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足元で起きている「ドレイ労働」〜ビデオ『だまされるな!技能実習生』紹介
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足元で起きている「ドレイ労働」〜ビデオ『だまされるな!技能実習生』紹介

 わずか15分ほどのビデオだが、いま日本社会の足元で起こっていることがズシリと伝わってくる。「仕事は縫製業、月12万円、朝8時から5時まで、日曜は休み」という契約でビルマからやってきた技能実習生の若い女性たち。現地の送り出し団体に80万円を払ってやってきた。ところが日本に来たら、社長が給料をピンハネし渡されたのは月に5〜7万円。そのうえ労働時間も朝8時から夜の10時までで、休みはほとんどなかった。

 住まいは、古い不潔なアパート。ビデオで証言するビルマ女性たちの言葉が痛々しい。彼女たちは耐えきれず1年で逃げ出したが、「送り出し団体」はそれを契約違反として、彼女たちをビルマの裁判所に訴えている。

 ビデオには指宿昭一弁護士も登場し、国際貢献の美名のもとに行われている「技能実習生」制度が「現代版ドレイ労働」であることをわかりやすく解説している。昨年起きた「賃金未払い追い出し」のインドカレー店「シャンティ」を彷彿させる。
 この映像『だまされるな!技能実習生ー国家のサギに』を制作したのは、在日ビルマ市民労働組合と山村淳平医師。「日本人とビルマの実習生に観てほしい」と日本語版・ビルマ語版をYouTubeに公開した。ぜひ広げたい作品だ。〔M〕

『だまされるな!技能実習生』日本語版(15分)ビルマ語版


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