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差別助長の政治こそ問題〜「土人発言」大阪府警本部前で抗議行動

    大椿裕子

 沖縄県東村高江で、ヘリパッド建設に反対する市民に対し、大阪府警の20代の機動隊員が、「土人」「シナ人」と侮蔑的な発言をしたことを受け、10月19日(水)17時から、大阪府警本部前で抗議行動が行われ、約70名が参加しました。通常、抗議行動が始まるとすぐさま止めに入る大阪府警も、この日はテレビカメラを意識してか遠巻きから様子をうかがっていました。

 参加者からは次々と悲しみと怒りに溢れたアピールが行われ、そびえ立つ大阪府警のビルに向かって、「大阪府警は大阪帰れ」「大阪府警は謝罪しろ」「沖縄差別を許さない」などの力強いシュプレヒコールが繰り返されました。

 印象的だったのは、大阪府警の傲慢で、暴力的かつ差別的な言動の根源は、維新の会による政治を許してきた大阪の状況にあるのではないかと話す人々が多くいたことです。最近大阪で起きた市場ずしや阪急バスによる韓国人差別、道頓堀で起きた韓国人旅行者に対する暴行、「本日は多数の外国人のお客さまが乗車されており、大変混雑しておりますので、日本人のお客さまにはご不便をおかけしております」と車内アナウンスを行った南海電鉄の対応など(全て大阪!)、差別が日常化する土壌を作って来た背景には、公務員バッシング、朝鮮学校への補助金停止など差別と対立を煽ってきた維新政治が影響しているとの発言も行われました。

 抗議行動参加者からこのような指摘が行われた直後、松井一郎大阪府知事は、「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様。」とツィートしhttps://twitter.com/gogoichiro/status/788714332670402560、「差別を容認しているのと同じ」と批判が殺到しました。翌10月20日の記者会見 https://www.youtube.com/watch?v=u6qPzhVQ-n4&feature=share でも、差別発言を行った機動隊員を擁護する発言を繰り返し、ヘリパッド建設は「決まったことだ」とし、抗議する反対派の市民に対し「反対行動があまりにも過激なんではないか」と批判をしました。

 橋下徹元大阪市長が、「米軍は風俗の活用を」と発言した時から、維新の会の中で「沖縄差別」が受け継がれていることがよくわかります。20代機動隊員による差別発言は、個人の資質の問題に落とし込められるものではなく、「沖縄差別」を内包する、大阪府警の、大阪の政治の、ひいては日本政府の体質に起因しています。大阪府警機動隊の沖縄からの撤収を求め、今後も大阪から抗議の声をあげていきます。


Created by staff01. Last modified on 2016-10-20 20:40:22 Copyright: Default

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