たんぽぽ舎メルマガNO.2968〜熊本地震が明らかにした「繰り返し地震」の重大性 | |
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たんぽぽ舎です。【TMM:No2968】 2016年12月27日(火)地震と原発事故情報− 4つの情報をお知らせします 転送歓迎 ━━━━━━━ ★1.1月21日(土)より22日(日)大阪に全国から集まろう 全国相談会(21日と22日)と高浜原発・関西電力包囲集会(22日) 「再稼働阻止全国ネット−ワーク」 ★2.熊本地震が明らかにした「繰り返し地震」の重大性 田中俊一規制委員長の「弾性範囲内におさまる」は 事実誤認?ごまかし? 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その121 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク) ★3.2017年の元日は「うるう秒」の日 地震の研究に意外な影響が… 大西洋の真ん中にあるアゾレス諸島での地震 世界の金融市場が緊張 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 コラムその179 島村英紀(地震学者) ★4.新聞より2つ ◆避難先でいじめ 強い怒り 無職 杉岡広明 (仙台市青葉区) (12月21日東京新聞朝刊4面「3・11後を生きる」− 河北新報「声の交差点」から) ◆避難者の苦難 鎌田 慧 (ルポライター) (12月27日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より) ━━━━━━━ ・脱原発川柳【東電救済国民などはほっとかれ】 乱 鬼龍 (転載自由) ━━━━━━━ ※たんぽぽ舎の冬休みは、12月29日(木)より 2017年1月7日(土)までです。 2017年1月10日(火)より平常業務とさせていただきます。 従いまして、「メールマガジン」も上記の期間はお休み致します。 ━━━━━━━ ※2017年1月6日(金)再稼働反対!金曜官邸前抗議行動は、 たんぽぽ舎の冬休み中ですが通常通り、参加します。 いつもの「金曜」ビラも持って行きます。 ご協力をお願い致します。 ━━━━━━━ ※2017年1月11日(水)2つの抗議行動にご参加を! 川内原発再稼働するな!九州電力東京支社抗議行動 日時:2017年1月11日(水)17:30〜18:15 場所:有楽町電気ビル前(有楽町駅日比谷口すぐ) 主催:「再稼働阻止全国ネットワーク」TEL 070-6650-5549 東電は原発事故の責任をとれ!「第40回東電本店合同抗議」 日時:2017年1月11日(水)18:30〜19:30 場所:東京電力本店前 呼びかけ:経産省前テントひろば/たんぽぽ舎 賛同:東電株主代表訴訟など126団体 ━━━━━━━ ┏┓ ┗■1.1月21日(土)より22日(日)大阪に全国から集まろう | 全国相談会(21日と22日)と高浜原発・関西電力包囲集会(22日) └──── 「再稼働阻止全国ネット−ワーク」事務局 来たる2017年1月22日(日)に「高浜原発うごかすな!1.22関電包囲全 国集会」を16時から17時半まで、関西電力本店前で開催します。 その前段デモ出発集会を14時から、大阪市中之島公園(市役所南側)で開 催します。 「再稼働阻止全国ネット−ワーク」以下の概要に従って、全国相談会を 呼びかけます。 1/21-22「全国相談会」のご案内 場所:大阪府立労働センター(通称「エル おおさか」) 大阪市中央区北浜東 ・「新大阪駅」から… 地下鉄御堂筋線(新大阪〜淀屋橋)→京阪電鉄(淀屋橋〜天満橋) ・「大阪駅」から…地下鉄谷町線(東梅田〜天満橋) ・「難波駅」から… 地下鉄千日前線(難波〜谷町9丁目)→ 地下鉄谷町線(谷町9丁目〜天満橋) 日時:2017年1月21日(土)14:00〜21:00 1月22日(日)09:00〜12:00 「全国相談会」での検討内容 ○高浜原発うごかすな!関西現地から情勢・方針・ 高浜原発再稼働阻止の為の討論 ○川内・伊方・玄海・泊をうごかすな! 