確定申告にマイナンバーは必要か?〜記載しなくても罰則ないが安心できない | |
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確定申告にマイナンバーは必要か?〜記載しなくても罰則ないが安心できない奥山たえこ(共通番号いらないネット) 確定申告の時期が近づいてきました。国税庁の確定申告トップページを見ると、以下のように、「マイナンバー」を記入しなければならないように読めます。ため息をついている方も多いと思います。 でも、ご安心下さい。番号を記載しなくても罰則はありません。申告書は受付けます。国税庁自身がそう言っています。以下は、国税庁「番号制度概要に関するFAQ」です。 「Q2-3-2 申告書等にマイナンバー(個人番号)・法人番号を記載していない場合、税務署等で受理されないのですか。 * * * * さて、ではこれで一件落着の、安心でしょうか? なるほど確かに、マイナンバーカードの発行枚数は、今年2017年3月までに3000万枚を交付する予定のところ、昨年末で交付数は982万枚、8%の普及率です。これは、住基カードの総発行枚数を少し越えた程度であって「二の舞」、失敗だと言えそうです。制度の普及にはカードをいかにたくさんの人(定住外国人も含まれます)に持たせる方、指標だからです。 でも、だからこそ国は、国家公務員の職員証をマイナンバーカードと兼用させるなど、あらゆる手を使って、カードの発行申請と携帯を事実上強制させています。国民健康保険証と合体させる案は決定しており、すでに動き出しています。制度が確定したら、もう持たない自由はありません(なお、誤解が多いですが、住基ネットシステムは終わっていません。むしろマイナンバーシステムのインフラとして脈々と動いています)。 また、なぜ、税務署で番号を記入しなくても受け取るかというと、彼らは、ネットを通じて番号を調べることが出来るからです。つまり、番号を記入せずとも、マイナンバーシステムには痛くもかゆくもないのです。今年度からスタート予定のこれは、「情報連携」と言って、重要なキーワードです。これはマイナンバーシステムとは本来関係ないのだけれど、マイナンバーカードのICチップに搭載して本人確認をするものです。これが動き出すことにより、爆発的な「普及」が始まります。私の所属する「共通番号・カードの廃止をめざす市民連絡会」、略称「共通番号いらないネット」では、すでに、昨年7月に学習会を行いました。動画のURLは、以下。 *学習会「マイナンバー(共通番号) 不安だらけの情報連携」(2016年7月13日) つまり、番号を記入しないからと言って、マイナンバーは片がついたと思っては困るのです。制度を廃止するしかないのです。カードを持たないことは、根本的な解決にはなりませんが、蚊の斧くらいにはなります。番号は必要になれば、調べることができます。 しかも根本的なことですが、番号の提出を義務づけてはいません。にもかかわらず、個別法によって義務づけてているものがあります。証券会社での口座取引などがそれです。 ●サイトは http://www.bango-iranai.net ←各地の学習会や訴訟情報もあります。 Created by staff01. Last modified on 2017-01-29 20:40:53 Copyright: Default |