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☆対訳ニュースレター 第105号を刊行しました

「優生保護運動の先駆者は米国」(2016年3月17日に放送)

ドナルド・トランプが大統領選を制した直後から、米国各地でマイノリティに対する
ヘイトクライムが急増しています。民主党が自滅ともいえる大敗北を喫し、これまで
リベラルに抑え込まれていた白人至上主義が一気に噴出した感があります。グローバ
ル化で転落する白人中流層の不満を移民叩きによってすくい上げるトランプの手法が
招いたものではありますが、その背景には米国社会に根深く染み付いた人種差別主義
の伝統があることも忘れてはいけません。優生学といえば悪名高いナチスの断種法と
人種政策が真っ先に思い浮かべがちですが、じつは他に先駆けて断種法を成立させ、
数万人の人々に不妊手術を強制した国は米国でした。米国は当時の優生学の中心地で
あり、推進者の中にはナチの科学者と密接に連絡を交わし、彼らの人種政策に助言を
与えていた者もいたのです。1920年代から30年代にかけて、優生学思想は米国のエス
タブリッシュメントのあいだに広く浸透し、大統領や最高裁判事といった指導的立場
にある人々にも熱心に支持されていました。このような過去の事実が現在あまり知ら
れていないのは、都合の悪い過去については口をつぐむという「臭いものに蓋」的な
態度のせいです。それを端的に示すのが、断種法を合憲とした1924年の最高裁判決で
す。この判決が今も正式には覆されておらず、口に出せない本音として温存されてい
ることが、米国社会の病根の一つのようです。



*アダム・コーエン(Adam Cohen):Imbeciles: The Supreme Court, American
Eugenics, and the Sterilization of Carrie Buck(『知的障害者:米最高裁、米国
の優生学とキャリー・バックへの不妊手術』)の著者で、元ニューヨーク・タイムズ
紙の編集委員、元タイム誌の特別編集員。現在は、TheNationalBookReview.comの共
同編集者

字幕付き動画 http://democracynow.jp/video/20160317-2



今週のOverview (11/14〜11/18)*************************

■今週は毎年恒例となっている国連気候変動会議の現地取材でモロッコのマラケシュ
からの放送でした。とはいえ次期米国大統領が、気候変動は中国のでっち上げだと放
言するドナルド・トランプに決まり、世界の気候変動対策には暗雲が立ち込めていま
す。パリ協定でさえ現状では不十分だというのに、トランプは米国の脱退を公約して
いるのですから。会場に集まった世界各国の活動家たちと、トランプ選出が及ぼす重
大な影響や懸念について語ります。■会議の開催地モロッコは、隣国西サハラを41年
間にわたり占領し続けています。同じ時期にインドネシアによって占領された東チ
モールは、90年代に国民投票を行い独立を獲得することができました。インドネシア
軍による大量虐殺が国際的に報道されたためです。しかし西サハラ占領については今
もほとんど知られておらず、モロッコ政府は国際会議の開催中も外国人ジャーナリス
トの取材を阻み、事態を隠蔽しています。(11/17)■そんな中、米国ではバー
ニー・サンダース上院議員が行動を起こしました。ダコタ・アクセス・パイプライン
建設に反対するワシントンのデモで、「いまこそアメリカ先住民に対する態度を改め
るべき時だ。彼らの土地にパイプラインを通してはならない」と演説し、化石燃料か
ら再生可能エネルギーへの大転換を超党派で推進しようと呼びかけました。来るべき
トランプ政権に対し、下からの要求を突きつけていく運動をバーニーが先導する予
感。政権交代で民衆運動が一気に盛り上がりそうです。(11/16)





********************************************

今週のトピックス(英語のみ)