川内から(定期点検後の再稼働阻止) 伊方から(3号機の再稼働阻止と40年延長問題) 東京から(新潟県知事選を振り返り全国の原発を止めよう) ○全国の原発再稼働阻止、全国各地の報告 全国集会・「全国相談会」ご参加の皆様には 交通費の補助をおこないます。 ※参加申し込み、お問い合わせは、 「再稼働阻止全国ネット−ワーク」事務局 メール info@saikadososhinet.sakura.ne.jp TEL 070-6650-5549 FAX 03-3238-0797(再稼働阻止全国ネットワーク宛と明記) 東京都千代田区三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F たんぽぽ舎気付 ┏┓ ┗■2.熊本地震が明らかにした「繰り返し地震」の重大性 | 田中俊一規制委員長の「弾性範囲内におさまる」は | 事実誤認?ごまかし? | 原子力規制委員会は原発再稼働推進委員会!その121 └──── 木村雅英(再稼働阻止全国ネットワーク) ◎ 熊本地震は、本年4月14日に前震M6.5、16日に本震M7.3、その後も 震度3以上が510回、震度1以上の有感地震が4000回以上続いた。その 間、繰り返し地震、長周期地震を評価し終わるまで川内原発を止めろと原 子力規制委員会に訴えたが適わなかった。 ◎ そんな中で、滝谷紘一さんが「検証・原発新規制基準適合性審査 繰 り返し地震を想定する耐震基準改正を求める」(岩波「科学12月号」) で、「繰り返し地震」の重大性を確認し、耐震基準改正を求めているので 紹介し、また、田中俊一規制委員長の事実誤認(あるいはごまかし)発言 も糾弾する。 以下で、同論文から一部を紹介する。 ≪ 具体的な機器・配管系について、基準地震動Ssによる一次応力が弾 性設計用評価基準内におさまっているかどうか、あるいは疲労累積係数の 評価基準値に対する余裕が十分かどうかに着目して調査した。 その結果は次のよう。川内・高浜・伊方・美浜の各蒸気発生器伝熱管で 1次応力が弾性設計用評価基準値を上回っていることを確認、伝熱管が弾 性範囲を超えて塑性域に入り塑性変形を生じている可能性がある。 さらに、川内1号機の蒸気発生器入口管台の疲労累積係数が0.903と最 も1に近く繰り返し地震に見舞われると健全性が損なわれる、川内・高浜 で一次冷却材管の疲労累積係数が1.0に近い、…などなどから、Ssの繰り 返し地震に見舞われると、川内1号機、高浜3,4号機で疲労累積係数が 評価基準値を超える可能性がある(美浜は「白抜き」公開資料ゆえ不明)。 以上から、早急に繰り返し地震を想定に入れるように耐震基準を改正 し、再審査が完了するまで設置変更許可を保留して原発の稼働を認めるべ きでない。 貞観地震など過去に起きた大津波の知見を無視したことが福島第一原発 の過酷事故を引き起こした根本原因だったという苦い教訓をないがしろに して、不作為の過ちを再びおかすことになる。 一方、田中委員長が熊本地震発生後の記者会見で述べた「弾性設計範囲 に入っているから、基準地震動の繰り返しにより問題になることは生じな い」とする見解は事実誤認にもとづくもので科学的妥当性はない。≫ ◎ 耐震基準の改正と再審査を放置してはいけない。 また、私も田中規制委員長の事実誤認?あるいはごまかし?発言を聞い た。 このように科学的・技術的装いをしながら記者たちや「国民」を煙に巻 こうとしている。騙されてはいけない。 ┏┓ ┗■3.2017年の元日は「うるう秒」の日 地震の研究に意外な影響が… | 大西洋の真ん中にあるアゾレス諸島での地震 | 世界の金融市場が緊張 | 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 コラムその179 └──── 島村英紀(地震学者) ◎ こんどの1月1日朝に、1日を1秒長くする「うるう秒」が挿入され る。日本標準時で午前8時59分59秒と9時0分0秒の間に、「8時59分 60秒」が入るのだ。 1972年から原子時計が暦に採用された。つまり年や日の長さを、それま での太陽の観測から決めていたやりかたをやめて、原子時計を採用した。 ところが、実際の地球の自転の変化は予想を超えて大きかった。