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千葉県知事選挙に係わっての顛末(笠原眞弓)
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千葉県知事選挙に係わっての顛末

今日(3月26日)、千葉県知事選挙が行われた。4人の立候補者がいたが、実質3人の争いだった。現職の森田健作、浦安市長を辞しての松崎ひでき、高校教師を退職してのすみや信一である。市民連合としての候補がぎりぎりまで決まらないという出足の悪さが最後までたたったといえる選挙で、いかにも残念だ。

私も、千葉都民を返上して、本格的に千葉県人になろうとはじめて選挙に係わった。駅前でのチラシ撒きでは、1割の人も受け取らない。「何の選挙?」と言う人もいる。これではいけないと、「26日は選挙です」とまるで選管の宣伝カーのようなことを言いながらチラシを差し出していた。

「電車でGO」を千葉から市川までの総武線各駅でしたときも、2駅だったが参加して、チラシ撒きをした。すれ違う人の中には、応援しているという人もいないでもないが、人が寄って来るでもない。知名度の低い候補者、選挙地盤のない候補者の大変さが伝わる。

私の友人は、選挙事務所に選挙法のシール貼りに行ったが、活気がなくて心配だという。最終日には、人手が足りないのか、私までがスピーチに駆り出されて千葉駅での最終お願いをしたのだが、ほとんどの人はそっけなく通り過ぎるだけ。足を止める人もわずかだった。角谷さん本人は、国会議員と、船橋で最後のお願いをしていたので、そちらはそれなりに人が集まっていたらしいが。

そして迎えた投票日当日。朝から寒く今にも降りそうだったが、午後には降り出した。我が家の近く投票所に行くと、午後4時の投票率が16.6%。笑ってしまうような数字だ。

初めての開票立会人を務めた。すみや陣営からの立会人として行った。19時過ぎには家を出て開票所に向かったが、途中で友だちから、森田の当確が……と。船橋はまだこれから開票なのに。

21時20分ごろ投票箱を開けるも、投票用紙は山にもならない。私たちの座っているところからは、ほとんど見えない位少ない。はじまる直前に示された船橋の投票率は、なんと27.45%。全体でも31.18%。前回と大差なく、更に低い。

開票が進んで目の前に4人の票が積み上がっていくと書きたいが、積み上がるのは森田健作だけ。最終的に3人の得票を足しても、森田健作の半分に満たなかった。角谷さん1人では、12%にしかならない。選挙に取り組むのが遅かった。対立候補に有力な人がいなかった。盛り上がりに欠け、野党共闘も出足がそろわなかったのは、この2つが原因だと思う。

今回の知事選は、急にあったわけでなく、任期満了のための選挙なんだから、もっと早く手が付けられているべきだったのだろう。市民連合の取り組みの遅さは、反省しなければならないと思う。私も、候補が決まってから、一人で勝手に協力していただけなので、次回はもう少し何とかしたいと思う。

自分の暮らす街の政治なんだから。放射能のごみはいらないし、オスプレイも来てほしくないし、県内どこでも医療や保育園は充実してほしいし、高校までの教育費は、やはり払える金額にしてほしい。【笠原眞弓】


Created by staff01. Last modified on 2017-03-27 10:08:52 Copyright: Default

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