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○白人ナショナリスト&反ユダヤ主義者が大統領執務室入り:トランプがスティーブ
ン・バノンを側近に任命 

http://www.democracynow.org/2016/11/14/a_white_nationalist_anti_semite_in

「名誉毀損防止同盟」(ADL)と「南部貧困法律センター」(SPLC)は、大統領に選出
されたドナルド・トランプがチーフ・ストラテジストにスティーブン・バノンを指名
したことを激しく批判しています。右派ニュースサイト「ブライトバート・ニュー
ス」元代表、トランプの大統領選キャンペーンマネージャーとしてのバノンの役割に
ついて、SPLC代表のリチャード・コーエンに聞きます。コーエンは、「チャールスト
ンの虐殺(2015年6月に起こった黒人教会での銃乱射事件)の2週間後、人々は自信を
もって南部連合旗を掲げるべきだとする記事を(『ブライトバート・ニュース』は)
掲載したのです」と語ります。さらに『ブライトバート・ニュース』が関係している
オルタナ右翼(alt-right)は「デジタル時代の白人至上主義や白人ナショナリズム
以外の何者でもない」とし、大統領に選ばれたトランプに対し、「あらゆる形の偏見
に強く反対し、その言葉に従って行動する」よう呼びかけています。



○「トランプのアメリカ」に抗議:人種差別・外国人排斥・イスラモフォビアに反対
するデモが全米で続く

http://www.democracynow.org/2016/11/14/protesting_trump_s_america_nationwide
_demos

世界各地では先週末にかけて、移民の規制やイスラム教徒の登録などの選挙公約や、
女性に対する性的虐待を働いたとする疑惑をめぐって、米国大統領に選ばれたドナル
ド・トランプへの抗議の声が沸き起こりました。米国では、シアトルやポートラン
ド、ロサンゼルス、サンフランシスコ、オークランド、シカゴ、オクラホマシティ、
ソルトレークシティ、マサチューセッツ州スプリングフィールド、オハイオ州のデイ
トン、シンシナティ、フロリダ州の複数の都市、ニューヨーク、フィラデルフィアな
ど各地でデモ活動が行われました。フィラデルフィアでは13日日曜日、米国で生まれ
た3人の子どもを持つメキシコ移民の父親が教会の聖壇に入り、自分とほかの人々の
国外退去を阻止するようオバマ大統領に呼びかけました。トランプの故郷である
ニューヨークでは13日、連続5日目となる抗議活動が開かれました。デモクラシー・
ナウ!は、参加者推定1万人とされるこのデモ行進の現場で人々の声を聞きました。



○米国の新大統領は気候変動否定論者 COP22開催中のマラケシュでは数千人が「気
候正義」求めてデモ

http://www.democracynow.org/2016/11/14/as_us_elects_global_warming_denier

本日のデモクラシー・ナウ!は、「国連気候変動枠組条約第22回締約国会議」
(COP22)が2週目に入ったばかりのモロッコのマラケシュからお送りします。先週の
米大統領選でのドナルド・トランプの勝利によって、会議は大きく揺れ動きました。
トランプは、「パリ協定を脱退し、国連の地球温暖化プログラムに米国の税金を投入
することを全面的に停止する」と宣言しています。気候変動をめぐる正義を求めて13
日にデモ行進を行った数千人の人々の声の一部をお伝えします。



○COP22の現場から:気候活動家「国際社会は、トランプに交渉を破綻させてはなら
ない」

http://www.democracynow.org/2016/11/14/climate_activist_at_cop_22_the

マラケシュで行われている気候変動をめぐる交渉とドナルド・トランプ選出の意義に
ついて、「フレンズ・オブ・ジ・アース」(FoE)のアサド・レーマンが議論に加わ
ります。レーマンは、危険な気候を防ぐための国際行動を呼びかけるキャンペーンの
代表を務めています。レーマンは英国をベースに活動しています。先週末には、ブレ
グジット(英国のEU離脱)に向けたキャンペーンの中心的人物であるナイジェル・
ファラージがトランプタワーのドナルド・トランプを訪れ、大統領に選出されたトラ
ンプが会った最初の外国の政治家となりました。



