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超党派の市民でチャレンジ!〜八王子市長選に五十嵐仁さん立候補

 7月の参議院選に影響を与えると注目されている市長選が、宜野湾市・八王子市・岩国市で始まっている。宜野湾市と八王子市は1月24日が投開票日だ。その八王子市の市長選に市民候補で出馬したのが五十嵐仁さんである。レイバーネットTVでは、2014年9月に五十嵐仁さんを呼んで「イガジン、安倍『改造内閣』を斬る!」を放送するなど、2度にわたって出演してもらった。そのご縁もあり、さっそく推薦母体である「平和・くらし・環境 八王子市民プロジェクト」にお話を伺った。以下、その話をまとめた。(報告 M.K)

 現職の石森孝志市長(自民・公明・連合東京 推薦)に対して、超党派の市民プロジェクトは、新人の五十嵐仁さんの立候補を発表したのが12月18日だった。五十嵐さんは政治学者で、法政大学大原社会問題研究所の前所長。長年にわたり、学者の枠におさまらず、社会的な発言を記した著書も多い。近年は独断的な安倍政権への批判、特に安保関連法の強行採決後は街頭へ出て、自らの思いを積極的に語っていた。しかも、30年以上も八王子市に住む市民である。

 もともと八王子には超党派の緩い市民組織ほか、複数の市民グループがあり、10月くらいから市長選に自分たちの候補を立てようと話し始め、超党派の市民をつなぐ「平和・くらし・環境 八王子市民プロジェクト」が誕生した。

 11月に五十嵐仁さんに候補を絞り打診し、本人の承諾を得たのだった。特定の政党の推薦はとらず、超党派の幅広い市民の支援を呼びかけ、現職との一騎打ちにチャレンジする。

 この呼びかけに応えて、告示第一日目には憲法学者で慶應義塾大学名誉教授の小林節氏、元日弁連会長の宇都宮健児氏、維新の党 初鹿あきひろ衆院議員・真山勇一参院議員、有田芳生参院議員、福島みずほ社民党副党首、共産党小池晃参院議員、生活者ネットワーク山内礼子都議など、野党超党派で応援に入った。また山本太郎参院議員、経済学者の浜矩子さん、作家の森まゆみさんほかの著名人から続々と応援メッセージが寄せられている。

 残念ながら過去の市長選の投票率は34%台。有権者の3人に2人が投票に行っていない。とりわけ20代はわずか10数%と、多くの人が主権を行使していない。仕事や生活に追われながら将来に不安を抱える世代、子育ての苦労が少しでも軽くならないかと悩む世代こそ、市長を自ら選んでもらいたい。開発を重視し、「復活から成長へ」と説く現職か、平和・くらし・環境を重視し、「困っている人を見捨てない」という新人か。

 八王子は、安倍内閣の副官房長官をつとめる萩生田光一衆議院議員の地元で、自公の地盤が固いといわれる地域だ。しかし、身近な問題と政治のつながりを知り、自分ゴトとして投票に行く市民が増えれば、政治の動向は大きく変わる可能性がある。今年は未来を決する大事な選挙が続く。一人ひとりが投票に行って、自分たちの未来を選びとってほしい。主権者は1人1人の市民であり、人々が動けば世の中は必ず変えられるはずだ。
(写真は「いがらし仁」HPおよびFBから)

●レイバーネットTV(イガジン出演番組)

●いがらし仁 第一声演説(1/17)

●いがらし仁ホームページ


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