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牧子嘉丸のショート・ワールド(36) : ざっくばらんホンネ対談―民心党は意味深党?
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    第36回 2016年11月1日

ざっくばらんホンネ対談―民心党は意味深党?

司会―きょうは民心党のノダ幹事長を迎えて、ざっくばらんにホンネを聞きたいと思います。さっそくですが新潟県知事選で、元民心党のコメヤマさんが野党統一候補で当選したのに、連合に謝罪されたというのは本当ですか。

ノダー本当です。

司会―理由は?

ノダー連合は原発再稼働派の自公候補を推していたのに、終盤になってレンホウ代表が応援に駆けつけたからです。

司会―どんなふうに謝罪したんですか。

ノダー私は止めたのに、レンホウが言うことを聞かなかったといっておきました。

司会―なぜレンホウさんは急に応援に行ったんですか。

ノダーもちろんコメヤマ候補が勝ちそうだったからです。それで勝ち馬にのりたい一心で、「わたし行ってきまーす」てな調子で行きました。

司会―それだけのことなんですか。たとえば、原発再稼働を争点にして、これからは反対していくなどという主張を展開するとか。

ノダーそんなものありませんよ。だから、東京10区の補欠選挙ではワカサに勝てそうにないから、応援に行かなかったでしょう。

司会―へーそうなんですか。あの選挙で野党幹部が勢揃いした街頭演説に、肝心の野党統一候補のスズキさんが姿を見せなかった。あれもノダさんの差し金ですか。

ノダーいや、べつに行っても行かなくてもよいというので、行かなかっただけでしょう。

司会―しかし、自分の応援に各党の幹部クラスが来ているのに、本人不在じゃ話にならんでしょう。それって、普通の市民道徳・倫理から言っても失格でしょう。

ノダーだって、私みたいな人間が幹事長してるんですから、そんなもの求められても困りますね。

司会―いやいや、困るのはこっちのほうなんですが。結果として、民心党は知事選も含めて三連敗になるのですが、いささか厳しいスタートですね。

ノダーいや、新潟で自公に勝っちゃったんで、補選で連敗して正直ほっとしてるとこですよ。

司会―えー。民心党ってそんな党なんですか。

ノダーだいたい、やらなくてもいい総選挙をやって、当時の民主党を大敗させ、自民党に勝ちを献上した私が幹事長に返り咲いているぐらいですから。

司会―それってどういう意味ですか。

ノダーどういう意味って、国民はもとより党内の誰も私に期待してないということですよ。

司会―なるほど、そういうマイナス地点からスタートして、国民にも党内にも信頼を回復していくという背水の陣の覚悟をおっしゃてるんですね。

ノダーとんでもない。そんなことどうでもいいんです。私は自民党内から信頼されてるんですから。

司会―え、えー。ノダさん大丈夫ですか。そんなこと言って。

ノダーだって、ホンネ対談でしょう。

司会―いや、そりゃそうですが。オカダ代表のときはもっと対決姿勢もあり、野党統一への意気込みも感じられましたが。

ノダーオカダさんはダメです。あの人は筋を通す人だから。レンホウも言ってたでしょう、思いきり面白くない男だって。

司会―面白い、面白くないはどうでもいいですが、やはり政治家は筋を通すのが、やはり筋でしょう。

ノダーそこがダメなんですよ。TPPだって、ある時は反対、今は大賛成。そんなもんでしょう。臨機応変にいかなきゃ、それが政治家というもんです。

司会―それは自民党でしょう。では、ノダさんの考える民心党の政治戦略は何なんですか。

ノダー簡単ですよ。連合幹部と組んで、野党統一をぶちこわすこと。とにかく、共産党とはいっしょにやらない。そのために幹事長に選ばれたんですからね。その期待だけは絶対に裏切るわけにはいかない。

司会―ノダさんを前にして、失礼ですが、いまや連合は完全に自民党の別働隊と言われてますよ。

ノダー本当に失礼な質問だな。連合の幹部が聞いたら怒りますよ、別働隊だなんて。別働隊じゃなくて、正真正銘の本隊なんです。メイ・デーにアベ首相を招いたり、様々な労働法案でも反対するふりをしてるだけでしょう。裏ではツーカーなんです。こんな権力べったりの労働組合、世界にありますか。

司会―そりゃ、ないでしょうな。それはふつうUNIONとは言わない。

ノダーじゃ、なんと言えば。

司会―やはり、RENGOでしょうね。でも、民心党があんまり組合にふりまわされていると、昔の社会党みたいに国民から見放されてしまいかねないですね。

ノダーまあ、国民から見限られてもどうってことないんです、自民党と財界から見放されなきゃ。これがマツタケ政経塾の教えです。まあ、民心党は意味深党なんて、ね。

司会―せっかくレンホウ代表で清新な民心党がスタートするかと思ったのですが、ノダさんの再登板でがっかりした人が多かったように思います。結果、やはり低迷・混迷していますね。

ノダーあれはただの目立ちたがり屋で、都知事のコイケほどの実力もない。ただキイキイ言ってるだけの女です。自分の国籍問題も処理できないで、代表になるなんて。それで、勝手にレンホウ・ゴーにしないためにも、私と連合がしっかり手綱を握っておるわけです。これをノダレン・ゴーと言っています。

司会―そうですか。ますます期待がもてなくなりました。きょうはどうも。最後はゾッとしない洒落で締めてもらってありがとうございました。

ノダーじゃ賞めてもらったので、最後にもうひとつ。ノダは蓮の花を咲かせるためにレンコンになってがんばっておるノダ。どう。

司会―どおりで頭の中はスカスカみたいですね。おかえしに、ノダさんには一日も早いご退場をみんな願っているノダ。


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