○米国務省科学特使が語るトランプの気候変動否定論 そしてサンダースだったらト
ランプに勝てた理由

http://www.democracynow.org/2016/11/15/us_state_dept_science_envoy_on

国連の発表によると2016年は、観測史上最も暑かった2015年を上回り史上最も暑い年
となる可能性が高そうです。そんな中、ロイター通信は、次期米大統領に選出された
ドナルド・トランプが気候変動と闘うパリ協定から米国が迅速に離脱する方法を探っ
ていると報じています。トランプは長年にわたり気候変動を否定し、地球温暖化は中
国のでっち上げだと評したこともあります。モロッコのマラケシュでの「国連気候変
動枠組条約第22回締約国会議」(COP22)と、気候変動と闘う世界的取り組みに対し
てドナルド・トランプ選出がもつ重要性について、米国務省の科学特使でカリフォル
ニア大学バークレー校のエネルギー学教授であるダニエル・カーメンに話を聞きま
す。



○気候変動問題関連団体:トランプの人種差別と反科学的世界観は世界各地で30人に
1人の難民を生む 

http://www.democracynow.org/2016/11/15/climate_advocate_trumps_racist_anti_s
cience

「国連気候変動枠組条約第22回締約国会議」(COP22)が開催中のモロッコのマラケ
シュからさほど遠くない地中海では、戦争と飢餓から逃れようとする途上で数千人の
難民たちが溺死しています。難民となる原因の一端は、気候変動です。「今、気候変
動について対策を取らなければ、30人に1人が家を追われることになるでしょう」
と、「フレンズ・オブ・ジ・アース」(FoE)のアサド・レーマンは言います。次期
米大統領に選ばれたドナルド・トランプと「ブレキジット」(英国のEU離脱)の支援
者ナイジェル・ファラージとの会談についてレーマンに話を聞きます。EU離脱で英国
内の環境基準が低下する可能性があるとレーマンは言います。



○米国防総省は気候変動が現実だと知っている トランプは科学を無視するのか? 

http://www.democracynow.org/2016/11/15/the_pentagon_knows_climate_change_is

米国防総省の委託によってまとめられた報告書で、今後20年間に気候変動の影響によ
る戦争と自然災害で数百万人の死者が出る、世界規模の大惨事が生じる可能性がある
とする結論が出ています。米国務省の科学特使でカリフォルニア大学バークレー校の
エネルギー学教授であるダニエル・カーメンに、これに対する意見を聞きます。カー
メンは、同報告書は米国当局者たちの意見と共鳴しているとし、「クリーンエネル
ギーは[立ち退き]に対する最善の防御策です。なぜなら、我々は、貧しい地域のた
めのエネルギー資源をマイナス面まったく無しに構築することができますから」と賛
意を表します。



○気候変動否定論者が大統領に就任する前にオバマに打てる対策は?

http://www.democracynow.org/2016/11/15/what_action_can_obama_take_before

「気候変動に取り組むことが可能な人類の能力への残り時間はあとわずかです」と述
べる「フレンズ・オブ・ジ・アース」(FoE)のアサド・レーマン。オバマ大統領に
対し、任期終了前に「気候活動のレベルを上げる」よう求めています。米国務省の科
学特使でカリフォルニア大学バークレー校のエネルギー学教授であるダニエル・カー
メンにも話を聞きます。



○モロッコのもうひとつの出来事を検証:緊縮財政に対する抗議から西サハラ占領ま
で 

http://www.democracynow.org/2016/11/15/a_look_at_the_other_morocco

モロッコのマラケシュでは10月末、警察によって押収された魚を取り戻そうとした魚
売りが、ごみ収集車に押しつぶされて死亡したことを受け、数千人が街頭でデモを行
いました。ネット上で回覧されている映像には、ムフシン・フィクリが圧縮機に押し
つぶされる直前に、自分のメカジキを取り戻そうと、ごみ収集車の後部に飛び込む様
子が映っています。モロッコでの抗議行動は、2011年のアラブの騒乱中にデモを組織
した「2月20日運動」(February 20 movement)の活動家たちが呼びかけました。
フィクリの死は、2010年の「アラブの春」蜂起のきっかけとなったチュニジアの果物
売りモハメド・ブアジジの死に通ずる所があります。オランダ系モロッコ人の人類学
者でイギリスを拠点とする民主主義活動家であり、ロンドンのウエストミンスター大
学の講師でもあるミリヤム・オラフに、さらに詳しく話を聞きます。



