石川源嗣のコラム:「国のかたち」を変える戦争法案を許さない | |
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東部労組の石川です。
東部労組機関紙2015年5月号のコラム<二言三言>に下記の文章を掲載しました。 <二言三言>2015年5月号 「国のかたち」を変える戦争法案を許さない−反戦平和の思いを引き継ぐ 先月、東部労組初代委員長の足立実さんに組合事務所に来ていただいて、お話 を聞いた。 その中でとりわけ印象に残ったのは、安倍政権に対する危惧と怒り であった。 敗戦時17歳だった足立さんは、「戦争で母親も妹も亡くした。国家 が国民をだますという経験をいやというほどしてきた。安倍はひどい。戦争国家 への本格的な移行を強く危惧する。反戦平和の運動に力を入れよう。そうしない と間に合わなくなる」と熱意を込めて話してくれた。 足立さん以外にも、ここに来て敗戦時少年で、以前は社会運動にそれほど縁がないと思われていた人たちから思い詰めたような反戦の言葉を聞く機会が多くなった。 昨年亡くなった菅原文太(敗戦時12歳=以下同様)さんは、死の1ヶ月前に病身をおして沖縄県知 事選の翁長候補の総決起集会にかけつけ、反戦、改憲阻止、反原発を表明し、安 倍政権を徹底批判した。 また宝田明(11歳)さんは「歴史の真実を伝え、憲法9 条を守り抜くことが戦争を知る世代の責務だ」と話している。 作詞家のなかに し礼(7歳)さんは、「安倍政権になって、日本はブレーキのとれた暴走列車の ように猛烈な勢いで下り坂を突っこんでいる」と語った。 大橋巨泉(11歳)さ んは、「戦争ができる国作りに協力してたまるか!」と強い意志を表明している 。 先日亡くなった愛川欽也(11歳)さんは、徹底した護憲、反戦、反原発だっ た。 大谷実同志社大学総長(11歳)は卒業式の祝辞で、「安倍政権の改憲の動 きをこのまま放っておいてよいのか」と呼びかけた。 戦争の悲惨さをいやというほど体験している戦争体験者の言葉はそれぞれ重い。 いま日本はその進路をめぐって岐路に立っている。昨年7月の集団的自衛権行使容認の閣議決定と12月施行の秘密保護法の上に、この4月末の安倍首相の訪米・首脳会談・米議会での演説、それに先立つ防衛協力の指針(ガイドライン)の18年ぶりの改定は、アメ リカに従属する戦争国家へさらに大きく踏み出し、日本の「国のかたち」を変え る質的転換をはかるものだ。 憲法9条と安保条約を超えて、地球規模で米軍の 戦争に協力し、自衛隊が派兵される。決して容認できるものではない。 また辺 野古での攻防と労働法制改悪との対峙は続いている。 戦争体験者の危惧を忘れ てはならない。「国のかたち」を変える戦争法案を許さない、戦争体験者の反戦 平和の思いを引き継ぐ決意を固めたい。(石) Created by staff01. Last modified on 2015-05-13 08:35:34 Copyright: Default |