市民と野党の共闘/千葉市民連合主催の「活動交流会」 | |
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私の属する千葉市民連合は、昨年1月29日にキックオフ集会を300人を集めて行い、5月27日
に活動1周年を振り返る催しを開きました。
その報告です。〔笠原眞弓〕
*写真左:埼玉の加川義光さん、右 : 東京の鈴木国夫さん
5月27日、千葉市民連合主催の「活動交流会」があった。参加は、45人ほどだったが、内
容は濃かった。
最初に千葉県内の各政党等の挨拶の後、千葉を含めた関東地方の4カ所の選挙区の発足以
来の報告があった。
千葉5区の矢口望さんは、4つの団体が呼びかけ賛同人を募り2017年1月29日の発足集会に
は300人が集まった。5区の発足は4月16日。それ以前に民進の現市川市長の村瀬祐民氏と
共産党の渡邊正二氏が共同街頭宣伝を行ったことも、弾みがついたとか。
突然の総選挙で候補者が決まらなかったが、市民連合とは近しい間柄の経済ジャーナリス
トの山田厚史氏の立憲民主の推薦もあり、立候補が決まったのが3日前。立候補届け出の
数百ページの書類を渡辺さんが全部書くなど、共産党の全面後押しに加え(街宣現場には
、共産党の方が大勢チラシ配りなどに参加していらした。*筆者注)、山田氏のお子さん
など若者も参加した広範囲のチームプレーで、当選は逃したものの驚異の次点6万票を獲
得した。
野党同士、政治的立場の違う団体同士が、同じ事務所に入って同じシール貼りなどの作業
をしたのは、とても大きいことだった。
その後、会則にあった「国政」限定を賛同人総会を開いて「国政を含む」と改正したため
、幅広い選挙でも共闘ができるようになり、市川市長選でも力を発揮した。今後も改憲反
対署名や総選挙の立候補予定者に打診したり、地方選の協力体制を模索していくというこ
とだ。
私自身、山田さんにはお世話になったことがあるので、5区の選挙を電話勝手連や街宣参
加、sns投稿などで応援したこともあり、よそ事ではなく聞いていた。
他は、東京の「めぐろ・せたがや」の鈴木国夫さん、神奈川の「やまと共同行動の会」の
岸靖之さん、埼玉の「安保法制廃止・立憲主義回復をめざすオール一区連絡会」の加川義
光さんからの報告があった。
共通していたのは、昨秋の急な総選挙のため、市民共闘も統一候補の決定が公示日直前と
いうところが多かったことだろう。
なかでも活発だったのは、埼玉で、2015年から1万人規模の「総行動」をこれまで3回も成
功させている。その活力、動員力はどこにあるのだろうか。中心メンバーの熱意もあるだ
ろうがなんといっても、2015年の安保法制で活動がはじまるという出だしの早さに加え、
市民団体や弁護士会、各政党、連合などの労組等も巻き込んでの横のつながりをつくった
ことが大きいだろう。
またチラシには、賛同者全員の名前を掲載し、掲載料200円を集めたことで経費のすべて
がまかなえたという。
私が参加している4区では、賛同人の名前以外は事務局でも把握していないとの大きな違
いだ。あとで聞くと、名前が公表されると政党関係者としては困ることもあるということ
だったが……。
早くから取り組んだといえば、東京の「めぐろ・せたがや」。ここも2015年から取り組ん
み横断的に組織をつくることに努めたという。政党とのコンタクトも手さぐりで始めたと
か。都知事選も市民連合としては、大きな勉強になったとのこと。
神奈川の「やまと共同行動の会」は、共産党とは共闘出来ないというところがあり、共闘
がなかなか出来なかった。最後になって共産党の票も加えないと当選は難しいという現実
に直面して、やっと当選を勝ち取った。
それまで一緒に活動してきた2人の立候補予定者の本命と思っていた一人が希望の党に行
ってしまったとか。とはいえ、それは大きな学びとなって、会としての蓄積になったとい
う。
この基調報告の後、参加者がランダムに6グループに別れ、各区の取り組みと、問題点な
どを話し合い、その後全体報告をした。
A 安倍の会見だけは許さない。来年は天皇退位もあり、総選挙はない。
B 野党共闘は大事。自分たちのやったことが反映され、変化を実感した。
C市民連合と国会内の2つの闘いがあった。戸別訪問をして、効果が見えてきた。市川の教
訓から会則をかえていかないと、と思った。
D活動の歴史のある団体と協力してやっていくのが大事。若い人は、普通の人を呼び込め
るので連携してやっていくことがいいのではないか。
E 賛同者名簿をチラシに載せること、200円を払うことには驚いた。賛同者を集めること
、若者の支持を集めること、国政報告会をどうしていくかに加え、来年の参議院選挙をど
うするかについて話し合われた。
F 3000万人署名を集めるには、普段からの会話が大切ではないか。問題意識を共有し、反
省が必要ではないか。これからは、市長選にも取り組む必要があるのではないか。
などの話が出て、パネラーの一言の後、散会となった。
全く気の抜けない集まりであった。
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