○ニモ・バッセイが語るCOP22でのジレンマ:気温上昇が続く中 富裕国による汚染止
まらず

http://www.democracynow.org/2016/11/15/nnimmo_bassey_on_the_catch_22

世界銀行はモロッコのマラケシュでの「国連気候変動枠組条約第22回締約国会議」
(COP22)で、自然災害により毎年2600万人が貧困に追い込まれているという新たな
報告書を発表しました。気候変動により最大の打撃を受けている地域の1つは、アフ
リカ大陸です。アフリカの代表的な環境保護主義者で、ナイジェリアの「母なる地球
の健全協会」(Health of Mother Earth Foundation)代表のニモ・バッセイから話
を聞きます。バッセイには数冊の著作がありますが、最新刊はOil Politics: Echoes
of Ecological Wars(『石油政策:環境戦争の反響』)です。



○必見:バーニー・サンダースがホワイトハウス前でサプライズ演説 ダコタ・パイ
プラインとトランプに「ノー」

http://www.democracynow.org/2016/11/16/stop_the_dakota_pipeline_bernie_sande
rs

ダコタ・アクセス・パイプラインに反対して300 以上の都市でデモが行われた15 日
のグローバル・アクション・デーにバーニー・サンダース上院議員がホワイトハウス
前で行ったサプライズ演説をお届けします。サンダースは、「いまこそ、我々は米国
先住民に対して新しいアプローチを取るべき時だ。先住民の土地にパイプラインを通
してはなりません」と述べ、先住民の主権的権利を尊重するよう要求しました。さら
に、政治家達に向け、清浄水へのアクセスを保護し、気候変動が現実に起きているこ
とを認め、化石燃料から持続可能なエネルギーへの抜本的な変換への支持が必要だと
説きました。



○ジェフリー・サックス:トランプがパリ協定から脱退すれば 米国は世界ののけ者
に

http://www.democracynow.org/2016/11/16/jeffrey_sachs_the_us_will_become

今日の デモクラシーナウ!は、国連気候変動サミット開催中のモロッコのマラケ
シュからお送りしています。米国の気候変動特使のジョナサン・パーシングの話で
は、いまだにドナルド・トランプ次期大統領の政権移行チームの誰からも米国の気候
変動政策について話し合おうという連絡がはいっていません。世界気象機関(WMO)
が 2016 年は観測史上最高温度を記録するという予想を発表したばかりですが、トラ
ンプはパリ気候変動協定からの脱退を断言してきました。「脱退は法的に不可能です
し、政治的にも大失敗になるでしょう」と、経済学者でコロンビア大学地球研究所長
のジェフリー・サックスは言います。「もしもドナルド・トランプが自分が口にして
きた通りのことを実行すれば、米国は大騒動となるでしょう。」



○ジェフリー・サックス 若い活動家達による米国政府と化石燃料業界の提訴を称賛

http://www.democracynow.org/2016/11/16/jeffrey_sachs_praises_the_youth_activ
ists

オレゴン州ユージーンの連邦判事は、21 人の米国人の若者がオバマ政府に対して起
こした提訴は審理可能だと裁決しました。訴訟は、米政府が何十年間も気候変動につ
いて知っていながら対処を怠り、提訴人である子供やティーンエージャーたちの安全
な将来を手にする権利を否定したと主張しています。「提訴人たちは、米国政府が若
者達の安全を維持する適切な気候変動計画を立てられなかったことで、自分達の基本
的な適正手続きの権利が侵害されたと申し立てており、極めて重要な訴訟です」と、
経済学者でコロンビア大学地球研究所長のジェフリー・サックスは言います。



