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    第25回 2015年11月1日

クローズアップ未来〜只野只雄さんに聞く野党統一の行方


 *写真=8.30国会包囲大集会

国屋 みなさん、今晩は。「クローズアップ未来」の時間です。司会の国屋チエです。今夜は来年参議院選挙にむけた野党間の協力問題について市民の立場からお話を伺っていきます。ゲストには特に何のご専門もなく、また政治についてはまったくのシロウトで、その生き方もこれといった思想信条もお持ちでない、まさに平凡な庶民一般ピープル一筋に長年生きて来られた只野只雄さんです。よろしくお願いします。

只野 こちらこそ。パンピーの只野です。

国屋 さて、パンピーいや只野さん。さっそくですが、野党の統一問題で今一番反響を呼んでいるのは共産党の国民連合政府案ですね。

只野 正直驚きました。宮本さん時代を知っている私なんか、志位さん除名になるんじゃないかと心配したほどです。それぐらい思い切った提案じゃなかったですか。

国屋 何と言っても、野党のなかでは一番スジを通す政党でしたからね。

只野 そうなんです。あんまりスジばかり通しすぎて、あやうく骨と皮ばかりになりかけたんですが、最近ようやく肉がついてきました。うまいこと言うでしょう。

国屋 ええ、それで何が共産党を変わらせたんでしょう。

只野 やはり総がかり行動や特に何と言ってもシールズの若者の運動が、共産党のスジを柔らかくしたと思いますよ。私なんかも安いスジ肉を買ってきてはたたいたりもんだり煮込んだりしますが、結構いい味になるんですよ。でも、これって全然関係ない話しですね。

国屋 ハイ、おっしゃる通りです。で、これについていろんな批判もでてますね。

只野 選挙目当てだとか、自衛隊・日米安保は凍結していいのか、とかいろいろあります。じゃ、一番いいのは何も講じないないことで、結局今まで通りというこになってしまいます。まさにそれこそ自公の思う壺です。

国屋 それじゃ、民主党と同じですよね。

只野 国屋さん、そんなことここで言ってもいいんですか。

国屋 もちろん、ここはLNTですから。本当のことしか言えないんです。

只野 あそうか。NHKと勘違いしてた。このレイバーネットTVはいいよね。真実満載でおまけに聴取料もとらないし。最近は「車窓から」なんてテレビ朝の真似なんかして、あっちよりずっと面白い。それで何の話しだっけ?

国屋 本来なら来年の参院選にむけては野党第一党の民主党が各党に呼びかけるべきではないでしょうか、ということです。

只野 そうですよ。戦争法案が国会で闘われていたときは、どこに雲隠れしていたか分からなかった前原とか細野とか、長島・長妻なんてのが今頃になってゾロゾロ出て来て、とにかく共産党との連携には反対している。

国屋 それはどういう考えからでしょうか。

只野 本質的に戦争法案に反対じゃない、むしろアベや自公にエールを送っていた連中でしょう。

国屋 しかし、国民の声としては野党は共闘を、野党は統一候補を、という声がひろまっていますね。

只野 誰が考えてもそうですよね。一人区なんて、バラバラじゃ絶対に勝ってこないんだから。みんなで協力しないとダメだなんて小学生でも分かる話じゃないですか。

国屋 でも、共産党と組んだら、保守票が逃げるとか、民主党離れが加速するとか言ってますね。あのダンボの幹事長なんか。

只野 はっきり言って、お前ら、ア(ピー)かという感じですよね。もうとっくにそんな票なんかないの。「共産党と協力するなんて、民主党もここまで落ちたか」なんてほざいていた奴がいたけど、前からずっと落ちっぱなしなのに何いってんだ。

国屋 岡田代表はどうなんでしょう。

只野 まあ、はっきりしない人ですよね。それこそ右は維新から左は共産・社民までひとまとめに束ねて、ここはひとつ政権交代に利用してやろうというぐらいな野心も情熱も感じられない政治家だね。

国屋 岡田代表は提案に対してはさかんにハードルは高いと言いながらも、選挙協力については話し合いを続けるのにはやぶさかではない、みたいなこと言ってますね。

只野 政権をともにするのはイヤだけど、票だけは欲しいというのが本音でしょう。

国屋 野党は共闘、野党は統一の国民の声も届きそうにありませんね。

只野 戦争反対、平和を守れの国民の声も自公一派に踏みにじられ、ではそれに対抗するべき野党も党利党略に陥っている現状にはちがいないと思います。

国屋 そうなると、野党協力もなんか絶望的な感じがしてきました。

只野 しかし、そこが違うんです。今回の戦争法案反対の闘争でも民主や維新がまがりなりにもあそこまでがんばるとは思わなかった。やはりシールズの若者の決起が大きかった。共産党の小池副委員長まで彼らの「本当に止める」の声に突き動かされたと正直に語っています。

国屋 なるほど。

只野 自公が慌てふためいて強行採決に突っ走ったのも、維新が東西で分裂したのも、民主の法案賛成派が隠れたのも、そして何といっても共産党が変わったのも、みんなあの大衆行動・民衆運動があったからですよ。

国屋 そこに希望があるわけですね。

只野 一人区の野党候補は喉から手がでるほどどんな党派の票も欲しい。そこに大衆運動がかかわったら、おおきなうねりが出てくる可能性があります。シールズの若者がコールしてるじゃないですか。「言うこと聞かせる番だ、俺たちが」って。国会議員だなんて大きな顔するな、決めるのはこっちだということでしょ。

国屋 本当にそうですね。下着泥棒の噂がある議員が大臣になっているし、戦争はいやだという若者に卑怯だと言いながら、自分はゲイであることを恥じてかくしているような議員もいますしね。

只野 そうです。パンツ泥棒は恥ずべき行為ですが、ゲイやLGTはなんら恥ずべきことじゃない。大体、女性のパ(ピー)ティーやらブラ(ピー)ャーを盗んで大臣だなんて。オレなんか女房のパンツは洗濯で干しても他人様のパンツなんか一度も・・。

国屋 只野さん、まあ落ち着いてください。そろそろ時間です。これからの展望を聞かせてください。

只野 政治評論家や御用メディアがいくらごまかそうとしても、庶民感覚はだませないということです。そういう意味でみんなが只野只雄になって、今までに倍する力で野党は統一、野党はまとまれの声をあげていく必要があります。最後にひとこと言いたいのはパンツ泥棒だけは許せないということです。私はね、女房のパン(ピー)はね、、、。

国屋 ハイもうわかりました。さすがに一般ピープルとして長年生きてこらただけあって蘊蓄のあるような、ないようなお話でした。今夜はこれで、さようなら。


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