情報を共有したい。まず、この板野専務は「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスターを降板させた張本人で、NHKの政府広報化を進めるきわめて危険な人物であること。次期会長の座を狙っているとのうわさもあるとのこと。NHKの経営委員のなかには、大日本帝国憲法および教育勅語の信奉者で、安倍晋三の応援団であることを公言している長谷川三千子氏が居座っていること。また、1997年以降、慰安婦問題の放送をいっさい取り扱わなくなったのは、安倍たちの暗躍・策謀があったことが明らかになっていること、などである。

 最後に国際部門を長く経験された大貫さんが、世界のジャーナリストはどこの国でも体を張って闘っていること。東京新聞の望月衣塑子さんがあたかも報道のヒロインのように映っているがあれこそが当たり前の記者の姿であって、他の記者がだらしなさすぎること。NHKの労働組合は今こそたちあがらないでいつ闘うのだと、声を張り上げて訴えていた。

 日差しは厳しかったが、それ以上に登壇者の発言は熱く、深い感銘をうけた。
 レイバーネットはまだまだ小さなメディアに過ぎないが、真実と正義を貫くかぎりにおいては、大手マスコミなどに何の遜色もない。どころか、阿諛(あゆ)や忖度・追従とは無縁である。多くの人と情報を持ち寄って、闘っていきたい。


Created by staff01. Last modified on 2019-06-25 20:35:57 Copyright: Default

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