○ジェフリー・サックス:バーニー・サンダースやキース・エリソンのように真実を
語る民主党が求められている

http://www.democracynow.org/2016/11/16/jeffrey_sachs_we_need_a_democratic

経済学者のジェフリー・サックスは、「バーニー・サンダースは間違いなくドナル
ド・トランプに勝っていたと思う」と言います。民主党は米国をドナルド・トランプ
に渡してしまったのかという質問に対しては「民主党は前世の間に、自分達の党を過
度にウォール・ストリートに手に譲り渡してしまった。バーニーのように真実を語る
民主党が必要です」と答えました。さらに、キース・エリソンの民主党全国委員会新
会長就任を支持すると言います。



○ダコタ・アクセス・パイプラインの抗議 300 都市に拡大 建設継続を求めるパイ
プライン所有会社

http://www.democracynow.org/2016/11/16/nodapl_protests_spread_to_300_cities

15 日 世界各地の数百の都市で建設費 38 億ドルのダコタ・アクセス・パイプライン
への抗議活動が行われました。多くの集会が呼びかけの対象にしたのが、地元の陸軍
工兵司令部事務所でした。陸軍工兵司令部は今のところ、エナジー・トランス
ファー・パートナーズ社(Energy Transfer Partners)のミズーリ川底の掘削に対し
最終許可を拒否しています。陸軍工兵司令部と内務省は「偉大なスー族から土地所有
権が剥奪されてきた歴史を鑑みて、さらなる検討と分析を保証すると決定」したと共
同発表しています。対するエナジー・トランスファー・パートナーズ社は、同社には
陸軍工兵司令部の許可やその今後の措置の有無に関わらずダコタ・アクセス・パイプ
ラインを建設する権利がすでにあるとする裁判所の命令を求めています。15 日のア
クション・デーの準備を支援した「地球を尊重しよう」(Honor the Earth)の全国
キャンペーン代表タラ・ハウスカに感想を聞きます。



○ダコタ・アクセス・パイプラインに抗議する先住民活動家 手錠をかけたまま犬の
檻に 6 時間拘留

http://www.democracynow.org/2016/11/16/indigenous_activist_zip_tied_locked_i
n

膠着状態が続くスタンディング・ロックでの警察の活動家への扱いに関する最新情報
を「地球を尊重しよう」(Honor the Earth)の全国キャンペーン代表タラ・ハウス
カが語ります。ハウスカは、「平和的なデモから出て公道に停めてあった自分の車に
乗ろうとしていた時、不法侵入罪で逮捕され」、警察にプラスチック製の手錠をはめ
られて、罪状なしで犬の檻に 6 時間拘留されました。「その後、服を脱がされての
所持品検査を受けてから刑務所に拘留され、やっとその晩遅くに罪状を言い渡され
た」と言います。



○ファーストネーションの先住民指導者ケビン・ハート:命と水の神聖なる源を保護
しなければならない

https://www.democracynow.org/2016/11/17/ex_irish_president_mary_robinson_us

カナダ先住民全国組織「ファーストネーションズ議会」(The Assembly of First
Nations)のマニトバ州地域リーダーのケビン・ハートに、石油パイプラインが水と
気候にもたらす悪影響について聞きます。ハートはマラケシュで行われている国連気
候変動サミットに参加しています。「国境の北のカナダでは、ファーストネーション
の人々、先住民達は、すべての階層の人々、非白人種やさまざまな信仰を持つ人々と
同じように、カナダのみならず米国におけるパイプラインの将来に並々ならぬ懸念を
抱えている」と言います。



○元アイルランド大統領メアリー・ロビンソン: 「パリ協定」から脱退すれば 米国
は無法国家と同じ

https://www.democracynow.org/2016/11/17/former_irish_president_mary_robinson
_on

本日のデモクラシー・ナウ”!はモロッコのマラケシュで開催されている国連の気候
変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)からの中継です。この会議は世界190カ国の
代表が、昨年から協議されてきた「パリ協定」をどのように執行するかについて協議
するため集まりました。しかし、米国でドナルド・トランプが次期米大統領に選出さ
れたことで、その先行きが不透明で会議は混乱しています。トランプは選挙運動中、
同協定からの脱退を誓っており、長年にわたり気候変動説を否定しています。本日
は、1990から1997年までアイルランドの大統領を、そして1997から2002年まで国連人
権高等弁務官を務めた、メアリー・ロビンソンに話を聞きます。彼女は現在、「メア
リー・ロビンソン気候正義基金」の理事長です。



