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高浜原発再稼働の日「殺すのか!」と叫ぶ人も〜2.26金曜行動レポート

    木下昌明

動画(6分)

 2月26日金曜日、原発の大惨事からもう5年を迎えようとしている。官邸前の抗議行動では、この日再稼働した高浜原発への怒りのコールが目立った。スピーチでも、ボルトのゆるみで6万ベクレルの冷却水がもれた問題を追及する声が多かった。「殺すのか!」と叫ぶ女性もいた。

 何度かスピーチする姿を撮ったことのある若い4人のファミリーが、今夜もそろって国会前でスピーチとコールをした。最初に彼らをみかけたのは、雨のふりしきるなか大きなおなかを抱えた夫人が、男の子に後ろから抱きつかれたままスピーチしていたのをおぼえている。おなかの子は女の子でいまは夫に抱かれていた。尋ねるともう「8カ月になる」という。(写真)

 前々日(2月24日)のレイバーネットTVで「あれから五年〜フクシマからの避難者は今」と題するテーマで、二人の福島の女性が出演していた。なかで木田節子さんが自分の娘さんの話をされたことがショックだった。彼女は妊娠していたが、途中で成長が止まった(死んだ)と医者にいわれ中絶した、と。そのことがあって、彼女の周囲で「わたしも」「わたしも」と中絶した若い女性が多いと知らされた。なかには6カ月で中絶した胎児は片手片足がなく、残った足の指も3本しかない子だった、と……話をされた。

 フクシマもいよいよヒロシマとナガサキと同じ道を歩みはじめたのか。放射線(能)のおそるべき威力が顔をのぞかせはじめた。(*)

 その放送のあとだったので、ファミリーの8カ月の子がすくすく育つことを祈らずにはいられなかった。経産省前テントは、この日で「1630日」になった。

 反対の声を上げなくなったら、日本は滅びていく。

*1957年につくられた亀井文夫監督のドキュメンタリー映画『世界は恐怖する―死の灰の正体』でホルマリン漬けにされた奇形児たちが再び問題になってきた。

レイバーネットTV「あれから五年〜フクシマからの避難者は今」アーカイブ


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