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福島の青年、臨時採用教職員の実態は?〜福島県教組 押部青年部長に聞く

     湯本雅典

動画(3分38秒)

 11月7日、8日、福島県郡山市で「福島県教組青年部教育労働者研究集会、臨時採用教職員全県交流集会」が開催された。集会に先立って、押部香織青年部長(臨時採用教職員部担当、障がい児教育部担当/写真)に話を聞いた。

 福島県教組青年部が行ったアンケートによると、「今のようなはたらき方を定年まで続けることが可能だと思いますか」の問いに、「可能だと思う」が32%、「可能だと思わない」が38%、残りが「わからない」という回答があった。その原因を押部さんは、「学力向上や部活などで、忙しすぎる状況が蔓延していること」をあげた。押部さんは、青年部長になって以降県内約600校以上の公立学校現場をまわったが、「仕事が忙しくて面会できない」青年教職員もいたというほどだ。そして、来年度からは、新人事考課制度(業績評価制度)が本格実施する。押部さんは、「ますます仕事に『はげむ』教職員が奨励され、青年教職員の心がおいつめられるのでは」と心配する。

 また、臨時採用教職員の置かれる状況も厳しい。押部さん自身正規採用されるまで6年間臨時採用教職員だった。その時は、「来年どうなるか」という心配ばかりだったという。さらに、福島県の臨時採用教職員の場合賃金が33歳で頭打ちという実態がある。「同じ仕事をしているのに賃金に大きな格差がある」という不満は、「本務教職員にも向けられるほど」だという。

 今回の研究交流集会では、青年部の本務教職員と臨時採用教職員が同じ分散会で交流する場が設定された。これは福島県内の様々な分断を乗り越える大切な取り組みであり、県教組はこの集会を毎年開催している。そして、今年もこの集会で組合の新規加入者が生まれた。(取材:11月6日)


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