○メアリー・ロビンソン:第二次世界大戦以来最悪の難民危機の原因の一部は気候変
動にある

https://www.democracynow.org/2016/11/17/mary_robinson_worst_refugee_crisis_s
ince

トランプ次期米大統領は選挙運動中、シリアおよび彼が「テロリスト輩出国」と呼ぶ
国々からの移民受け入れを完全停止するすると繰り返し発言しました。11月15日、ト
ランプを支持した政治資金団体「グレート・アメリカPAC」(Great America PAC)の
スポークスマンが、第二次世界大戦中に日系米国人を強制収容したことを例に挙げ、
ムスリム移民の登録義務案を擁護しました。本日のゲスト、メアリー・ロビンソン
は、このような政策は「世界的な現実とは全く矛盾する」と言います。「多様性を認
める社会がもっと増えることが大切なのに、それにも逆行しています。」ロビンソン
は、1990から97年までアイルランドの大統領を、そして1997から2002年まで国連人権
高等弁務官を務めました。



○元アイルランド大統領メアリー・ロビンソン: モロッコの西サハラ占拠を語る

https://www.democracynow.org/2016/11/17/former_irish_president_mary_robinson
_on

本日はモロッコからの中継ですが、元国連人権高等弁務官メアリー・ロビンソンに、
ほとんど注目されずにきた問題について話を聞きます。それはモロッコの西でモーリ
タニアの北に位置するスペインの元植民地、西サハラを、モロッコが41年間占拠して
いる問題です。



○WTF: 気候変動活動家が世界の指導者に問う 世界温暖化問題対策のための「資金
はどこ?」

https://www.democracynow.org/2016/11/17/wtf_climate_activists_ask_world_lead
ers

国連は気候変動の問題対策および世界温暖化被害者を補償するための資金として1000
億ドルを準備したいとしています。しかしモロッコのCOP22に集まった活動家ら
は、世界各国が約束する寄付額があまりにも少なすぎると語ります。11月16日、活動
家らは「WTF」(Where's the Finance−資金はどこ?)というプラカードを掲げ抗議
しました。「最悪なのは、気候変動対策のためには1000億ドルでも全く足りないとい
う事実です」と、アトランティック大学の学生を中心とした環境保護団体「アース・
イン・ブラケッツ」(Earth in Brackets)のアニーサ・カーンは言います。「対策
には数兆ドルが必要なのです。」この抗議活動について、元アイルランド大統領のメ
アリー・ロビンソンの反応を聞きます。ロビンソンは1990から97年までアイルランド
の大統領を、97から2002年まで国連人権高等弁務官を務めました。



○「絶対に諦めてはならない」: ヒラリー・クリントンが ドナルド・トランプへ
の敗北宣言の後初のスピーチ

https://www.democracynow.org/2016/11/17/never_ever_give_up_hillary_clinton

11月15日、ヒラリー・クリントンが先週の大統領選投票日以来初めて公開スピーチを
行いました。クリントンは一般投票では約200万票近くの差で勝利したものの、選挙
人数が及ばずドナルド・トランプに敗れました。クリントンは現在、一般投票の得票
数ではジョン・F・ケネディがリチャード・ニクソンを破ったときよりも大きな差を
つけています。クリントンは、以前勤務していたマリアン・ライト=エーデルマン創
設のNPO「子ども保護財団」(Children’s Defense Fund)のガラでスピーチを行い
ました。



○バーニー・サンダース トランプにバノン指名を翻し 人種差別 性差別 ホモ
フォビアを拒否するよう求める

https://www.democracynow.org/2016/11/17/bernie_sanders_calls_for_trump_to_ax

11月15日夜、大統領選以来初めて、バーニー・サンダース上院議員が重要な演説を行
いました。米民主党予備選でクリントンに対抗して出馬して以来、サンダースはワシ
ントンで最も重要な民主党議員となりました。15日、サンダース議員は上院での指導
的地位のひとつであるアウトリーチ委員長に任命されたのに加え、上院予算委員会の
筆頭委員にも再任されました。今回の演説でサンダース議員は、様々な問題で時期大
統領と協力できるとしながらも、スティーブ・バノンの首席戦略官指名を翻すようト
ランプに求めました。バノンは保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」
の元会長です。



