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パワハラにはストライキ!〜女性たち決起「強くなれた気がする」
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パワハラにはストライキ!〜女性たち決起「強くなれた気がする」

動画(11分)

 怒鳴られたりセクハラ発言で苛められてきた女性事務職員7人が、5月に組合を結成し、東京東部労組に加盟した。彼女らの職場は「東京都個人タクシー協同組合新東京支部」、墨田地域の個人タクシー乗務員440人の事務作業を一手に担っている。しかし、組合をつくったものの、森支部長・宮口副支部長は反省するどころか、パワハラ・セクハラの事実を認めず、組合活動の妨害ばかり行ってきた。そのため、組合はついに9月5日ストライキを決行することにした。

 この日は、乗務員全員が集まる「特別講習会」が曳舟文化センターで開かれる。ここで行動を起こすことは、組合の声を届ける絶好のチャンスだった。しかしストライキは生まれて初めて。委員長の中村未緒さんは、「胃が痛くなり眠れず心臓がドキドキだった」という。他のメンバーも表情が固く、緊張しまくっていることがよくわかった。


 *森支部長(左)と東京東部労組・須田書記長

 この日の「特別講習会」で彼女たちは受付業務を行うことになっていた。しかし、その始業時12時からストライキに入り業務を拒否。会場の中にいた森支部長にストライキ通告すると、森支部長は激高して取り乱してしまった。森支部長が一瞬、会場外に出てきた。そのため、集まった約80人の「パワハラをやめろ」のシュプレヒコールをまともに浴びることになった。

 その後約1時間、組合の女性たちは、講習会にやってきたタクシー乗務員に声をかけ、「臨時総会で解任決議を議題に上げることを求める署名」を呼びかけた。個人タクシー乗務員は、ほとんどがシルバー世代。丁寧に話を聞いてくれる人が多く、この日だけで200人以上の署名が寄せられた。職場の全員が組合員であり、しかも支部員(乗務員)の多数が組合側についた。パワハラ幹部はいっそう孤立することになった。

 こうして炎天下の2時間のストライキ行動は成功裏に終了した。涙ぐむ組合員もいた。しかし、最後のシュプレヒコールと「団結ガンバロー」では、すがすがしい笑顔になっていた。

 中村未緒委員長(写真)はインタビューでこう語った。「やってよかった。組合の力ってすごいと思った。もう怒鳴られたり、背面監視されたり、信用されていない状況を終わりにしたい。明日は堂々と会社に行くつもり。みんなの支援をもらって大分強くなれた気がする」と胸を張っていた。(M)

*組合正式名 : 全国一般東京東部労組個人タクシー協同組合新東京職員支部 TEL03-3604-5983


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