それに 合わせて地球上の時計を調整しなければならなくなったのである。 地球の自転の速さは、一定ではない。一般には少しずつ自転が遅くなっ ているから、ときどき「うるう秒」を入れなければならない。しかし不思 議なことに、ときには自転が早くなることもある。 「うるう秒」はたった1秒。よほど気にしている人以外には、ほとんど の人は気がつくまい。 ◎ だが、地震の研究に影響が出たことがある。 ちょうどこの時間に地震が起きたのだ。 震源の位置や発震時(震源で地震が起きた時間)は、各地に置いてある 地震計が観測した地震波の到着時間を、中央のコンピューターに集めて、 その時間差から計算する。この仕組みは世界各地で動いている。 間の悪いことに1980年1月1日、世界標準時の0時に、その地震は起 きた。大西洋の真ん中にあるアゾレス諸島でのことだった。震源から出 た地震の波がそれぞれの観測点を通過している、ちょうどそのときに「う るう秒」が挿入されて、時計が1秒だけ遅らされてしまったのだ。 このため、震源を計算するコンピューターがパニックを起こしてしまっ たのだ。 時計がずれたために、ある観測点では「昨日」の地震になってしまった り、全然別の観測点で地震の波がふたつ同時に着いたことになってしまっ たせいだ。 この地震の震源は結局は決められなかった。 気象庁では、この前例もあることから、うるう秒の前後15分間は緊急地 震速報に使っている熊野灘沖の海底地震計からのデータを取り込まないこ とにした。このために、緊急地震速報は最大12秒遅れることになった。 ◎ たぶん、影響は地震観測には限らない。 「うるう秒」の調整は1月1日か7月1日に行われることになってい る。 前回は2015年7月1日だった。この日は平日だったために、世界の金融 市場が緊張して警戒を強めていた。 米国では東部時間で6月30日午後8時直前に挿入された。このためニュ ーヨーク証券取引所とナスダック市場では、混乱を警戒して、通常は午後 8時までの時間外取引を30分切り上げて早めに終えたほどだ。 この日は、電子取引が1秒以下の精度で行われるようになってから初め て、平日にうるう秒が挿入された。それゆえ混乱を恐れたのだ。その前の 「うるう秒」は2012年7月1日だった。このときは日曜日で金融市場は休 みだったのだ。 幸い、2015年の「うるう秒」には幸い、心配された混乱はなかった。 今度も元日なので、たぶん混乱はないだろう。 たかが1秒、されど1秒。文明社会では、意外な影響が出るものなので ある。 (島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」 「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より12月23日の記事) ┏┓ ┗■4.新聞より2つ └──── ◆避難先でいじめ 強い怒り 無職 杉岡広明 (仙台市青葉区) 東京電力福島第一原発事故で自主避難した少年が、避難先の横浜市や新 潟市の学校でいじめを受けていたという。強い怒りを覚える。横浜では、 原発事故の賠償金までゆすりの種にしていた。新潟では、教師が児童に 「菌」を付けて呼んでいた。これが教育現場かと開いた口がふさがらない。 恐ろしい原発災害に対して、教育現場はあまりにも無神経すぎる。被害 者に対する思いやりも同情のかけらもないのか。原発災害への大人社会の 認識の程度が垣間見える。 子どもは社会の鏡だ。子どもたちは親や教師を見て育つ。家庭や学校 は、子どもの物の見方をはぐくむ場ではないか。大人社会の偏見や物の見 方のゆがみは、子どもたち行動となって表れる。 教育現場は、必至になって耐え、生きようとしている子どもたちを、 しっかりと抱きしめなければならない。少年時代にいじめを体験した私 は、担任教師の真剣な励ましを今でも忘れない。 いじめの根本にある問題にどこまで迫ることができるか。教育現場、 そして大人社会の意識改革が求められている。いじめは絶対悪である。陰 湿ないじめから子どもたちを守ること、いじめっ子を目覚めさせるのは、 大人の責任である。 (12月21日東京新聞朝刊4面「3・11後を生きる」−河北新報「声の 交差点」から) ◆避難者の苦難 鎌田 慧 (ルポライター) 「しんさいでいっぱい死んだからつらいけどぼくはいきることにきめ た」。福島から横浜に避難、手記を書いた小学生には、死なないでくれて ありがとう、というしかない。「ばいきん」扱いや「ばいしょう金あるだ ろ」など、子どもの世界に横行しているいじめは、そのまま避難者にたい する世間の視線であり、陰口である。 被害者ばかりがワリを喰って、加害者の東電や政府は平然としてまたお なじ過ちを犯しそうだ。 「自主避難者」という言葉は馴染めないものだ。だれも好きこのんで古 里を捨てたわけではない。一緒に暮らしていた人たちは、てんでんばらば ら全国に散った。仕事も失って異郷で生活している苦難は、けっして自主 的に選んだものではない。 「帰還困難区域」という行政用語に引っかからないひとたちは、来年3 月から、借り上げ住宅の無償提供を打ち切られる。被曝(ひばく)が心配な 福島へ帰るか、避難先で補助もないまま暮らすのか、その選択を迫られて いる。「住宅の無償提供延長を」と訴えて県会議員たちの間をまわった避 難者は、自民党幹部から「勝手に逃げた者が何を言うか。請願には賛成で きない」といわれたという。 被曝労働者や放射線避難者など原発犠牲者を尻目に原発を推進、議席に 収まって太平楽。自公議員たちは、平成の吸血鬼といわれてもしょうが ないな。 (12月27日東京新聞朝刊23面「本音のコラム」より) ────────── ☆ひきつづき、たんぽぽ舎の活動・日刊メルマガ=「地震と原発事 故情報」へのカンパを受け付けていますので、よろしくお願い致 します。 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856 【編集部より】 メルマガ読者からの集会・デモ・講演会のお知らせ、その他投稿歓迎。 ※「川柳・俳句」についても投稿歓迎です。 掲載については編集部の判断とさせて下さい。 1.「集会・デモ・講演会等のお知らせ」に関しては、平等に掲載する ため 日時、会場、タイトル及び内容、主催者、主催者の連絡先などを 400文字 以内でお送り下さい。件名に「イベント案内掲載希望」と明 記して下さい。 2.集会や行動の参加報告等に関しては600文字以内で、タイトル(見出 し)及 び本文をお送り下さい。件名に「メルマガ掲載希望」と明記し て下さい。送付先は「 nonukes@tanpoposya.net 」です。 なお、お送り頂いた投稿は集会・デモ・講演会のお知らせを含めて紙 面の都合上すべてを掲載できない場合があります。 たんぽぽ舎の会員からの掲載希望を優先させていただく場合もあり ます。予めご了承ください。 ────────── ◆このメールマガジンのバックナンバーは、ホームページの「メルマ ガ:地震と原発事故情報」をご参照下さい。 ◆メールマガジンをお送りします たんぽぽ舎では、「地震と原発事故情報」(メールマガジン)を 発信しています。 ご希望の方は、件名を「アドレス登録希望」として、ご自身の Eメールアドレスからご氏名とともにたんぽぽ舎あてにメールを 送ってください。 違うアドレスから「このアドレスに送って」ということは間違いの 元となりますのでやめて下さい。登録できしだい発信致します。 ・配信の削除につきましても以下のアドレスにメールを下さい。 たんぽぽ舎のメールアドレス: nonukes@tanpoposya.net ◆携帯電話への送信は、容量が多いためか全文表示できない例があ ります。 ────────── たんぽぽ舎は、月曜〜土曜13:00〜20:00オープン、 日曜・休日はお休みです。 〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-6-2 ダイナミックビル5F TEL 03-3238-9035 FAX 03-3238-0797 新HP http://www.tanpoposya.com/ 郵便振込 加入者名 たんぽぽ舎 口座番号 00180-1-403856 Created by staff01. 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