笑い三割、感動七割〜「レイバーネットTV」松元ヒロを観て | |
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笑い三割、感動七割〜「レイバーネットTV」松元ヒロを観て堀切さとみです。 松元ヒロさん、素晴らしかったです。笑い三割、あとの七割は感動でした。チャップリンの生き様にヒロさんを重ねたジョニーHの歌も絶品。 「これだけのネタをやって、脅されたりしたことはないのですか」との会場からの質問に「なかった」ときっぱり。これだけ堂々とやっちゃうと「こいつに何か言ってもしょうがないな」と思われ てるんじゃないかな、と。 放送の前日、3・11以降、九州・宮崎県に家族と自主避難した男性と会って話をしたところでした。生まれたばかりの子どもを抱え、親戚をたよって東京から避難し四年たったが、そろそろ戻ろうかと思っているとのこと。 脱原発の信念を持つ叔父がいたこともあっての避難だったけれど 「なんで東京から避難する必要があるの?」「福島だって皆住んでるじゃない」と言われるたびに心が痛み、言葉を濁しながら暮らしてきたとのこと。叔父のように正々堂々と言えればいいのだけれど、自分はなかなか言えなくて・・・という彼に心底共鳴する自分がいました。 レイバーネットTVに松元ヒロが出るから、ぜひスタジオにおいでよと誘ったのですが、宮崎に四年暮らして久しぶりに東京に戻ったら、満員電車に乗るのが怖くなり、新宿には行けないかわりにアイフォンで観てくれたようです。痛快だったと言っていました。 テレビで売れてる爆笑問題の話も出ましたが、芸人の本業である風刺が表現できにくくなっている。「私はフリーだから出来るんです」「この会場にいる人も、失うものが何もない人たちでしょ」とヒロさん。そうそう。労働者は「鉄鎖以外に失うものはない」という言葉がありましたよね。 でも、労働者にそんな自覚はなく生活やら家族やらご近所やら、いろんなしがらみに囲まれていて、モノを言わずというか考えることをやめてしまっている風潮があります。でも、政治家や社会や世間を批判するのは芸人だけの役割ではなくあらゆる人たちがすべきことなんだとヒロさんは言っていると思います。逆に、政治家が「先生」と呼ばれるのは変だと。税金払ってるんだから「ちゃんとやれ」と言うべきで、なんで「先生」なんだ。 ヒロさんは「緊張しなくなったら終わり」と言います。芸人なんだから普通の人が言えないことも何でも言えるんだ!というよりも 人の顔色をうかがいながら、オッカナビックリな雰囲気を漂わせた 気負いのなさと正直さが、自民党含め多くの人の心に触れるのだと思います。人を感動させる芸人の素養を、裸の王様・安倍さんに学んでほしいです。 Created by staff01. Last modified on 2015-04-24 00:56:18 Copyright: Default |