○サンダース議員のアドバイザー:トランプの首席戦略官スティーブ・バノンは市民
の敵であり ヘイトの守護者

https://www.democracynow.org/2016/11/17/sanders_adviser_larry_cohen_trump_ad
viser

ラリー・コーエンは、バーニー・サンダース陣営の元上級アドバイザーで、現在はサ
ンダースの主要スタッフが中心となり立ち上げた進歩派政治グループ「私たちの革
命」(Our Revolution)の理事長を務めています。コーエンは、ドナルド・トランプ
が「ブライトバート・ニュース」のスティーブ・バノンを首席戦略官に任命したこと
は、トランプ政権では、「市民の敵であり、米国を分割する」人物が中心にいること
になると語っています。



○カリフォルニア州上院議長 気候変動から移民問題まで同州がトランプに対抗する
準備を語る

https://www.democracynow.org/2016/11/17/california_senate_president_on_how_h
is

トランプが「ブライトバート・ニュース」のスティーブ・バノンを首席戦略官に任命
したことで、バーニー・サンダース上院議員はその任命を覆すよう求めていますが、
多くの議員がサンダースに賛同しています。「長年、人々を分断させ争う種を自らま
いてきた人間を起用したのですから、極めて後ろ向きな意思を世界中に表したことに
なります」と、今期カリフォルニア州上院議長を務めるケビン・ド・レオン議員は言
います。「これは真の米国の姿ではありません」



○サンダースとクリントン支持者が トランプ政権下で米民主党が進むべき道につい
て討論

https://www.democracynow.org/2016/11/17/sanders_clinton_supporters_debate_th
e_path

モロッコのマラケシュで、バーニー・サンダースと米民主党のトランプ政権への対策
について、全米看護師連合(National Nurses United)のローズアン・デモロ事務局
長と、バーニー・サンダース上院議員の元上級アドバイザーで、現在は進歩派政治グ
ループ「私たちの革命」(Our Revolution)理事長を務めるラリー・コーエン、そし
て今期カリフォルニア州上院議長を務めるケビン・ド・レオン議員が議論します。



○トランプ当選を受け 200ヶ国がパリ協定施行は「緊急を要する義務」と表明

https://democracynow.org/2016/11/18/after_trump_elected_nearly_200_nations

本日のデモクラシー・ナウ!はモロッコのマラケシュで開催中の国連気候変動枠組条
約第22回締約国会議(COP22)から中継です。会議ではパリ気候協定施行は「緊急を
要する義務」だとする宣言に約200ヶ国が賛同しました。パリ協定からの米国の脱退
を公約し、気候変動は中国が作り出したでっちあげだと発言したドナルド・トランプ
が次期米大統領に当選してからわずか1週間です。一方、気候活動家たちは気候変動
会議の企業スポンサーに対して抗議活動を行いました。



○アフリカ最後の植民地:モロッコ君主制 占拠した西サハラで新自由政策に邁進

https://democracynow.org/2016/11/18/africas_last_colony_moroccos_monarchy_pu
rsues

本日のデモクラシー・ナウ!はモロッコのマラケシュで開催中の国連気候変動枠組条
約第22回締約国会議(COP22)から中継です。陽の目が当たることがまれな問題、多
くの人々がアフリカ最後の植民地だと考えている、モロッコで41年続く西サハラ占拠
を取り上げます。イギリスに拠点を置くアルジェリア人活動家で英国団体「窮乏との
戦い」(War on Want)の北アフリカ・西アジア上級プログラム担当職員であるハム
ザ・ハムシーンに話を聞きます。ハムシーンは先日、占拠されている西サハラに入ろ
うとしましたが、モロッコ当局に阻止されました。



