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第30回多田謡子反権力人権賞受賞者が決定/全日建連帯労組関西生コン支部など
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  夭折した多田謡子弁護士(写真)の遺産をもとに、友人たちで運営している
多田謡子反権力人権基金は、第30回の受賞者を決定し12月15日
に受賞発表会を行います。

  基金についての詳細は下記サイトでごらんになれます。
  http://tadayoko.net

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1.第30回多田謡子反権力人権賞受賞者の決定

  2018年10月下旬の運営委員会において、10団体・個人の推薦
候補者の中から下記の方々が第30回受賞者に決定されました。受賞者
の方々には多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」ならびに賞金20万
円が贈呈され、12月15日(土)の受賞発表会で講演していただきま
す。

● パレスチナBDS民族評議会
    (パレスチナにおける超党派市民運動)
● 優生手術に対する謝罪を求める会
    (優生保護法による強制不妊手術に対する謝罪要求)
● 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
    (弾圧に抗し生コン労働者の生活と権利を守る闘い)

2.受賞発表会の開催

  受賞者の皆さんをお迎えして、12月15日(土)、東京・連合会館
において受賞発表会を開催します。受賞者の方々には講演をお願いして
います。本年も多数の皆さんのご参加をお待ちしております。 

(1)日時  2018年12月15日(土)
            午後2時から5時まで
(2)会場  東京都千代田区神田駿河台3−2−11
            連合会館4階402号室(参加費無料)
            TEL 03−3253−1771
    ※例年と同会場ですがフロアが4階に変更です。ご注意下さい。
(3)議事  1. 活動経過報告
            2. 選考経過の報告
            3. 受賞者の講演

3.受賞者を囲むパーティー 
  
  受賞発表会の終了後、引き続き同じ会場で、受賞者を囲んで懇親会を
開催します。参加費は無料です。パーティーのみのご参加も歓迎いたし
ます。(午後5時から7時を予定)

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第30回多田謡子反権力人権賞受賞者選考理由

● パレスチナBDS民族評議会
   (パレスチナにおける超党派市民運動)

 パレスチナBDS民族評議会は、2005年、170以上のパレスチ
ナの市民団体が連名で、イスラエルに対するボイコット(Boycott)、
資本引き揚げ(Divestment)、制裁(Sanctions)を求める呼びかけを
行ったことを契機に生まれました。(1)占領の終結、(2)イスラエルのパ
レスチナ市民に対する差別政策の中止、(3)パレスチナ難民の帰還権の
承認、という国際法上の義務をイスラエルが履行するまで、圧力をかけ
続けることを世界に呼びかけています。
 現在、パレスチナのNGOや労働組合、農業組合、女性団体など、29
の団体がメンバーとなり、イスラエル入植地からの工場撤退、占領加担
企業に対する投資や契約の中止など、数々の成果を上げています。また、
BDSの呼びかけに応えて、多くのアーティストや研究者が、イスラエ
ルでの公演やイベント出席をキャンセルしています。
 日本でも、2017年と18年に銀座三越と大丸東京店で入植地産ワ
インのイベント販売を中止させるなど、連帯する闘いが始まり、BDS 
japan 準備会が設立されました。BDS運動への敵対を強めるイスラエ
ル政府、イスラエルと関係を深める安倍政権を許さず、日本の地で連帯
して闘う意思を込めて、パレスチナBDS民族評議会に多田謡子反権力
人権賞を贈ります。

● 優生手術に対する謝罪を求める会
   (優生保護法による強制不妊手術に対する謝罪要求)

 「優生手術に対する謝罪を求める会」は、1997年、優生保護法や母子
保健法に取り組んできた女性グループ、障害者団体、研究者などが集ま
り、発足しました。その前年、優生保護法から「優生上の見地から不良
な子孫の出生を防止する」という目的と優生的な条項が削除され母体保
護法へ改定されました。「不良な子孫」とレッテルを貼られた人たちは、
本人が納得してないのに、不妊手術(優生手術)をされました。心身に
傷を負わせ、子どものいる人生の選択を奪うという著しい人権侵害に対
し、国は何もせず、「当時は合法であり、すでに法改正はなされている」
という態度をとり続けてきたのです。
 「求める会」はホットラインを開設し被害者の声に耳を傾け、名乗り
出た勇気ある当事者女性と共に、国による謝罪を求めて、厚生省交渉、
国会議員への働きかけ、国際機関への訴え、集会の開催などを長年、続
けてきました。
 声を上げてきた唯一の女性のことを、新聞報道で知った別の女性が、
2018年1月に国を提訴。問題は大きく広がり、被害回復のための法律が
検討されるところまで来ました。
 長年にわたる地道な闘いの積み重ねによって、国家犯罪とも言える人
権侵害を明るみにし、被害者の人権回復をめざす「優生手術に対する謝
罪を求める会」に多田謡子反権力人権賞を贈ります。

● 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
      (弾圧に抗し生コン労働者の生活と権利を守る闘い)
 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の武建一執行委員長 はじめ26名に対する4次にわたる逮捕起訴は、日本の産業別労働運動 を牽引してきた関生支部と、中小企業である生コン業者が組織した協同 組合の活動をつぶすための悪辣な弾圧です。この数年間、滋賀の湖東生 コン協同組合は、共同受任・共同販売事業によって、優位に立つゼネコ ンに対して対等かつ適正価格での取引を実現し、生コンの品質も確保さ れてきました。関西地区において、関生支部は組合員の雇用と労働条件 確保のため、中小企業者と労働組合の連携によるゼネコン・大手生コン との闘いを作り上げてきたのです。  ゼネコンに対する湖東協組からの生コン購入を求める働きかけを恐喝 未遂、大手生コン等に対する関生支部のストライキ闘争を強要未遂・威 力業務妨害とする今回の弾圧は、1980年代、大槻文平日経連会長の 「関生型労働運動は絶対に箱根の山を越させない」との号令で行われた 刑事弾圧と比べても、戦争体制構築に向かう国家権力の意思をよりあか らさまにしています。大政翼賛の大阪広域協組やレイシスト集団の警察 と一体になった行動は、国家に逆らう者は許さないという弾圧の端的な 証左です。関生支部を支え、ともに闘う決意を込めて多田謡子反権力人 権賞を贈ります。
(写真=9月22日エル・おおさかで行われた弾圧抗議の緊急集会)

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