必見!朝鮮学校を描いた『アイたちの学校』/6月15日から東京で劇場公開 | |
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必見!朝鮮学校を描いた『アイたちの学校』〜6月15日から東京で劇場公開森本孝子2019年1月、大阪の「七芸」という小劇場で公開された『アイたちの学校』は、自主上映会が先行した東京でやっとアップリンク渋谷で6月15日から公開になった。この映画は大阪在住の高賛侑監督が、貴重な資料や、朝鮮学校の生活実態を丁寧に撮り上げた初の長編ドキュメンタリーである。東京で試写会をした時に高監督はこの映画を制作するきっかけを語ってくれた。「昔も差別はあったが、希望もあった。しかし、無償化裁判以降、日本社会の状況に心が折れそうになり、日本の皆さんに朝鮮学校の歴史や現状を知ってもらい、理解と支援を広げたいと制作した。」 映画は大阪朝鮮学校の日常から始まる。そして、その歴史の紹介へ。戦後、植民地支配によって奪われていた言葉や文化を取り戻すために作られた粗末な国語教習所が朝鮮学校の始まりだ。やがて、多くの在日朝鮮人が力を合わせて朝鮮学校が作られていく。しかし、1948年、韓国済州島で「4・3民衆蜂起」事件が起きた同じ年、日本では朝鮮学校に閉鎖令が出され、特に激しい抵抗をした阪神・教育闘争の生々しい弾圧の映像が展開される。一人の少年が射殺されたこの歴史の真実に改めて向き合いたいと思う。 しかし、今もなお朝鮮学校だけを排除し続ける日本政府に対しては、元文部官僚であった前川喜平さんが「これは官製ヘイトである」と断言し、「ひとりでも多くの日本人に見てもらいたい。共に未来を生きる者として」と映画の中で語る。朝鮮学校生徒たちが学校の中で安心して学び、希望をもって卒業していく姿に、そして「この世に差別していい人間などいない。差別は差別しか生まない」と毅然と訴える姿に、私たちが学ばされる。5月に韓国の2映画祭で公開され絶賛を浴びたこの作品は必見である。(「高校無償化」からの朝鮮学校排除に反対する連絡会 共同代表) 『アイたちの学校』の反響・感想■前川喜平氏(元文部科学事務次官)推薦在日コリアンの子どもたちが「ウリハッキョ」と呼ぶ学校。彼等が自分たちの言葉と文化を学ぶ学校。その過去と現在を学ぶことができるこの映画を、一人でも多くの日本人に観てもらいたい。共に未来を生きる者として。 ■高監督は制作過程で「歴史的に価値のある史料、映像、証言を得ることができたのが何よりも重要であり、大きな成果だ」と話す。(朝日新聞) ■「朝鮮学校を取り巻く状況の変遷を掘り下げた作品で、民族的マイノリティーに対する日本社会の姿勢を浮かび上がらせている」(毎日新聞) ■朝鮮学校の歴史と現状をつぶらに描いた労作で、歴史に秘められた貴重な映像・資料・証言なども多数収録している。(大阪日日新聞) ■いまだ続く差別も明らかにし、人権侵害と不平等に対する粘り強い闘いも記録した。(京都新聞) ■朝鮮学校の歴史と日常を描いた長編ドキュメンタリー映画「アイ(子ども)たちの学校」が反響を呼んでいる。1月に大阪市の映画館で封切りされると連日満員となり、京都、群馬、愛知、広島などの映画館で上映が決まっている。(MSNニュース) ■会場は補助椅子まで満員となり、エンディングクレジットが出ると拍手が沸き上がった。「アイたちの学校」は期待を超える反響を得ている。(韓国/京郷新聞) ■緊張感を持って最後まで見ることができたのはこの作品が提示するテーマの重さのためだった。(韓国/済州トディ) ■「差別に屈せず、夢に向かって生きようとする若者たちの姿がまぶしい」(機関紙編集者クラブ) ■改めて僕らがウリハッキョに通う意味、多くの人々の苦労のおかげで今日があることが分かって感動しました。(朝鮮中級学校生) Created by staff01. Last modified on 2019-06-08 11:42:52 Copyright: Default |