○東ティモール大臣コンスタンチオ・ピント 25周年を迎えたサンタクルス虐殺事件
を振り返る

https://democracynow.org/2016/11/18/east_timor_minister_constancio_pinto_ref
lects

国連気候変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)を取材中のデモクラシー・ナウ!
は、東ティモールの商工・環境大臣のコンスタンチオ・ピントに話を聞きました。東
ティモールは何十年も西サハラと対比されてきました。ティモールはインドネシア
に、西サハラはモロッコに、いずれも1975年に占拠されました。いずれの住民も自決
を問う国民投票実施を求める国連安全保障理事会決議を支持し、東ティモールは1999
年に国民投票を獲得し圧倒的多数で独立しました。しかし、西サハラの人々はいまな
お国民投票の実施を要請し続けています。コンスタンチオ・ピント大臣は東ティモー
ルから到着したばかりですが、11月12日には故国でサンタクルス事件25周年記念式典
に参加しました。インドネシア軍が米国製の武器を使用して襲撃を行い、270人の
ティモール人を射殺した事件です。ピントはこの時、銃撃を受けた平和な行進を組織
した指導者の一人でした。



○なぜ世界は私たちに対して国境を閉ざすのか? モロッコに住む13歳シリア人難民
が懇願

https://democracynow.org/2016/11/18/syrian_refugees_in_morocco_it_would

ドナルド・トランプは閣僚人事を進行中です。彼の移民政策が標的にしているコミュ
ニティの1つ、シリア難民について見ていきます。選挙戦で、トランプは彼らを「テ
ロリスト」と呼び、米国内で暴力的行為を行なっていると事実に反する非難を行い、
シリア難民および彼のいう「テロを起こしがちな国」からの移民の米国への受け入れ
をすべて打ち切ると繰り返し述べました。5年間にわたるシリア内紛により紛争前の
人口の約半数が家を追われ、600万人以上のシリア人がシリア国内難民、500万人近く
が国境外で難民になっています。50万人近くのシリア人が現在も続く戦争で命を落と
しました。本日デモクラシーナウ!の放送を中継しているモロッコには、推定で数千
人のシリア難民がいると言う人もいますが、正確な人数の把握は困難です。プロ
デューサーのディーナ・ガズダーは17日の夜、マラケシュでシリア難民に話を聞きま
した。



○南半球の発展途上国 有言実行で「気候破局」を回避するよう先進国に圧力

https://democracynow.org/2016/11/18/global_south_pushes_developed_nations_to

先日、グリーンピースは、2年目の干ばつで苦しむインドでの大気汚染による死者数
は中国を上回ると報告しました。発展途上国での気候変動の影響を点検すると共に、
先進国に排出量削減や適応資金支出の目標達成に向けて圧力をかける途上国の役割を
見ていきます。フレンズ・オブ・ジ・アース・インターナショナル(FoE)の気候正
義とエネルギー担当コーディネーターでモザンビークに拠点を置くディプティ・バッ
トナガ―とヒンズー紙の上級アシスタントエディターのビドヤ・ベンカットに話を聞
きます。



○COP22に参加中のマーシャル諸島詩人:2℃で私の島は沈む

https://democracynow.org/2016/11/18/marshall_islands_poet_to_un_climate

モロッコで開催されている国連の気候変動枠組条約第22回締約国会議(COP22)に参
加し、気候変動の影響に光を当て行動を促している詩人の一人、マーシャル諸島の詩
人で気候活動家のキャシー・ジェットニル=キジナーが、自作の詩2 Degrees(『摂氏
2度』)を朗読します。気候学者によると、温室効果ガスの排出を即刻そして飛躍的
に抑制する最良のシナリオでも、今後数十年で地球の表面温度は最低2℃上昇しま
す。「気候変動会議で、同僚から2℃が気候変動交渉の基準だと聞きました。私は彼
に2℃なんて危険な賭けだと言いました」とジェットニル=キジナーは言います。
「2℃では、私の島であるマーシャル諸島はすでに海に沈んでしまいます。ですか
ら、私たちの首脳は1.5度を推進しているのです」





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